AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

最終回です

仮面ライダーバイス

最終話「あくまで家族、いつかまた会う日まで」

感想レビュー

 

 

(最終回の余韻ドンブラザーズに全部)食われちゃった!!わァ......ぁ...

最終回に被せて総集編にして気を遣ったかと思いきや食い散らかしていっただけでしたね() そもそも総集編の導入のダシにリバイス最終回を使ってる時点で気を遣ってるもクソも無いけどな!!

 

というわけでまぁようやく最終回となりました仮面ライダーバイス。前回から引き続いての形で一輝とバイスの対決を描くところから始まった今回の話でしたが、当初イメージしてた離別の重苦しさが滲むようなテイストの戦いではなく、バイスの気持ちを汲んだ一輝が明るく彼と向き合う形で、序盤の2人のわちゃわちゃを彷彿とさせる雰囲気のプロレスが繰り広げられるという、程良くしんみりさはありつつもコミカルさの濃い戦闘、というか爽やかな喧嘩みたいな感じに仕上げて出してきたのはまぁまとめ上げ方として悪くなかったなというのは一つ納得できたかなというところでしたね。2人の経てきた記憶の情景の中での戦闘、派生ゲノム形態連発アクションも2人の元のバディ関係への回帰という文脈に合ってて良かったしね 特に派生ゲノム形態は割と後半の方でもしっかり使われてた(終盤は流石に埋没してたが)だけあってリバイスの印象深い要素であったし、ここで今一度活用するのも急な引っ張り出しという感じの不自然さはあまりなかったのでそこは良きところかなと ドライバー二つあることによるリバイ・バイスそれぞれが違う形態になるアクションとかももっと見たかったやつって感じで割と好き

あとずーっと心配してた「最終回に突如降って湧いた新アイテムで通常形態と同じ姿の最終回限定フォームになる」みたいな形式が出てこなかったのは個人的に良かったところである(装甲だけ剥がれた通常形態姿のアルティメットでとりあえずの筋を通してた感はあったが)。最近は「最終回限定フォーム」というテンプレート自体をありがたがってやってるような感じや、そこに販促を絡めてオイシイ思いしようとしてるようなヤラしさがあってけっこう苦手になってただけあったので「本作でもやって形式化するには嫌だな...」と思ってたし、そこを自制したのは偉いよ(冗談抜きに「最終回はリブデビルゲノム出るだろw」とかいう声を聞くたび腹がキリキリしそうになってたくらいなので...)

 

オチに関しても、他の方が言ってたように「バイスとの今生の別れ同然の離別」というところを物語の締め括りまでしっかりブレさせずに描いたところは好感。元々一つだから別れじゃなく元あるところに戻るだけ、的な比喩が使われてたり、「思い出すに決まってるだろ」みたいな一輝の台詞があったりとバイスとの再会を予期させる含ませみたいなものは幾つかあるし冬映画辺りで一時的にでも戻る可能性は全然あるのだけど、少なくともこのTV本編中では離別の重さに相応の意味を持たせて貫いた感はあったしそこは筋の通し方として評価しても良いとは思います 正直前回までの感じだと最後になんだかんだで復活して劣化Wみたいになって目も当てられなくなるのを想像してたまであったしリバイスとしての形にまとめたのは良きかなという感じ

 

ただまぁ総じて「リバイスの物語がもっとしっかりしていればもっと素直に今楽しめたんだろうなぁ...」というのが拭えなかったのもまた正直なところではありました。前述の部分自体は良かったとは言えるものの、今までの負債を吹っ飛ばせるだけのカタルシスはもう生まれようがなかったって感じですね...最終決戦のパートもずっと気持ちが上がることがないまま見届ける形になってしまったのがな  終わり良ければ全て良し、とは言うけれどそれもその終わりを劇的にするだけの蓄積が存在しそれを昇華させられなければやはり説得力はないわけで、リバイスはどうしてもそこを十分にやれてたとは言えなかったなぁと最後まで痛感する形になってしまいました。自分のこの作品に対する気持ち的にもうこういう感じにはなるだろうなとは思っていたけど...なんだかな

 

 

以上、リバイス最終回でした。とりあえずせめてものと期待していたそれなりに綺麗なまとめ上げは成されたのでそこは良かったなという感じでありましたが、やはり今までに積み重なってきた分の不満や面白くなさはずっと付き纏ったな...と。なんか最終回はもうこれ以上言うことはあんま無いなぁ...ほんと申し訳ないところではあるは

という感じでこれにて仮面ライダーバイスは締めでありますが、最終的な感想としては、未だかつて無いくらい雑で粗忽な作品だったなぁというのが率直なところ。前半はハラハラなどを含んだ作劇が心躍るストーリー、琴線に触れる演出のアクション・アイテムの活用が満載な戦闘などかなり好みな部分が多く、個人的にちょっと平成シリーズ的な面白さの回帰があるかなと感じたのもあって凄く楽しんでいただけあったので、この先更に盛り上がっていくことを凄く期待してたのですが、後半に差し掛かり始めた辺りからキャラの取り回しや雲行きが怪しくなり始め、やがて前半に示した面白げな要素や布石を全てひっくり返し不意にするような展開が出てきたり、急造感丸出しの展開を上手く見せるでもなくねじ込んで必要がなくなれば一気に雑な扱いに落とすいい加減な見せが多くなったり、前後の話どころか1話の描写の中でさえ齟齬が出てると感じられるような展開運びがザラになってきたりと信じられないくらいに失速し、やがて何にも期待が持てなくなっていった...みたいな感じで、なまじ最初は期待値が大きかっただけにてんでダメダメなクオリティになってしまったのが相当応えましたね...どうも昨今の情勢をはじめ、諸々の事情が絡んだことも影響してるみたいではあるのですが、それにしたってここまでになるのはあんまりにもあんまりすぎるだろという、なぁ そもそも「昨今の情勢的に...」というのは踏まえるべき事情でこそあるけど出力された作品のクオリティやそれに感じた視聴者の印象を担保するものではないので、ここ最近のライダー作品を語るにあたって何度も「昨今の情勢が...」という文言を付けながら語る感じになってるのはちょっと色々うんざりしてきたところもあるんですよね...条件の違いとかはあるし一概に比較するのもアレではあるのだけど、同時期に頑張ってる他の作品が同じ不利を背負いながらも面白いもの作ったりしてるケースが少なくはないだけに、言い訳みたく言い続けるのもそれこそアレだし  本当は色々言いたいことがもっとあるけど言い出すとキリが無いし、そうなれば自分も他の人も幸せにはならないので、とりあえずはこの辺で。いつもは最終回迎えた作品には「近いうち総括記事も上げるかも」という旨を述べるのだけど、リバイスに関しては上述の愚痴のようなものをとりあえずの総括としておこうかなと。

来週からはギーツも始まるけれど、ここ数年下がり気味だったライダー関連のモチベーションに今回トドメを刺された感じになったのもあって、作品に対する期待値が一定以上にならないので、ギーツは感想記事書かないかもなぁ...という感じです(面白かったらドンブラみたいにたまには書くかも)。ここ最近は東映、それもライダー関連で特にゴタゴタとした話も噴出しがちでちょっと疲れてきたところだし、簡単に言うなと思われるかもだけど、何か製作上の改革とかは必要だろう...とは思っちゃいますね なんとか良くなって欲しい まぁ何はともあれ1年走り抜けたリバイスに関わる人達は本当にお疲れ様でした。これがより良い糧になることを信じてひとまずはこれにて

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた