AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

本当にござるか道長殿ォ〜???

仮面ライダーギーツ」

第4話「邂逅III:勝利条件」

感想レビュー

 

 

道「ゾンビになったヤツは敵なんだからやっちまっても良いんだよ」

英「まだ完全にゾンビになってないしやっつけてもスコアにならへんぞ(だから前回倒さなかったし)」

道「マジになんなよ ただのジョークだろ...」

ワイ「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ホントにござるかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜??????(煽」

絶対分かってなくて後から英寿に言われて「(えっそうだったの...!?アセアセ)マジになんなよ ただのジョークだろ(スン」ってなったでしょそうでしょ 道長くん、クールなところももっと見せていってくれよという思いに反してほぼ毎回こういうドジる下りが入るようになっていって、もうすっかり面白の方が強くなってしまってる気がする() もうそういう路線に期待した方が良いかもしれない(酷

 

迫るゾンビ化というライダーとしての窮地、そして現実の自身を取り巻く問題の悪化に心身ともに憔悴していく祢音にスポットを当てた内容となった今回のエピソード。前回からの前振りも上手く活きて祢音の仮面ライダーとしての存在感が一つグッと増した話になったなと

 

娘である祢音を異常なまでに束縛する毒親同然の母の存在など前回のエピソードでも祢音を取り巻くがんじがらめの背景が色々と明かされていたところではありましたが、今回はそこに更に切り込み、財閥の娘であるが故に誘拐されてしまった幼少期、その経験があったからこそ娘の安全を守るというつもりで過剰な束縛を敷いていた母の心境など色々複雑なところも見えましたね 何でも手に入る環境に生まれたことによる様々なしがらみのせいでかえって自由が無く、そこで手に入るものも空虚にしか思えない、的なポジションのキャラクターだったんだなと 家出やインフルエンサー仕草は束縛からの逃避や自分の力で何かを得ようという想いの象徴か

そんな祢音の本当の願いは「本当の愛が欲しい」と、まぁあの親の下で歪な愛情を押し付けられるばかりな中だとそういうものを望みもするわなと 母親も娘のことを心配してできることはしてやろうとしてるというのは本当なんだろうけど、それを押しつけて反発する娘に手まで上げるのはあまりにもアレだし 毒親ァ...  

 

という感じで背景が掘り下げられた祢音が、心身共に疲弊する中で自分に真っ直ぐに向き合ってくれる英寿や景和の後押しで戦う意志を取り戻し、ライダーとしても1人の人間としても苦境に立ち向かっていこうとする強い精神を手に入れる流れは良きでありました。これまでのギーツの展開の中だと一番ストレートな人間ドラマって感じだったし、そこから戦闘が逃げでなく攻めを重視した一気に引き締まったものになるのも熱かったので、そこら辺もバチッとハマったね。「本当の愛」を求める彼女が自分という1人の人間を知り真剣に語らってくれる存在との交流を通じ成長するというのがきっちり文脈があって良い 「愛」という点においては母親の気持ちも欠かせないとこではあるので、今後のストーリーにおいてもあそこの親子関係の変化もしっかりドラマに乗せて欲しいね。2人がそれぞれ気付くべきものに気付いて歩み寄れるかが祢音のドラマの肝になると思うので

 

またこの祢音との交流を通じ、英寿のキャラにも一つ掘り下げられるものがあったのも見所。基本的にはドライなくらいにフラットだし時に人をのらりくらりと翻弄するキャラだけど、その人間の根っこの強い信念に対しては一定の情は見せ手を貸すこともあるという一つの筋や軸は見えてきたね 序盤は謎めいた英寿のキャラ性を少しずつ崩し描くんだろうけどどこまで描くか楽しみ

一方、景和に関しては祢音に対し真摯に向き合ったという点こそ同じであったけど、人間的な欠落というか、未熟さみたいな部分が少し浮き彫りになったのがミソ。祢音を真剣に励まそうとする優しさはちゃんと本物だろうしそれが彼の美点だろうけど、他の視聴者さんも言ってたように外面だけ立派な中身の伴ってない言葉を言いがちみたいな面はたしかにあるんですよね...豪徳寺さんや平さんみたいな立派な人間でさえも容易く死する場面を2度も目にしてなお、悲観的になる祢音に「人は簡単に死なない」って言っちゃうところとか(実感を込めた台詞ではなくない?というのは否めないというか) 志は立派だけどその志の立派さをただただ一般論や言葉の上でしか理解していないみたいなとこはあるかも  まぁこの辺は第1話の面接のシーンからしても意図的に景和の不完全性として描いてる節ありそうだし、第2話で祢音のことを「姉ちゃんが好き」と客体でしか見てなかったとこから今回「俺も君が死ぬのは嫌だ」と一緒に戦う仲間としての情もあってか主体によって語っていたりとライダーの戦いを通じてのほのかな成長の兆しは見えるので、伸び代のあるキャラとしてここは期待したいね

 

そして祢音と同じくゾンビ化して自棄になっていたものの、祢音と違って破滅を前提として全てをめちゃくちゃにしようとするばかりになってしまった奏斗は今回最下位となって脱落。もう少し色々引っ掻き回しそうにも思ってたけど呆気なく終わってしまったね...その分の劇的さもあったけど祢音との対比とかはもう少しだけ引っ張って活かしても良さげだったしちと勿体無くもあるね しかし奏斗に関しては死んだわけではなく最下位による敗退で抜けたわけだけど、この場合の生死はどうなるのかね(第1話で勝ちこそしかなかったけど生き残りはした道長は記憶こそ消えてたけど健全だったし) 「仮面ライダー失格」のセリフといいここは後々語られるかな

 

という感じでドラマパートはなかなか面白かったけど、戦闘パートの方も依然新鮮な見所が多くて良き。ギーツ・バッファがそれぞれのイメージカラーに合ったバックル以外を使って戦闘に幅を出したり、大物バックルが手にすることでギーツやバッファ以外もしっかりパワフルな活躍をしたりと、ドライバーが共通なことのよる戦闘のバリエーションの出し方が上手いよなと。まぁこの辺は序盤特有の手並みという感じもまだするのでこの先どれだけ活かせるかが課題なのだが(デカい強化とかして埋没して欲しくはないなぁ)

 

 

以上、ギーツ第4話でした。祢音にスポットを当て良い感じにキャラを掘り下げ、ヒーロー特撮らしい熱いドラマもバチっとはめた良いエピだったなという感じで良き。序盤の山場を一つ良い感じに飾ったなと思いますね さてこっからどう転んでいくかにいっそう注目が集まるとこですが、どうなることやら だんだん我の強さが濃く滲み出してきたけど、そこを特段取り繕ったりしない潔さが逆に清々しいしコミカルさもあるので憎めないというバランスが面白くなってきた小金屋さんがどうなるか地味に気になっている 次のフェーズが山場か...?

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた