AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

モブはモブ(無慈悲)

仮面ライダーギーツ

第10話「謀略I:新世界のビート」

感想レビュー

 

 

ゴスロリ娘ーッッッ!!!

レターこと雪絵、いずれ退場する枠だろうとは思ってたけど流石にこんな速攻で見せ場すらなく畳まれるとは思ってなかったな...自分で努力すればなんとかならなくもなさそうな願いの俗っぽさも相まって本当にめちゃくちゃモブもモブって感じね 無情なり

とはいえ、DGPにライダーとして参加するのはあくまで一般人、というところを踏まえれば、ある程度まで残っている人間だろうとああしてここぞで腹も括れず命を落とすことはあり得るというのは実際そうなので、そこを改めて強調する上では凄く良いポジションだったなとも思うし、ある意味ではオイシイ役所だったね それにちょっと身も蓋もないことを言えば、ここ最近はライダーへの変身という事象およびそれを為すキャラをあまり良くない方のベクトルで重宝しすぎてて、且つ節操なく乱発しすぎてるきらいが出てきてたし、ここでこういう扱いのキャラをぶっ込んだのは作品の色を押し出す意味でも手法的なマンネリが見えてきたシリーズとしての転換としても上手いことやったなと思いますね 

まぁ正直な気持ち言うともっと出番見たくもあったけどね...!ケイロウこと一徹さんとの孫爺風コンビちょっと楽しみにしてたよ

 

ニチアサ一週休みを経て新たなDGPの幕開けを描いた今回のエピソード。休み明けに相応しくなかなか情報量多しな回となりましたね

 

まず前回デザ神になった英寿が叶えた願い...が早速冒頭で明らかになったけど、思ってたよりだいぶはちゃめちゃな内容しててダメだった() ツムリが本気で嫌そうなのマジ笑う(前回ラストの難色の示し方もこれ踏まえると色々面白くなっちゃうな...w) 最初は掴みどころのない雰囲気で魅せてたのに、英寿やウィンに振り回されたりしてだんだん人間味あるリアクション増えてきたの可愛い&かわいそうで面白キャラになってきたよな(

しかし今回で英寿の願いがDGP参加初期の2つも含め色々と明らかになったけど、「死ぬまでDGPに参加できる」「運営と家族になる」というのを見るになんか英寿が自分をDGP(の運営)から切り離されないようにしてるのは確かっぽいよな...と。ついでに「働かなくても生きられる」の願いは何かあってもいつでも自由に動けるようにするために、「スターになる」の願いは自分の下に常に色んな情報が舞い込んでくる立場にいるために、という感じで、行動的・情報的な面で色々都合の良い状況を徐々に積み上げていってるような感じもするしここも気になるところ。総合して考えるならば、英寿の母親のあれやこれにはDGPが何かしら絡んでいる可能性があって、英寿はそこから母親の行方を探り当てるためにDGP運営との縁を切れないようにしつつその中枢に迫り色々暴こうとしてる(自由に動けたり情報を得やすかったりする環境作りをしてるのは片手間で見つけられるところにも賭けてのことだろうか)、って感じかなぁ 英寿の母親の話は相当根が深そうである

 

一方運営側も運営側で、英寿のその動きをあまり面白くは思ってなさそう...というのも明らかに。今までの感じだと一参加者として見做しつつもより目をつけてるって雰囲気だったけど、今回ウィン/パンクジャックを使って密かに英寿潰しを画策してたらしいと分かったりと、自分達の腹の底を探られること、少なくとも英寿の行動そのものを良しとはしてないらしいですわね  ジャマトの進化を警戒してたりとやっぱりDGPとジャマトでズブズブってことはなく、ジャマトから世界を守ろうとしてるのは本当みたいだけど、まだ何も見えてこないなぁ でもパンクジャックがジャックオランタンモチーフっぽいことといい、次回ジャマトがデザイアドライバーを使ってることといい、両者の繋がりが対立構図以外で無いとは考えられないのよな この辺何がどうなってるか、今後の解明が気になるところ

またそんな運営の差金的な立場で投入されたパンクジャックこと新キャラの晴家ウィン、コイツがどう話を動かしていくかも気になるところ。前回のDGPでのポンコツNPC的活躍から一転、ゴリゴリに自我出して参加者として振る舞いつつゲームマスター/ギロリの指示で英寿をふるいにかけようと暗躍していたりと、ほんとに運営サイドの忠実なスタッフ/戦力って感じだよなぁ キャラ単体としてはめちゃくちゃテンション高い奴という感じで今はまだ良くも悪くもコテコテの“濃い奴”というところ止まりなので、ここからストーリー的にもキャラクター的にもどのくらい舞っていくかは注目

 

それ以外のところだと、相変わらず無数に入り乱れるキャラ達の人間模様がかなり楽しい。まさかの途中参戦をかまし、前回の経験の上積みもあってかかなり小慣れた戦闘を見せたナーゴ/祢音や、見るからに長く生き残れそうにはないけど、あっさり退場した雪絵との対比として何か魅せてくるやもという期待値もまだ残ってるケイロウ/一徹おじいちゃんなど、固定のキャラと早いサイクルで入れ替わってくキャラ達のちょっとした群像劇はやはり見てて面白いね ライダー絡みでないところだとけっこうミーハーな一面もあることがバレた道長くん好き

また今回は(現段階だと)参戦せずという形になった景和に関しても、前回と今回のDGPを境にどこか人となりに変化があったっぽい描写があったのが気になるところ。普段は募金に使うような金を就活の憂さ晴らし気味に宝くじに使ってたり、景気付けの食事が“いつもの”なたぬきそばでなく寿司だったりと、かなり我が出てくるようになってて、大まかな性格とかこそ変わってないけどなんかあれ...?ってなるよね  この辺、前回のDGPを経て自分の望みというものに向き合うようになったことが精神的に影響して良くも悪くも自分の欲に忠実になった/ある意味人間臭さが増したのかなという、ある種の変化(決してマイナスではない)という風に個人的には思ったのだけど、ある人はマイナスの変化という風に捉えていたので、ここの解釈がどうなのかは今後の展開次第かなと そもそもいつまた参戦するかも知れないのだが

 

 

以上、ギーツ第10話でした。新たなDGP開幕、ということで細かな新情報の開示等で少しずつ本筋を動かした回となり、新たな盛り上がりの兆しを示してきたなと。何やらDGP絡みのことを知ってそうな雰囲気を出してきた祢音パパといい、色々散りばめられてきたけど現段階ではまだ点と点は線にならず...という感じでまだ様子見の段階ですね。でもテンション感はしっかり維持してると思うし、そこからじわじわとした盛り上がりで魅せてきてるようにも思うので、その辺は割と楽しみなところ。舞って欲しいすね...

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた