AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

一気に色々言わないで(切実)

ウルトラマンデッカー

第14話「魔神誕生」

感想レビュー

 

 

「ワ、OPの歌詞2番になってる...!次回ダイナミック出たらもう少し変わるんだろうk...」
『謎の男:谷口賢志

「What...!?」

みたいになったわOP  たまげたぜ...たまげたが!?

 

躍進のテラフェイザーとデッカーに降りかかる危機、そして明らかになろうとする真実、的な内容で大いに盛り上がった今回のエピソード。緩やかに進めていた本筋周りに、新要素の投入と共に一気に切り込んできた怒涛の展開が見所でしたね...脳が追いつかねんスが() 待ってくれたまえことばの洪水をワッといっきにあびせかけるのは

 

そんな今回のエピでありますが、何気に戦闘面の演出が際立ってかっちょ良かったのも凄くグッッッときたところでありましたね。デッカー・テラフェイザー・スフィアザウルスの3体がほぼ1画面に収まって暴れ戦う画を引きで描く構図デカ腕を豪快に振り回す重量感とアクティブさを存分に醸した怪獣らしい圧を伴った戦闘を魅せるスフィアザウルスのバトルなど、迫力ある画が沢山見られたのもさることながら、スフィアザウルスにより召喚されデッカー・テラフェイザーを翻弄する端末として動いたりスフィアザウルスのダメージを補填するヒーラーとして動いたりとテクニカルに厄介な立ち回りをするスフィアソルジャーとそれに決死の突撃で立ち向かいデッカー達をサポートするTPUの隊員達ナースキャノンによる援護で積極的に戦闘に参入するナースデッセイ号とそれを大群による肉壁で押し留めスフィアザウルスを守るスフィアソルジャー、などデッカー&GUTS SELECTvsスフィアの一進一退の攻防の応酬が息つく間も与えぬ勢いで繰り広げられる展開がめちゃくちゃ熱かったのですよ 双方持てる力の全てを出し切ってぶつかり合ってる感じがあり、ある意味スフィアネオメガス戦よりも総力戦感があって個人的には今までで一番アガったかもしれないなぁ イチカのデッカーへのサムズアップが再び繰り出されたりカナタとHANE2のコンビネーションがさらに成熟したことが描かれたりとカナタ/デッカーとGUTS SELECTの絆がいっそう深まってるのを見せてきたところで、スフィアが群としての統率力と連携をグッと押し出した別ベクトルでのチームワークをぶつけてくるという拮抗感がたまんねぇ  クライマックスのデッカーの立ち回り(後述)も併せてすんごい良かったなと

 

と、戦闘も凄く面白かったけど今回の本題はアサカゲ博士。その真の名は「バズド星人アガムス」、そしてテラフェイザーを生み出した真の目的は「デッカーを倒すこと」、と衝撃の真実を次々明かして豹変し、突如テラフェイザーを乗っ取ってデッカーに襲い掛かってき、き...なんでや博士!!!!!!(慟哭)

博士、ちょっと前からなんか怪しげな雰囲気や不穏な雰囲気は漂わせていつつもカナタ達のことは優しく見守ってくれたりと良い人な感じだったから少し気を抜いてただけに意表を突かれたなぁ...(前回の予告時点でもテラフェイザー柄の謎銃(フェイズライザーというらしい)を構える腕は映ってたけど谷口さんの名前出た時点で谷口さんがそれになると思ってたんだよなぁ...)

しかしアサカゲ博士からアガムスへの豹変の落差かなり怖かったですよね...「花…木…空…風…雲…太陽…虹…海…浜辺…森…石…砂…大地…」という、シチュエーション次第では「この地球の美しいものを守りたい!」的な静かな決意表明としても描くことのできる呟き(実際カナタはそう捉えてたしね)を、仄暗い格納庫の中で言わせることで描くことで不気味に写し「ど、どうしたんだい博士(震え」って思わてくる演出でじっとりと不穏さを纏わせてからのあの人が変わったような豹変なのでかなりゾクっときたね 二度目の呟きの時の狂気の倍増ぶりがかなり良いんですよね 今まで優しくしてくれたカナタに銃を容易く向けてくる反転も怖い...第11話でカナタ達のことを良いチームみたいに優しく見ててくれたのはなんだったんすかアサカゲ博士ェ!!とも思ったけどあれはカナタがデッカーと知る前だったんだよね...デッカーを倒すのは大前提だったわけだしどのみちいずれかち合ってただろうけど、知らないままだったらだったでまだ優しくいてくれたのかなぁ...と思うと辛すぎる(博士にとって「アスミカナタ」は間違いなく大切な仲間であり見守りたくなる若き才能だったんだろうけど、それはそれとして事が事となればそんな彼をも切り捨ててしまえるくらいにデッカーへの憎悪の方が激しいってことであり...ヴォエ!!(嗚咽))

『ウルトラマンデッカー』アサカゲ博士が「バズド星人アガムス」に豹変!憤りに満ちた“悪”がついに動き出す – 円谷ステーション – ウルトラマン、円谷プロ公式サイト

 

しかしそんなアサカゲ博士/アガムスのインパクトを更に上回ってきたのが、谷口さん演じる初っ端の笑顔が鷹山仁すぎて若干警戒しちゃう謎の男の登場ですよ。カナタに対してアガムスの口からあまりにもしれっと投げかけられて衝撃だった「この時代のデッカー」という言葉に重ねがけするようにして、カナタからウルトラディーフラッシャーとカードホルダーを取り上げてのデッカーへの変身、これはちょっと度肝を抜かれましたね...youtubeのサムネイルだとデッカーがセルジェンド光線放ってるのに使わないままカナタが変身解除しちゃったから「あれ?」と思ってたところでアガムスの「この時代のデッカー」発言からの謎の男の登場、という流れだったのであれ、これもしや...とは思ったが、いやはやウルトラディーフラッシャー構えた時は自ずと血が沸き立ちましたよ  因みに谷口さんはこれでデッカー、アマゾンアルファ/ファルシオン、ゴーブルーの三大特撮変身三冠を達成した2人目の俳優さんになった(1人目はこないだパワード、ダイモン、ニンジャブラックを達成したケインコスギさん)とのこと。おめでとうございます

そしてその謎の男が変身するデッカーの戦闘、これがまたばちくそにカッコよくて最高だったのなんの カナタデッカーの泥臭くがむしゃらなファイトとは違う、タイプチェンジを積極的に駆使するテクニカルさや相手を挑発したりする余裕すらある熟練のファイトスタイル(この場数の差による慣れを動きから感じ取っていつものデッカーではないと真っ先に気付くのが「見つめる天才」のソウマだったのが凄く良い。キャラクターがしっかり活きてる)が爽快で凄く頼もしかったわね 一つの戦闘の中でタイプチェンジをガシガシと交互させる手並みやディメンションカード怪獣を一度に複数召喚させる辺りが明らかにカナタデッカーより数段上って感じで良いよね

それに何より、タイプチェンジやディメンションカード怪獣召喚がバンクを挟まないシームレスな感じが古き良き平成ウルトラマン的な気持ち良いテンポ感があって最高だったなぁと  そういうところから謎男デッカーには心なしかダイナの面影を感じたりもしたのでそこもめちゃ好きなのよね  勿論所作はほぼ常時チャラくてダイナともカナタデッカーとも似てないんだけど、頼もしさとか小気味良さといった安心感みたいなところでね(カナタデッカーが熱さや泥臭さといった部分をダイナから継承してると思うと、この2人のデッカーでそれぞれ良い感じの分担されてる感じもあるなぁと思うわね)

 

という感じでアガムスと謎の男の存在を中心にして一気に話が動いた今回のエピでしたが、その中でスフィア周りが大きく展開したのも目を惹いたところ。目的が「地球を飲み込む(同化する?)」ことらしいというのが窺えたことで、スフィアザウルスで地球から何かを吸い上げてた(そのためにわざわざ第12話でスフィアネオメガスを使い、倒されたスフィアザウルスの細胞にエネルギーを注いで復活させた)ことにもざっくりした理由を見出せそうな感じにはなった(地球のエネルギーを吸って弱らせることで同化しやすくしようとしてるとかか)けど、はたして実際のとこはどうなのか、またアガムスが今後のメイン敵になっていくらしいという中でスフィアはどういうポジションになっていくのか、という辺りが気にな流よなぁと。物語の前線からは退くことはまぁ無いだろうけど、勢力図がどうなってくかが読めないよなぁ(アガムスの狙いはあくまでデッカーみたいだし今回もスフィアを積極的に狙ってはいなかったし)  ともあれここも次回待ちですな バズド星人やデッカーとも関わりありそうだし

それにアガムスに掌握されたテラフェイザーがどうなっちゃうかも気になるところ。どこかで敵になりそうなのは予感してたけど、せっかく頼もしい仲間になったんだしアガムスの戦力になるとかはやめたげて欲しいなぁ...HANE2が根性で奪い返したりしないものか 頑張れHANE2!!!最近酷使しすぎな気もするが(

 

 

以上、デッカー第14話でした。いやめちゃくちゃ面白かったですね...急速に本筋を動かしつつ、それを物語やキャラクターのエネルギーでしっかり視聴者を牽引するパワーへと昇華させてるのが見事だったなぁと しかしまだまだ断片的な情報の開示に留まってる段階でまだ何も分からんので、ここは次回を待つべしって感じだな...ダイナの存在がアクセント程度っぽいけど関わってきてるらしいことといい考察のしがいは大いにあるので、ここは個別に記事書いて考察しても良いかも

まぁ何はともあれ、堅実に固めてきた前半から後半がどう跳ねていくか楽しみですね 期待大

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた