AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

鳴らない言葉をもう一度描いてそうなライダー

仮面ライダーギーツ

第5話「邂逅IV:デュオ神経衰弱」

感想レビュー

 

 

ジャマト、この序盤も序盤から早速固有デザイン・名称の個体がぱったり途絶えてるし(公式サイト確認したけどもう5話経ったのにまだポーンとルークの2種類しか記載されてなかったしな...)、作劇的にもぶっちゃけゲームのミッションで湧いてくる雑魚敵扱いでしかないしで、身も蓋も無い話怪人としてはちっともさっぱりフォーカスされていないという感じなので怪人好きの身としてはまー思うところもあるのですが、ライダー達がガッツリストーリーの主軸になることが元よりはっきり示されていて実際の本編でもそこにしっかり力が入れられているのもあってジャマトが傍の要素である事自体は現状割と順当という感じで受け入れられてるし、第1話や今回みたいに突然降り立って人々に害為す脅威という部分はそれなりに忘れず強調されていてスパイスにはなっているしと、仮面ライダーギーツという作品の構成要素としては悪くはないかな、というのが個人的な主観。最近は「序盤は一般怪人をバリエーション高めに出すけどだんだん露骨な使い回しとかライダー主体の作劇にシフトしていって扱いがちょろまかされていく」みたいな扱いがザラで、楽しみにしてたけど結局こうなるのかと落差から項垂れてしまうことが続いてた(現状怪人を沢山こさえること自体が難しい状態なのは理解できるけど、やっぱり色々一般怪人が出てきた方が楽しいし期待しちゃうわけで)ので、本作みたく「怪人のポジションこういう感じで割くウェイトはこんな感じです」ってきっぱり明示された方が期待値や焦点を設定しやすいのよね  この辺の感触はちょっと鎧武のライダーとインベスの扱いの対する個人的な印象にも似ているとこがあるので、武部Pなりの多人数ライダー作劇とその中での怪人の回し方なのかもなと

 

まぁそれはともかく今回のエピソード。

メインキャラ達にポツポツとスポットを当ててきた流れに沿う形で今回(次回もか)は道長の実質的なメイン回に。斜に構えたいかにもライバルキャラ的な態度が目を引くキャラクターになっていた道長でしたが、友人・仲間と言える相手/成り行き上そういうポジションに収まった相手に対しては割と砕けた態度で接するという意外な一面が見えたのは面白かったですね そもそも一応手に職はつけてるみたいだし社会人としての規範は身に付けてるっぽいしね ライダー同士の競い合いという状況もあって周囲が立場上敵ばっかだからああいう態度になってるって感じみたいだし、茶化す意味ではなくほんとに根は良い奴って感じっぽいなと

 

そんな道長の背景についても今回少し触れられたけど、以前友人がデザイアグランプリに参加してて、その友人が脱落して消えてしまった、的な過去があるっぽいですね その友人を看取った時にギーツ/英寿のことを知り、且つ何か因縁を感じたみたいな描写もあったので、もしかしたらこれ友人が消えたのを英寿(や他のライダー)が助けず見捨てたせいとか思ってる(そのこともあってライダーは全員敵だと言い切ってる)のかなぁ、と察せられるので、これは深掘りされるのが楽しみなところ。

しかし道長、今回のゲームのルール上一匹狼な性格がだいぶ災いしてる感があるし、死亡フラグビンビンなのが不穏 けっこう重要キャラっぽいけどここでどうなってしまうやら(現在ある3チームのどのキャラも脱落して消えるには存在感あるキャラばっかだから、英寿はともかく誰がどう脱落するかまだ読みきれないハラハラあるの良いよね)  死なずに退場したライダーの処遇がまた不明瞭なのでそこまで不安という感じでもないが、はたして(そもそもまだ死ぬと決まってないけどな!!)

 

そして道長を取り巻く他のライダー達の動向も目を引くところ。英寿と袮音が意外と良いコンビに収まってきてるのが面白いし、小金屋さんが小狡いムーブに転じ始めて一気に死亡フラグ臭を漂わせ出したのが穏やかじゃなくて楽しみですわね...(小金屋さん/メリー、元よりそこまで生き残れはしなさそうな感じではあったけどなんだかんだでメイン級のキャラ達に混じってここまで生き残ってきてる分愛着はあるのよね)

また今回臨時のNPC的な存在として運営側から放たれたパンクジャックなる仮面ライダーも物語の中で不思議な存在感を見せていましたね。終始無機質・無感情な感じでまさにNPCという感じなのが不気味で、一応味方のはずなのになんかそこにいることが安心できないのよな...(ジャックオランタンモチーフで、中身のないカボチャ=中に人間の入ってないNPC、と解釈してた人がいてなるほどなと) 小金屋さんのどつき返したりとたまに自我みたいなものは見せるけど。w 今回みたいな特例限定のキャラみたいだけど今後も出ることあるのかなぁ

そして相変わらず良い奴感はガンガン出てるものの、同じくらいに理想主義者的な面も濃く出てくる景和のムーブにも依然目が離せないところ。道長のためにゾンビバックル持ってきてやろうと英寿に持ちかけたりと積極的に色々動きはするものの結果トレードの材料としてまんまとブーストバックルあげてしまったりと、「誰かのため」という大義に捉われて肝心なところで足元を見ていない迂闊さがあったりとなんかこの...うぅんって感じよな景和 このゾンビバックルの一件もぱっと見道長のためになったっぽいけど実際のところ敵に塩を送る形にもなっててあまり道長のためになったとは言えないしね(景和がブースト失っただけなら「僕のことは良いんで!」って感じでまぁ損な役回りも辞さない自己犠牲精神の男で済むけど、チーム組んでる道長にとっても痛手なことに目がいききってない感は否めないというか) 景和、分かりやすく伸び代の男だとは思うけどここでもっと成長しないと置いてかれるぞ

 

 

以上、ギーツ第5話でした。メイン格の1人たる道長にスポットを当てた話となり、その背景にグッと切り込む形になりましたが、同時に死亡フラグも立ち、という感じで不穏。誰がどうなってもおかしくない状況ではあるので次回どうなるか怖いすね 簡単にフェードアウトとはならないだろうけど...はたして

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた