AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ライダー推し合戦

仮面ライダーギーツ

第20話「乖離IV:ジャマトからの宅配便!」

感想レビュー

 

 

前々からもう何度か言ってるかもだけど、毎度登場をもったいぶってるおかげで未だに頼もしさがあるし毎フェーズのここぞでバンと登場するとヒュ-ッ!!てなるマグナムフォーム、基本フォームとしては破格だよなと たま〜に出るくらいの頻度で余裕があるからかあの印象的な銃くるくるアクションを登場のたびに1回は入れられてるのもキャラ付けとして強いし(スタンダードなライダーキック等の必殺技とかもそうだけど、基本フォームにこれぞという印象的な演出やアクションがあってそれがコンスタントに使われるとやっぱこのライダーといえばこれ、がしっかり刻み込まれるからね)

 

大智/ナッジスパロウ脱落を経て未だに残るデザスターの存在が空気をひりつかせる中の戦いを描く今回のエピソード。デザスターの存在を軸にしたゲーム展開の盛り上がりも去ることながら、ジャマト化の進行という不穏な雰囲気を纏いつつ本格的に第3勢力としての介入を見せ始めた道長の動向やジャマトサイドの行動の激化などじわじわと動く情勢が目を惹くストーリーとなっていましたね  ジャマトの成長を喜ぶアルキメデルが若干子煩悩なパパに見えてきてちょっと微笑ましく感じてしまったのは内緒だ(

 

中でもメイン4ライダーを取り巻く「サポーター」の登場とより深い物語への介入の兆しは興味深かったところ。英寿・景和にそれぞれ猛烈に入れ込むジーンとケケラは勿論のこと、ジャマトのスポンサーという意外なポジションからバッファへの肩入れを始めた不気味な存在感を有する少女・ベロバまだ姿は見せないもののパパから太鼓判を押される祢音のサポーターの存在など、思ってたより物語やキャラクターの動向を大きく動かしていきそうなやつがじゃんじゃん出てきてこの辺はとても気になるよなと。特にベロバはビジュアルといい人の不幸はうめぇと堂々と言い放つ人となりといいなかなか尖ったやつが出てきたという感じなので良いスパイスになりそうで目を惹かれるね(奏斗、小金屋さん、ギロリとDGPを程良く引っ掻き回すキャラが物語の色んなフェーズごとに次々入れ替わる形で据えられているのは本作の面白いところの一つですね。最近のシリーズでもそういう引っ掻き回しが本分のキャラは多々いるけど何かと長期の台頭みたいになってマンネリになることも少なくなかったし、物語の性質上やりやすいのもあるとはいえこうやってキャラを次々入れ替えて新しい刺激を加え続けてるのは好感)  しかしベロバ役の並木彩華さん、あの堂々とした怪しい雰囲気でまだ齢15というのが凄いな...ライダーシリーズはこういう逸材見つけることにおいてはほんと強い

また祢音のサポーターに関しては直後にママが祢音の婚約者の話をしてきたのもあってソイツがそうなんじゃないかとも言われてるし、少なくとも祢音周りでは凄く重要になること間違いないだろうなぁ(ママがDGPの存在を知って祢音のことをより心配するようになり束縛を強めようとし始めたり、そのことに祢音も反発を強めたりと、祢音のドラマはかなり色んなキャラが交わって動いていってるのでそこの広がりが楽しみね)

 

というサポーター・オーディエンスサイドの新たな動きに並行して描かれるDGPの戦いの中、デザスターの正体が冴さんと明かされる形で今回は締めとなりました。前々からデザスター候補として視聴者の間では度々名前が上がってたけどストレートに来たね 大穴で景和か祢音、英寿の可能性も考えられてたけどそうではなかったか

とまぁ割と順当なルートに入った感こそあるものの、今回のエピソードで何の気なしに深掘りされた景和や祢音の家族との関係性というところに連動して、「苦境にある家族を支えたい」という冴さんの動機が強調される、デザスターとして負けられない意志の強さをいっそう感じさせられるというキャラクター的な深みが増す構造になっていたのは面白かったなと。家族のためというシンプル故になまじ共感できる動機な分感情移入しちゃうし、景和や祢音の家族への想いを目にして自身も家族への想いを強める共感性の高さを垣間見せた今回の描写などから素の人の良さが窺い知れてどういう風に動くんだろうと気にならせたりと、キャラクターの魅せが上手いよね(デザスターであったことを踏まえると、前回景和を助けたことも「疑いを向けさせたまま蹴落とすこともできたけど見捨てられなかった」みたいなところに思えてくるし、本当に根っこは良い人なんだろうなとより思えてくるのがまた)  究極的には争いは避けられないだろうけど、彼女がどう動いていくかは目が離せないなぁ

 

 

以上、ギーツ第20話でした。ストーリー的にはとてつもなく大きな変化こそなかったかなという感じではあるものの、サポーターの存在をより強く押し出してきたり冴さん=デザスターを明かしつつ彼女へ感情移入させる作劇で魅せてきたりと面白いポイントは多しでしたね。次回が冴さん退場になりそうだがどうなるやら...あと道長は本当に大丈夫か また死んだりとかせんか...

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた