AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

気持ち交わる

デリシャスパーティ♡プリキュア

第37話「ひそむ怪しい影…あまねの文化祭フィナーレ!」

感想レビュー

 

 

「デリシャスパーティ♡プリキュア」の1時間後に「ちんぷんかんクッキング」というサブタイで料理をテーマにした暴れまくりの話をやり、敵の断末魔に「お腹...いっぱい...!」を採用するイカれたスーパー戦隊がいたんですよ〜

誰やろなぁ(

↓件のイカれたスーパー戦隊

暴太郎戦隊ドンブラザーズ(※順次更新中) - AnDrew’s小生意気レビュー記 記事リンク用

 

学校の文化祭に生徒会長として勤しむあまね会長、そこに現れるクッキングダムから脱走したナルシストルー、というところを描いた今回のエピソード。やはり順当にあまね会長の総決算的メイン回となり、会長とナルシストルーという因縁ある二人の関係に一つの決着を見た話になりましたね。とりあえず個人的には、副会長がけっこう多めに出てくれたのが地味に嬉しかったりする。副会長、ゆい達と親しくなるより前のあまね会長と気心の知れた理解者的な感じがあって何気に好きなキャラだったし今回また会長との関係性がちらっとだけど良い感じにフォーカスされたのは良きであった もっとピックアップしても良いキャラだったのよ...!

クッキングダムから脱走した久々登場のナルシストルーくん、相変わらず斜に構えててほとんど反省の色無し!!みたいな態度しておりオメーはほんとにという感じだったけど、煽られるとムキになって却って素直に相手に応じたり、褒められると悪い気してない素振りを見せたりと、境遇故にちょっと捻くれてはいるけど根っこ自体は割と気が良い一面もなくはないんだなーと、今まであまり見えてなかった彼の深いところの人柄が感じ取れたのが面白かったところでありましたね。改めて思い返すと今まではナルシストルー自身周囲にほぼ常時悪意をもって接するばかりだったし、そのせいで周囲も彼のそんな一面しか知れない・それに応じて対峙する向き合い方しかできないしという感じで彼のそんな奥底の人となりが滲み出るタイミングなぞ全然無かったし(ナルシストルーが素直になったのはマリちゃんがさり気なく気を遣ってくれた時にしおらしくしてたくらいだったしな)、そんな彼がひょんなことからとはいえわだかまりのない穏やかな交流をして、そこから素直な一面を見せたり他者との交流の温かさを知ったりしてたのは良きことであったなと 獄中で多少なりと心に変化があったりもしたのかもしれないけど、ナルシストルーにとって大事な一歩となる出来事だったわね(そこに関わるのが副会長や菓彩兄達といったあまね会長にまつわる人物達というのがまた粋な巡り合わせ)

 

あまね会長の方も、第33話のハロウィン回を経つつナルシストルーにはまだ少なからず身構える気持ちがあったようだったけれど、彼が奥底に秘めていた一面を目にしたことで一つ踏ん切りが付いたという感じで、長らく続いたナルシストルーとの因縁に気持ちの良い着地を見ることができて良きでした。因縁浅からぬ仲としてドライに接しはしつつも、単なる悪人ではない一面に応える形で守り抜き、且つささやかながらも最大限寄り添い手を差し伸べる、という感じでナルシストルーの罪を許しはしない断固とした感情と彼の本質的な部分を尊重し一人の人間として接しようとする温かな感情を上手いこと両立させて冷静に向き合えてたのが良い成長だったなと。ナルくんの煽りにも堪えてなかったしね(ちゃんと第33話でのマリちゃんの「許さなくても良いけど憎しみに支配されないで」を実践してるのが偉い) 会長の精神的な成長を実感できた描写だったね  あとナルシストルーの好みに図らずもあまね会長の作ったりんご飴が刺さった辺りの下りも、なんかエモーショナルな構図してて今回かなり好きなところ。以前マリちゃんから聞いたナルシストルーの境遇を聞いて以来、会長は何か作る時自分でも気付かないうちにそのことを意識してて、それで自然とナルくんに合った味になってたりしてたのかなぁ...とか色々想像できんだ(今回もマリちゃんからナルくんの境遇聞いた時のことを脳内で反芻してる下りがあったし、けっこう意識してそうではあったしね)

 

そうしてあまね会長とナルシストルーの関係も穏やかなところに落ち着き、最終的にナルシストルーは副会長や菓彩兄達といった会長の友人や家族と一緒に作り上げたもので間接的ながらも会長に華を贈り会長の方も自分の作ったりんご飴で獄中のナルシストルーにささやかな笑顔を贈り、とお互い意識しないところで相手を元気付け支え合える間柄みたいな感じになったのがとても味わいあって良かったですね。ナルくんは知らず知らずのうちに会長のことが大好きな人達と一緒に彼女の労いになることをしていた、会長の方はそんなナルくんの心を認め彼が大好きになったりんご飴が自分の作ったものとは敢えて言わずにそっと差し出してあげた、という意識しない・口にはしないところでの温かさや善意みたいなものを、この因縁ある二人の絶妙な距離感の上でのささやかな融和というところを物語の締め括りとする中で叙情的に描いたのが凄く粋でグッときましたねぇ。ナルくんの間接的な労いもまとめて受け止めてか笑顔をこぼす会長と、会長のくれたりんご飴を獄中で口にし、今まで食べ物絡みで浮かべることのなかった純粋で嬉しげな笑みをようやくふっと見せてくれたナルくん、というラストの数分も模様はかなり沁みました  この二人のドラマの決着として凄く納得できる良い締めでありました

 

 

以上、デパプリ第37話でした。あまね会長メイン回ということで長らく続いたナルシストルーとの因縁にフォーカスし、凄く味わいある叙情的な描写も交えてドラマをしっかり盛り上げながら凄く気持ちの良い着地を為してくれたのが素晴らしいエピでしたね。今までの二人の関係性もしっかり土台とされた上での良い締め括りになっていて想像以上にグッときました あまね会長回がめちゃくちゃ良い出来なのとてもとても嬉しい...

さて次回はいよいよ本筋に本格的に切り込みつつ、順当な流れでゆいメイン回にもなりそう、ということでかなり濃密になりそうな予感。これはとても楽しみですね 期待

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた