AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

闘(や)れ、ブラぺ!!!

デリシャスパーティ♡プリキュア

第38話「おばあちゃんに会える!? おむすびと未来へのバトン」

感想レビュー

 

 

ワイ「最近ブラぺ(拓海)の出番少なすぎない...?」

スタッフ「ですよねぇ」

ワイ「どうにかできんすか」

スタッフ「やりましょう

 

これよりブラぺとゴッソリウバウゾーのタイマンを開始する!!!

ワイ「ブラぺーーーッッッ!!!

あるだろもっと...!そんな0か100かみたいな感じじゃなくてなんかこう...!

 

ジンジャーの真相を探るべく20年前の過去へと飛んだゆい達、そこで知らされる多くの真実、みたいなところを描いた今回のエピソード。最近情報を小出しにしていく形でじわじわ進んでた本筋でしたが、ここにきてまさかのタイムトラベルをぶっ込んで一気にガッと進めてくるという衝撃の展開で若干度肝抜かれましたね...だがそれだけのインパクトをもってぶっ込んだだけの意味が本筋の進行としてもドラマとしても凄く大きい回でした

 

中でも予告の時点で強くフォーカスされてたゆいとおばあちゃんの時を越えての再会はとても心沁みる展開でありました。のび太とおばあちゃんのやつとかもそうだけど、優しいおばあちゃんと孫の話、それも昔お別れしたおばあちゃんとの話みたいなのには弱いからめちゃくちゃじんときちゃったね...おばあちゃんに会えると察してかどこか落ち着かなさそうにしてたりといった珍しい姿を見せたりしてたゆいの様子なんかも、普段の何事にも前向き快活な姿とのギャップもあっておばあちゃんとの思い出の大切さや絆の強さを改めて深く感じられ、ゆいとおばあちゃん周りの関係性の深掘りとして良かったね(凄く大切な家族だったからこそ本来ならあり得ないはずの再会が却って面映かったりしたんだろうなと)  そんな落ち着かないゆいを見て無言で手を握ってあげる会長とらんらん、大切なおばあちゃんと会うんだからと自然体で背中を押してあげたここねといった友達のみんなの優しさが光ったのも好きなとこ

そうして色々ありつつゆいとおばあちゃん二人が隣り合って語らうシーンも、「ご飯は笑顔」というゆいがおばあちゃんから伝えられ今も大切にしている言葉が、自分と同じように笑ったり泣いたりする次の世代の子達の支えに少しでもなるようにという想いを込めて託した言葉のバトンであったということを時を越えゆいがおばあちゃんの口から知るに至る、継承の流れがとても劇的でまた良かった。「ご飯は笑顔」を地で行くゆいの精神的な強さが今までのエピソードで存分に描かれていたのを踏まえるとここは本当にグッときますよねぇ おばあちゃんは「言葉は上手く伝わらないかもしれないし役に立たないかもしれないけど、それでも少しでも次の世代の支えにしてあげたい」というささやかな想いの下に言葉を繋いでいたようだけど、その想いは言葉を通じて世代を越えちゃんとゆいに届いていたし、それがゆいの強さとなって色んな人の想いを守っていたんだよなぁ...こういう「世代を越えて繋がる想い」的な展開も積み重ねを地道に活かして昇華させた時のドラマ的な爆発力は半端じゃないからとても大好きだし、これまたグッと刺さりましたわね

 

そして何かと話の種となっていたお師匠ことジンジャー、存命である過去にて遂に初登場となりました。ここ最近開示される情報の数々からして妙にきな臭さが感じられており「ゴーダッツ様の正体では?」「黒幕では?」と怪しまれていたジンジャーだったけど、実際のところはめちゃくちゃお茶目且つおおらかで懐の深い好々爺、それでいて未来の世代の者達や彼らが住む世界のために身体を張れる漢、と今まで感じていた人物像とは全く違ったむちゃカッコいい人でたまげましたね...シナモンの罪にまつわるあれやこれから黒幕の強大さを的確に読んで先手を打とうとした洞察や判断力自己犠牲を覚悟で希望を作り上げようとすると共に一番の大元であるその自分達の中からその記憶を決してでも黒幕から守り抜こうとする覚悟と、実力的なところでも人物的な評価でもだいぶ株上がったわ  自分を受け入れ共に色んな想いを分かち合ってくれたおいしーなタウンの人達の幸せに殉じる覚悟や、過去から来たという弟子のマリちゃんやプリキュア達を信じ未来へ希望と想いを託す意志を見せてくれた辺りにも人と人との繋がりを大切にする人間としての大きさを強く感じられてまた良きところでしたね(この辺のゆい達に希望を懸命に繋ごうとする行為も、前述したおばあちゃんの「次の世代の繋ぐ」という想いと通ずるものがあってドラマ的な文脈がまた熱かったところ)

そんなジンジャーの覚悟に一緒の殉じる形で消えていったコメコメ1世の勇姿も凄く沁みるところがありたまらなかったですね...パムパムやメンメンと面識あったらしいコメコメ1世はそもそも今どうしてるのというのは今までからも疑問には思えたし察しようと思えば察せられたけどなかなか今まで意識的に注目はしなかった(そもそもコメコメ1世がちゃんと出るとも思ってなかったしな正直)わけだけど、まさかこんな感じだったとは 出番的には僅かとはいえ仮にも味方サイドのキャラが明確に消えるところをこのプリキュアシリーズではっきり描くのはなかなかに驚いたね その分彼らがゆい達に繋いだものの重さに強い説得力も生まれたが  ありがとうコメコメ1世。敬礼。

 

と、ジンジャー周りはひとまず安心となったわけだけど、それでもジンジャーとゴーダッツ様との猫モチーフの共通性や、デリシャストーン製造技術のブンドル団への漏洩など気になる謎はちらほら残ってるのでまだ目が離せないところなのも事実。フォロワー氏も言ってたけどこのモチーフ被りとかに何の関係もないわけはないとも思えないしなぁ  しかしそのまた一方では、今回セクレトルー姐さんがやたらプリキュアの感知システムの仕組みに詳しいことがブラぺからの問いかけという形で分かりやすく疑問として示されてたりそもそもジンジャー達が記憶を消してその存在を勘付かせないようにしてでも希望を守ろうとしたことが引いては「身近なとこからバレることの危険性もあったのでは?」的な可能性を軽く示唆してたりと、ジンジャーやシナモンじゃないクッキングダム側の誰かが間者としてクッキングダムの情報を流してたのではとも思える伏線的な描写がちらほらとばら撒かれてたりと、総合して考えるとまだジンジャーの白黒ははっきりしきってない感じなんですよねぇ この辺も謎の突き詰めは本当に気になるとこよな...仮にジンジャーじゃないとした場合、クッキングダム側のメイン格のキャラであり、プリキュアの技術を流せるような余地(ゆい達との面識など)のあるキャラ、そしてまだ色々明かされてない部分が多く正直ちょっと怪しさもなくはないキャラとなると若干絞られるんですよねぇ(フェンネルさんとか...)うーん誰も疑いたくはないが...

でもジンジャーに関しては今回あれだけ熱いものをガッと見せてくれたわけだし、ゆい達がおばあちゃん達の想いも含めそのジンジャーの覚悟や想いを胸に更なる奮起を為す熱い流れも描かれたわけなので、ならそれを信じたいねとは個人的な感情としてはなるよなと(これが嘘だったら人間不信になるしそもそもそのどんでん返しはストーリー的な面白さとしてもあまり期待したくないなぁという)   ともあれ今後の流れには注目していきたいね

ジンジャーは立派に想いを託してくれた勇士だから信じます 被り物のヘンさが突き抜けすぎてるけどそれでも立派な勇士です(刺

 

 

以上、デパプリ第38話でした。まさかのタイムトラベル回でしたが、過去でこそ会えるキャラとの交流にしっかり意味を持たせ、ゆい達の決意をグッと深めたりと終盤への布石を良い感じに敷いたエピソードとなっておりとてもグッときました。ジンジャー周りの謎は解けたとこもありつつまだ完全な解明とも言えず、ということで最終盤の展開に注目 どういう形にまとまるかね

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた