AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

セブンと熊と泣きべその麺

デリシャスパーティ♡プリキュア

第32話「すすれ!ちゅるフェス まいごのうどんを探せ!」

感想レビュー

 

 

ゴッソリウバウゾー、ただでさえデフォで生えてるツノがエレキングみたいでそこがずっと気になってるのに、今回の個体はそれに加えて

・後ろに垂れ下がるような造形の銀のトサカ

・赤と銀のミキシングみたいな配色

と若干ウルトラセブンっぽい意匠まで入ってて「大丈夫かこれ!!??」ってなった() 体系的に怪獣っぽいから余計にウルトラ怪獣感あったし...スタッフにセブン好きな人いるの???そりゃ今年55周年だけどもここでさり気なく主張せんでも(

 

そんな今回のエピソードはらんらんを準メインとし、ドタバタなコメディテイストを基本としたはちゃめちゃなテンポで回す回といった感じの趣で、ゆるーく楽しく観られる話でした。麺のレシピッピにひたすら振り回され倒した話だった...w 麺のレシピッピが泣くと世界中の麺類がふやけてしまうとかいう下手にブンドル団が手を出すよりも世界をヤバいことにしかねないレシピッピのカオスすぎる新事実だの、メンメンの麺占い(使用後はヤムヤムにデバフ付与)とかいう新技だのを洪水のように次々お出ししてくるんじゃないよ() 「台詞回しとかが浦沢義雄脚本のそれ」というフォロワー氏をはじめとした視聴者方の言葉があまりにも言い得て妙

度近亭心恋 on Twitter: "「このままじゃ世界中の麺類がずっとふやけたままよ!」 これが浦沢脚本の台詞じゃないの嘘やろ??? 不思議コメディのそれ #nitiasa" / Twitter

本日のスペシャルゲストのフィナーレの相棒(違)のくまモンさんも、そんな出番自体は無かったはずなのにやたら存在感が濃くてそこもとても面白かった。w  そこそこ今回の話の本筋には絡んでるというのがまた...() あのファンタジー風味の世界観の中にあってなおちょっと浮くほどの存在感なのなんなの(

 

と、はちゃめちゃ多しな内容だった今回でありましたが、一方でらんらんの実家パンダ軒にお邪魔するにあたり、ジェントルー時代の自身の悪事で迷惑をかけ危うく破滅させかけまでしてしまった罪悪感から気が引けて暗い顔をするあまね会長に対し、らんらんが自然体で明るく接して招き入れてあげてあまね会長もそれに救われたような表情で気を取り直してお邪魔する、というあまね会長とらんらんの間のしこりを解消するイベントをさり気なく差し込むという凄く粋な作劇があったのがとても良かったところ。今回のエピの中で何気に一番好きなポイントでした

この辺、一エピソードのメインのテーマとして取り上げても全然良いくらいの題材だと思うんだけど、こと今回に関しては敢えてそうせず、「あの時は本当に...」「そんなの気にしないでよ!」みたいなこれ見よがしに分かりやすい台詞ややり取りによる導入とかも交えないまま、別のテーマが軸の話の脇で「あまね会長の胸に秘めた罪悪感」「それを肌で感じて今まで通りの振る舞いによってさり気なく許し受け入れるらんらん」という多くを語らない最低限の描写でスッと描き上げたのは凄くスマート且つ粋でグッときましたね(その後の騒動であまね会長がいっそう真剣になってたのもらんらんの心遣いに応えるためだったのかとか思うとより良い) あまね会長の贖罪の姿勢やみんなが彼女を受け入れる流れはフィナーレ覚醒回でしっかり描いてたわけだから、今になって殊更にこの点を取り上げるのはかえって重苦しくなって作品の雰囲気を損ねてたかもだし、上記の形にすることで、罪の意識を今も心にそっと残していたあまね会長の生真面目さと優しさそんな彼女に対し深く切り込まず今まで通り仲間として優しく受け入れるらんらんの心遣いそうしてあまね会長の心が静かに救われる温かな絆模様をそっと強調し味わい深く沁みる人間描写としてきたのは秀逸で素敵だったなと(このあまね会長とらんらんの間のあれやこれ、上述したようにフィナーレ覚醒回前後で解決を見る形に収まったと言っても、第7話以降宙ぶらりんなままになってたポイントでもあったので、そこをこうして綺麗にまとめてくれたというところでも良かったですね)

 

そんなコメディも真面目もしっかり押さえたエピソードの波に揉まれて若干存在感霞み気味だったのがセクレトルー姐さん。前回は構成上そもそも出てもなかったし、なんともこう、不憫(

そうでなくてもセクレトルー姐さん、自由奔放すぎて振り回されてたスピリットルーがやっと言いなりになったと思ったら今度は対応が淡白になりすぎてなんか調子が狂ったりと、同僚とのコミュにも困ってる雰囲気がひしひしと出ているしと、ようやくメイン幹部として前線で台頭してくるかと思ったらむしろ苦労人属性の方が増してる気がしてマジにだんだん不憫になってくるんだよな...OP映像でも実質ぼっち状態だし、なんかいっそ可哀想にまでなってきた() 一時期は真の黒幕なんじゃないかとか思ってたがこの感じだとやっぱそうじゃないかもしれない(辛辣)  頑張れセクレトルー姐さん...ナルシストルーくん少しで良いから戻って行ってあげてくれ

あと今回影も形も無かったブラぺ/拓海ももっと頑張れよ!?と()  今回色々カオスでそっちに気が行ってたのもあって、フォロワー氏が言及するまでそもそもいなかったことにも気付けなかったぞ!?もっと自分を主張しろ...!

 

 

以上、デパプリ第32話でした。肩の力抜いての息抜きコメディ回、という言葉がほんとに似合う感じの緩いも緩いエピで面白かったですね。デパプリ特有のカオスさが今まで以上に濃かった() 一方でらんらんとあまね会長のあれやこれをはじめ、要所要所で真面目に決めるところもあったりしたし、総じて程良く楽しい話でありました。次回もテイスト自体は緩めの内容で、少し真面目な要素を入れたりみたいな感じっぽかったし、しばらくはこういうので行くのかな?本筋ももっとガンガン進めて欲しいがそれはもう少し先かしら

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた