AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ギロリくん、死んで!!(直球)

仮面ライダーギーツ

第15話「謀略Ⅵ:仮面ライダーの資格」

感想レビュー

 

 

ギロリくん、死んで!!!(直球)

前回のゲーム介入が普通に運営サイドから見て越権行為扱いされてただけでもオイオイなのにそれに触れられて逆ギレまでして、あまつさえ舞い戻ってきた英寿をなんとしても潰したくてゲームを終わらせずバトルロワイヤルを開始するみみっちく狭量なゲームマスター、今後一生の内にもう1度見られるかどうかと言ったところだと思うのである意味貴重だぞギロリくん!(後者に関しても一応ルールの上ではあるらしいけどそれでもさぁ) 前回の介入に関して「これパンクジャックを洗脳して介入させてたから自分が勝敗に関与したわけじゃない扱いになるんだよ!うわーエグいー!」ってフツーに感心してる純粋特撮民も割といたのにそれを裏切って当然のごとくルール違反指摘されてるの、そういうとこだぞってなる(

とりあえず良い悪役してるとは思うのでストーリー的には良いスパイスですね そのうちめためたにされて欲しいというにも込みでこれからも存分に活躍して欲しいです!!

 

英寿の脱落を経てラスボス戦へと突入していくDGPを描いた今回のエピソード。DGPにまつわる色んな情報がプレイヤー・視聴者にそれぞれ伝わっていく流れもあったりと本筋の方もけっこうグングンと進めつつ重厚な戦闘で盛り上げた回であったなと。中でも運営とジャマトサイドが協力し合ってるズブズブの関係という感じでは決して無く、どうも世界を守るかぶっ壊すかを賭けてそれぞれでバチバチしてる関係であったというのはけっこう重要な情報だったのではなかろうか DGPは両者の激突の延長で発生してるものにすぎない、とかなのだろうか ジャマトの急速な進化にギロリが焦ってる辺りは、両者あくまでイーブンな条件とかがあった上で戦ったりしてるとかがあるのかなぁとも まぁ答え合わせ待ちだな...

 

今回はここ数話連続登板の坂本監督が担当。レイジングソード/コマンドフォームの戦闘などをはじめかなり良い感じにギーツライダーのギミックをスタイリッシュに彩ってきていましたが、今回もめちゃくちゃカッコいい魅せが存分で大変満足でありました。マグナムシューターでのくるくるガンアクションやバックル交換での連続フォームチェンジといった監督ならではの沢山のアイテムやギミックを縦横無尽に活かす小気味良さを軸にギーツの良さもしっかり引き出したギーツ戦のアクションで安定感たっぷりに盛り上げつつ、側転アクションと同時のリボルブオンによるシームレスなフォームチェンジというギーツライダーならではのギミックに捻りを加えた斬新な演出で目を惹きつけるなど、多彩に画面を彩る様がめちゃんこ盛り上がったわ レイジングソードでのスタイリッシュな切り結びによるチャージ→ジェットモードによる滑空→上空でリボルブオンしてキャノンモードでラスボスを爆撃→再度リボルブオンしてジェットモードで改めて飛行に入りフィニッシュ、のコマンドフォームの一連の活躍がばりくそテンポ良くて脳汁迸ったんすよね...リボルブオンの連続使用をダレることなくスムーズにやってのける思い切りは流石  販促ラッシュになりがちな序盤ライダーの演出周りをくどくならないようにした上でしっかり盛り上げ支える頼もしさは相変わらずで、やっぱ坂本監督は“こっち”の方が断然性に合ってるよなと(特にギーツは主人公が強キャラ気質だからテンポの良い無双は必然的に馴染むし、アイテムも程良く分散してるから各ライダーやアイテムにも見せ場があるからかなりベストマッチよな)

 

そんなアクションが大いに映えたラスボスとの戦闘でしたが、その中でまさかのバッファ/道長退場という波乱。前回の英寿脱落もそこそこであったけどライバルポジの道長が死する形での退場という、これは流石にちょっと衝撃でしたね(予告でぽい雰囲気は出してたけど、邂逅編で死にそうな仄めかしがありつつ回避してた例があっただけに今回もなんとかなるんじゃないのー、と思ってた)

今回の道長勝ちを取りに行くにあたって以前の戦いで英寿が取った戦法を自分も踏襲していたりその戦法で自分が英寿と同じように勝てないことへの悔しさを滲ませたりと、宿敵と見做しつつもある種の指針・目標としてその強さを認めていた、という英寿への敵意と羨望の入り混じった複雑な感情をこの英寿のいなくなった戦いの中でこそ見せたのが良かったよなぁと。邂逅編のラストで英寿に言われた言葉がなんだかんだで支えになってた節を見せ、今際の際には「お前がその言葉を証明してみせろ」とドライバーを英寿に託す一幕もあったりして、まぁ少なくとも単なる敵とは思ってなかったよなぁとなる(景和や祢音にもそういう素振りは少なからずあったし、やっぱ根は良いんだろうな...)  しかし来週には出演予定の冬映画も控えているけど、道長ここからどうなるんかね...復活するかなという予感はしてるが これで後々復活するとなると他の退場組ライダーがどうなるかも大きく左右されそうだし何気重要なとこ

 

という流れで散華した道長のIDコアに触れた英寿の記憶が復活。彼から託されたものを受けつつ、DGPへの復帰どうこうではなく世界の命運を賭けて仮面ライダーとして戦いたいと説く...!...と王道なシチュエーションでの英寿復活でヒロイックの展開が盛り上がる流れ、

...と見せかけて、実は英寿が自身の仮面ライダーとしての復活のために色んな布石を撒いていたことが明かされる展開になったのは割とマジにほー!!とたまげましたわね...前回の予告の感じからして、記憶を失った英寿がDGPに巻き込まれる中で道長達今の参加者達の想いに押されて復活!運営への対抗心を強める!!みたいな熱い感じでくると思ってたのに、実際は英寿が記憶が無いところからそこへ至るまでの導線を既に計算ずくで引いていたの、完全に視聴者まで化かしてくれちゃっててとんでもねぇな!!ってなるよ  記憶がなくてもジャマトと戦って人々を助けてるの、記憶がなくてもヒーローなんだなぁって感心してたんやぞ...!(まぁここに関しては決して打算込みなばかりってこともないだろうけど) 自分が負けて記憶が消えるの想定すると共に家族になった運営がその邪魔をする可能性まで見越して自分をDGPへと導く布石を忍ばせておく周到さといい、最初に叶えた「死ぬまでDGPに選ばれ続ける」というルールを見事に担保にして舞い戻る流れといい、なかなかにカタルシスあって気持ち良かったよ 「自分がスターになった世界」という状況ありきの仕掛けを忍ばせているとこも含めて、今まで自分が積んできたものを余すことなく活かしてるの強い  ここは高橋さんのロジカルに組もうとする作劇が良い感じにハマってグッドであった

 

かくして英寿復活が成されたものの、ギロリはそんな彼をやはり潰そうと画策し...という引きで今回は締め。謀略編もそろそろ終わりが近いか、という感じだけどここからどうなるやら 英寿の強さに支えられていたことへの自覚や運営への不信から景和や祢音が揺れ始めたことやそれが物語に及ぼす影響など、しっかり注目していきたいですね(景和祢音は謀略編辺りからメンタル面がガッチリと安定してきた感があったのでここでの揺れ動きは良くも悪くも視聴感に影響し得ると思うし、上手く回って欲しいなと)

 

 

以上、ギーツ第15話でした。坂本監督の演出で戦闘をバリバリに盛り上げつつ、道長退場や入れ替わる形での英寿復活など目を惹く展開でストーリーも刺激を与えてきた面白いエピでありました。年末に向けてまた一つ物語を引き締めていくタイミングだと思うので、ここでどう動くかは見ものですね 来週の冬映画がどう絡むか(はたまた絡まないか)も込みで楽しみ マジに冬映画どういう扱いになるのかな...

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた