AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ギロリくん、戻ってきて!!(時既に遅し)

仮面ライダーギーツ

第17話「乖離Ⅰ:ようこそ!新シーズンへ!」

感想レビュー

 

 

急に始まる景和弄りの風潮 is 何?

いや割と冗談抜きになんで前回からの流れでこれ始まってんだろうとちょっと首を捻ったとこなんですよねここ。この手の特定のキャラの弄りの描写自体、ストーリーの空気感との擦り合わせとかも含めてけっこう上手いことやらないとなんかヤな印象が生まれてしまうやつなのでそういうところにおいてシンプルにモヤッとしてしまったし、景和の精神的な面での成長をしっかり描いて景和を頼もしいキャラとして描き出してきたところでのこれだったので尚更だったしギャグ調の描写と見るにもなんか湿度の方が高くてあまり良い印象に感じられなかったというか ロポの冴さんもここの描写に絡む形で妙にコテコテな暴力女っぽい描かれ方されちゃったせいでイマイチ好感度が低くなってしまったし

今回のエピが新しい盛り上がり多めで割と面白かっただけにこの一点が悪目立ちしてちょっと残念だったな、とは。せめて後から巻き返してくれればという感じだが

 

ギロリの更迭とDGPの真実の開示を受け新たなスタートを切ったギーツの物語を描く今回のエピソード。前回までに色んな状況が大きく動いた分今までとはガラリと変わった部分も多くあったりして、ここからまた違った趣や味わいが増していきそうだなと楽しみになった回でしたね。新たな参戦ライダーとなったナッジスパロウの大智とロポの冴さんも、前のDGPで勝ち残った経験者という拍が付いていることで戦闘面でも精神面でも今までの有象無象や名有りのゲスト枠ライダーとは違った安定感があって良い存在感を醸していたし、今後のストーリーを面白くしてくれそうだなと楽しみになるポイントでしたね。邂逅編のマグナムダパーンがモブライダーの魅せのアクセントとして好きだったし、やっと久々にレギュラー陣以外のライダーで大型バックルをフル活用してくれる面子が久々に出てきてくれたの良いよね 恒常で使ってたバッファが抜けて使い手に空きのできたゾンビバックルが、狼モチーフのロポに荒々しい骨剥き出しの獣的なイメージで上手いことマッチしたの何気におっとなったし、こういう思わぬマッチが楽しい時あるから大型バックルは可能な限り他の面々にも回って欲しいね

 

そんな今回のエピソードの見所は何と言っても新たなゲームマスター・チラミの参入で大きく変容したDGPの異様な空気感でしたね。運営の差金でライダーの妨害をミッションとした「デザスター」の存在の示唆それが誰なのか分からない中でプレイヤー達に一つ屋根の下での共同生活を強いてその様子を中継するなど、テラスハウス的なマジの密着リアリティショーのカラーが強くなっていよいよバラエティ番組的な様相を呈していく様は、曲がりなりにも人類をジャマトから守るゲームをやってたギロリ主導期とは全く違ったものになってしまったという感じであり、それをもたらしたチラミの異物感(当人自体はふざけたくらいコミカルというところとのギャップも相まって絶妙な味わいよね)と合わせなんとも言えない感覚だよなと。少数精鋭のライダーを集めた、という一応の建前を用意して人類を守るゲームのテイは成しているけど、実際のところは完全に「誰がデザスターなのかと疑心暗鬼になるプレイヤーを映し出すリアリティショー」の方に重きが置かれてるのでかなりふざけた本末転倒ぶりなんだよな...「他のライダーの妨害」がミッションにねじ込まれちゃった辺りがだいぶ本末転倒  最近の英寿潰しが目に余りこそしていたけど、出来る限り大勢の人間を集めることでジャマトを倒し得る原石を見つけ彼らを鍛えようとしていたり、有事の際には出来る限り救済措置を施したりとギロリくんは世界を守ることに対しかなり真面目に取り込んでたんだなぁと ゲームマスターとしてはクソではあったけど人の血はだいぶ真っ当に通っていたか...と今更にしてギロリくんの更迭が惜しまれる 散々ボロクソに言っちゃったけど(

にしても、この状況から本当にまともにジャマトとの戦いという構図が成立していくのだろうか、というほのかな不安感も感じるところではあるよな...とは。一見真面目そうだけど割とフランクな大智のキャラに心許しそうになるけどもしかしたら大智こそが...となったりしてこっちとしてもかなりハラハラしながら観てるしな 人狼ゲーム」から転じて狼モチーフのロポ、冴さんがそうなのでは、とも予想されてるけど、なかなか直球っぽくもあるし、読めない  あとまさかというところではあるけど、レギュラー陣3人の中にデザスターがいるパターンとかあり得るのかなぁとはちょっと思ったりもするし、この緊張感はもうしばらく続きそうだなというところで、楽しみではあるわね

 

あともう一つ気になるのはやはり、ジャマトサイドに流れ着くに至った道長の今後の動向といったところでしょう。アルキメデルが言う通り、ライダー達を倒すという利害というとことにおいては一応両者は一致しているので、道長があっちに就く理由自体はあるわけで、ここがどう響いてくるかってとこなんだよな OPでもわざわざ英寿達正規のプレイヤーとは別枠で登場する形に描かれるという意味深な描写が為されてるし  ただルークが豪徳寺さんの姿に戻るという瞬間を目にしたことがそこにおいてどう影響するかが読めないところもあり。なんだかんだで道長自身人は良いから「それならジャマトを潰して元を絶つ」となるかもしれないし、ジャマトの元が人間ならばライダー達に倒させるのはまずいと半ばなし崩し的にジャマトに味方する形になるかもしれないしと、どう転んでもおかしくない材料だらけだしなぁ...何より道長の戦う動機でもある、脱落した友達がジャマトとなって生きてる可能性もあるわけで、そうなればいよいよ友達を救えるかもだしライダーを潰せるしでジャマトに利する理由ができちゃうからな...うーんここもこの先の展開待ちだなぁ

 

そしてある意味一番気になるのが、英寿の出自にまつわるニラムのとある言及。散々英寿の戦う動機として示されていた母親・ミツメが英寿の母親のはずがない、というのは英寿のキャラ性を紐解く上でかなり重要そうな情報だよなと。少し前に公開された冬映画で明かされたある事実と合わせるともっと色々見えてきそうなところではあるけど、ここもまだ詳しいところまでは読めず、といった感じすね 今回分からないことだらけで良い意味でやきもきさせられるな...
またそんな英寿に一オーディエンスとしてやたら入れ込む少年福さんジーンの存在も気になるところ。英寿/ギーツの活躍に沸き踊る様を見た感じあまり邪気はなさそうだけど、そこに裏はあるのか無いのか、というところは注目ですね とりあえず「会えて嬉しいよギーツ」には若干福さんの率直な感情も入っていそうではあるが(

 

 

以上、ギーツ第17話でした。今まで以上に色んな状況がガラリと変わった新章開幕という感じで、今後の展開を気にならせてくる要素盛りだくさんでなかなかに面白いエピでありましたね。なんだかんだでもうすぐ20話台にも突入し折り返しに入っていくフェーズが見えてきたので、ここからが本腰といったところかなと ギーツ良い感じに安定させた面白さで続いてるし、このペースはほんと崩さないで欲しいな...

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた