AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

契約ってなんだったのかな

仮面ライダーバイス

第49話「戦いの果て…残ったのは悪魔だけ」

感想レビュー

 

 

突然降って湧いた「契約満了」とかいう概念なに??????

な今回のリバイス

「契約」が要素の一つとしてある以上そういう概念があるだろうというのは理解できるんだけど、今までそういうものについての仄めかしがあったわけでもないのに唐突にポンと出してきた上に狩崎をはじめとした劇中人物達が特に疑問に思うこともなくスッと受け入れて当たり前のように語り出すから???みたいな気持ちになるし、そもそもリバイス世界の契約の概念、中でも一輝とバイスの契約自体がだいぶ理屈の詳細がぼんやりしてるから、そこに更に詳細がぼやぼやの新設定を生やしてきたようにしか見えなくてやっぱりさっぱり理解できないという...この...なんだかなぁと思ってしまいますよね 大事なとこぼやぼやにしたままここまで来てしまった完全なる不手際

他の視聴者さんも言ってたけどそも前例が他に一切無いのが良くないよなぁ そこがあってこそピンとくるものもあったりするのに別にないし、加えて説明もロクにしないから...他にも悪魔と絡むキャラは沢山いたんだからやる余地自体はあったのになぁ(本筋キッツキツで余裕無いわ他のキャラは悪魔との関係性が一輝バイスと勝手違うわでどの道って感じだが)

極光 a.k.a ミラージュ on Twitter: "ジョ狩もバイスもそういう経験があるわけでもないのに、契約満了したら記憶が戻ってくる!って思ってるのなんなんだろうな。せめて契約満了したヒロミさんの肉体が元に戻るとかが過去にあったならわかるんだけど。" / Twitter

極光 a.k.a ミラージュ on Twitter: "契約満了云々、どっかで似たような話がちょいちょい出た後にもしかしてバイスとの契約も!みたいなノリでやるからハラハラするわけで、初出でそんなことされてもコイツら大丈夫か?としかならんのよね" / Twitter

 

何よりそんな契約満了という概念を軸にしたクライマックス展開も雑であまりにも酷い。「契約満了自体が肝なのではなく、契約の大元であるバイスの存在が消えることが肝」であり、「一輝が自分のことを『家族』と思っている今、もう一度一輝を変身させて自分のことを忘れさせ契約を満了した上で自分を倒させれば契約自体がなかったことになり一輝の記憶は戻るかも」ということでバイスが一芝居打ってる流れになってる、というのは本編描写をよく見ればなんとなくは分かるんだけど、先にも述べた通り契約満了という概念自体が唐突且つ大雑把すぎるせいで一回観ただけでは細かいところの理屈が頭に入らず、契約満了とバイスの消滅による契約自体の消滅という2つの事象がごっちゃになり、「契約満了すれば一輝の記憶が戻るならちゃんと満了させて戻せば良かっただけじゃんって話になるし、今まで一輝の記憶がなくなるどうこうでめそめそしてた作劇まるっきり無味無臭にならない?」という感情になっちゃうし、後から色々言われてもそのノイズが大きすぎて全然納得できないんですよね。理屈のこねくり回しと強引な接続で雁字搦めになっててあーなるほどとは全くならないという

それにその辺の理屈を通そうにも、終盤で色々語られる前に狩崎に「家族のことを全部忘れたなら契約は形式上終わりの筈なのに、君との契約が継続してるのは何故だ?」っていう台詞を言わせてたのがあまりにも悪手。この言い方は「契約がまだ続いてるということは契約を継続させている何かしらの要因(家族の記憶)がまだある=ちゃんと家族の記憶が全部無くなることで契約は満了となって契約が終わる」って言ってることになり、後々バイスが消えれば契約自体が無くなったことになる」と言われても、上記の「契約満了とバイスの消滅という2つの事象がごっちゃになる」というところに通ずる形で「契約が無くなるなら記憶も戻るし同じなんじゃないの?」と思ってしまうのでモヤモヤするというかなんというか...「一輝がバイスのことを家族だと思っている」という部分への接続を意識してクライマックスの流れへの伏線的に入れた台詞なんだろうけどこれで色んなものが破綻しすぎているんだよな そもそも「契約満了」自体を何をもって判断してるかが描写されてないから謎なんですよね。一輝とバイスが普通にしてることが判断基準っぽいけどそこがぼやっとしてるせいで何もかも意味不明すぎてなぁ

 

総じて言うと、

「戦うたび家族の記憶を擦り減らす一輝の悲劇性」

「一輝がバイスを家族だと思ってたという関係性の発展」

「自分のこと忘れさせて一輝の記憶を戻そうとするバイスの覚悟」

という作劇を「一輝とバイスの契約」でロジカルに繋げようとしているけれど、そもそもその契約概念がことここに至ってなお曖昧で一切合切ロジカルじゃないので全く上手く繋がってないという酷すぎるぐちゃぐちゃが生まれてるって感じなんですよね。少なくともストーリー上の見所を劇的に引き立て視聴者に伝えるだけの説得力を創出する作劇をロクに組めていたとは言い難いという...うーん 劇的さや説得力を生もうとして色々説明するたび他の部分の破綻が起き更に崩壊する、というのはリバイス後半ではザラだったけど、その極致見たりって感じですね...

百億歩譲って形だけ見るなら一輝とバイスの関係性やそれを踏まえたバイスの覚悟は綺麗だけれど、この辺はもっと本筋においてコンスタントに且つガツガツ押し出して然るべき要素であったわけで、そこにフォーカスされてある程度見応えがあるのは当然であり、そこを今まで放置してきた不手際までは擁護できないなぁと。それに本来ならこういう部分をギフ様との戦いとかの要素に上手いこと絡めながら並行して色々少しずつ積み上げ描いていってこそ見応えあるストーリーになるのに、ほぼほぼ分断された作劇・要素って感じだったしなぁ...最後の最後までこんな感じか

次回いよいよ最終回だけど、なんかここまでアガらないのも初めてだなぁ とりあえず座して来週を待ちます ずっと言ってるけどせめて形だけでも綺麗にまとまれば良いが

 

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた