AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

だいちこくさいごのレビュー

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

大団円(ドン39話〜ドン最終話)

感想レビュー

 

 

ドン・キラー回はるか先生教習所回くたびれサンタ回イカレ擬似家族回が連続していた年明け前の1ヶ月間、改めて思い返すとほんとにイカれててヤバいな() 一挙視聴で特に連続して観てはならないパートですよ(

 

新シリーズ「王様戦隊キングオージャー」がスタートし、濃く魅力的なキャラクター達や怒涛の展開で毎週魅せてくるようになって早2ヶ月ほどが経った今日この頃、並びに「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」も完結して早2ヶ月を経ました。しかし未だにあの鮮烈なインパクトは衰えず、という感じで自分をはじめとした皆の記憶に強く印象を刻みつけている辺り、やはり名作であったなぁ...と  色んな意味で後にも先にも同じものはないだろうという凄まじさに溢れた一作であった... というか他が真似しようと思ってもできねーし劇薬すぎて2つとあっちゃダメだよ(

てなわけで今回は最終回までの展開を中心にした実質総まとめ的な締めのドンブラ感想を書こうと思います。ほんとは最終回から間もないうちに書ければ良かったんだけど色々立て込んでるうちにこの時期になっちまいましたが、それでもまぁ義理としてドンゼンまでに書き上げられて良かった お時間あればドンゼンに備えての振り返りがてらとかぬ読んでいただければ

 

 

てなわけで最終回まで無事走り切ったドンブラザーズでしたが、全部観た上で本作がいかなものだったかを述べるならば、月並みな言葉にはなりますがやはり「人と人の出会いと交わり」─『縁』そこから変わり、新たに生まれるものを時に生々しくも気持ち良く丁寧に描き上げた作品であったなと。改めて自分で読み返してみた最初の方の感想記事でも同じようなことを言ってたのだけど、メインキャラゲストキャラ共に大抵が大なり小なり自分中心なとこがあったりと難のある登場人物達がお互いに交わり触れ合っていく中で、時に暴走し迷走しを重ねながらも自分の在り方や生きる指針を見出し何かが変わっていく、という人間ドラマが泥臭くも凄く沁みる、これが最初から最後までずーっと一貫してたのがドンブラザーズの根っこの魅力だったな、というのが一番ですね。人間的な弱さもその中に光るヒーロー性も清濁含めて泥臭く生きる者達、今まで知り得なかった感情を知って少しずつ人間臭く愛おしくなっていく者達、彼ら一人一人が織り成す不器用ながらも心打つ群像劇が最終的に一つに交わっていく味わいのなんと良きことか あのはちゃめちゃに色んなことを経てみんながまとまった末の満を辞しての「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の名乗りのカタルシスですよ まさしく彼らが心を一つに「戦隊」となった象徴として凄く爽快

総じて濃いキャラ性と熱い精神が合わさり燦然と輝く、井上大先生の描き出す人間達のドラマこそが本作を名作たらしめているなぁと強く感じた次第でありました。欲望のままに暴れてしまうながらもその人間味がどこか憎めないヒトツ鬼となる人間達も、基本的には傍若無人な連中として描かれてるんだけどその中に光る個性に最後は消えていってしまうことがなんだかんだで寂しく思えるくらいには愛着を抱けたソノシゴロクトリオも、ひっくるめて好きになるのよな  以下、主要なキャラクター達の最終的な所感(順不同)。

◯ムラサメ

凄いぬるっと仲間になったな!!...という印象こそあるものの、あれだけ色んなところを行ったり来たりした末のそれが唐突でヘンなものではなく、自らの意志で進むべき道を見出したものの物語の着地として不思議とグッとくるものとして感じ入った、という感じでなんやかんや良いキャラだったな、と感じますねムラサメ 身も蓋もないこと言えば「マザーって結局どういう存在なの?」とか色々消化しきれなかった部分も多いのだけど、そうしてソイツの背景や関わるものの全てが分からずとも、何かドカンと分かりやすい大きなイベントがなくとも、誰かと関わって重ねた時間やそこから少しでも何か変わったものがあるならばそれはちゃんとここぞで愛着や絆になる、という本作らしい「縁」を象徴するキャラだったんじゃないかなと。最後にそっとムラサメの意志を後押しするだけだったマザーも、彼のことを一番近くで見守ってきたからこそ、ってところでちゃんと納得度のあるドラマを持ってるから良きね

 

◯猿原

ぱっと見一番どうかしてる奴だったはずなのに、いつのまにかドンブラザーズの中でも比較的常識人みたいになってた男() 浮世離れした風流人を自称し飄々とした振る舞いで周囲や観てるこっちを困惑させることもあったながらも、けっこう一般的な感性も持ち合わせていてむしろ周囲のぶっ飛んだ行動に対し常識的なツッコミやリアクションを入れる場面が多かった、というボケもツッコミも満遍なくこなせるオイシイキャラだったなという印象。個別エピなどがそこまでなかったので控えめだった感じもある(※当社比)けど、逆に言えば分かりやすい成長や変化を描くまでもないほどにある意味ではヒーローとして一番完成してたとも言える(序盤によく見られた人助けのための変身や、「ごくラーメンどう」での語りからもそれは窺えるよなと)ので、ポジション的には意外とバランサー、いてくれると安心するやつ、という感じだったかもしれません  そんなポジションだからこそ、物語の中心となった彼がかつての敵であったソノイ達脳人を仲間と信じ手を取る「9にんのドンブラ」もグッと引き立ったと言えるかなと

 

◯ジロウ

縦軸にあまりガッツリ絡む感じでもなくゆるゆると物語に関わりながら個別のドラマもなんとなく上手い感じで動いていたところから、中盤〜終盤にかけて「裏人格と思われた闇ジロウは実は本来の人格、表のジロウはそこから『誰かと笑い合う』ために生まれた人格であった」「自らの人生はドン家と獣人を取り巻く宿命の下、人身御供として捧げられるものでしかなかった」「自身を取り巻き温かく接してくれていた人々も故郷も全て夢幻だった」といった衝撃の事実の数々が明らかとなる展開が終盤において目を惹いたジロウ。自身のアイデンティティが丸ごと揺らぐような事実を突きつけられ(しかもその延長線上で憧れのタロウが危うく自身の身代わりになりかけたという負い目も加わり)、獣人脳人周りの本筋の展開にも加われないまま一時は本当に立ち直れないんでないかと心配でしたが、最後には内なる自身の声たる闇ジロウの後押しも受け、全てを受け止めてまとめ上げたNEW桃谷ジロウとして真のヒーローとなり再起する展開で魅せてくれたのが実に熱かったですね。この辺のジロウの描写、何がスゴいって挫折してから再起するまで、事実上自分一人で立ち直り復活してることなんですよね(闇ジロウも先述の通りあくまで内なる自分自身だし)  追加戦士というポジションとしてはなかなかぶっ飛んでる感じもあるんだけど、本筋の仲間達とは滅多に合流しないままに自分の方で成長もパワーアップもこなしていく独自の軸を確立し、色々あっても図太くあっけらかんとしながら前へ進み続けるキャラとして今まで描かれてきたジロウらしい魅せではあったし(ジロウってやっぱり本筋部分から繋がる矢印が殆どなくてもしっかり動ける別軸を持った「孤高のヒーロー」的な味わいもあったよなと)、そうしてヒーローとしても人間としても仕上がった上でようやくドンブラザーズの一員として合流しタロウからも想いを託される、というのが凄くグッときたなと。特殊なタイプの描かれ方なんだけどとても印象深いキャラだったなぁ でも今後闇ジロウが単独で出てくることがないかもと思うとそれはちょっと寂しい。粗暴なようでいて実はけっこう理性的で人を見てるし、ライバル視するタロウにも自身の存在意義を重ねた仄かな依存混じりの想いを抱いてる人間味があるしと、こっちも良いキャラだったのよな ありがとうな闇ジロウ

 

◯はるか先生・ソノザ

個人的終盤の清涼剤コンビ。漫画という接点をきっかけに「じごくマンガみち」から始まった、敵同士ながら漫画家と編集長という奇妙な関係性がその後もエピソードごとにちょっとずつ積み重ねられていき、はるか先生はスランプを脱して悲願だった漫画家として飛躍でき、ソノザははるか先生の漫画に感動してずっと知ろうとしていた感情を知る、とドン脳コンビの中でもとりわけ分かりやすく良い影響を与え合い仲良くなったコンビとして凄くグッとくるものがあったなと。この2人の絡み自体は全体通してほんとに細かなことの積み重ねって感じなんだけど、それが漫然としたものでなくちゃんと温かい交流として重なっていってるのが感じられたからこそ、はるか先生の漫画に泣いて笑い、これからも一緒にと懇願するはるか先生の気持ちを受け止めエピローグ後も仲良く二人三脚してるソノザにこちらも思わず感慨深くなったりしたんですよね...ギャグっぽく描かれてたムラサメの漫画原稿封印が、漫画を通じてムラサメに色んなものを伝えようとしてた「分け合う心」としてちゃっかりとドラマ性のあるまとまりになったのも鮮やかよ

またはるか先生は、本作の語り部として始まり、皆の下を離れていったタロウとの今一度の「出会い」を為す存在として物語を締め括る、というソノザとの交流とはまた別のところでの本作のヒロインらしい味により本作をしっかり引き締めてくれたところも凄く良かったところでありました。「なんでオニが桃太郎の仲間に...?」という開始当初からのささやかなツッコミどころだったオニシスターの存在すらも引いては「敵同士でも手を取り合える」という本作の着地点の一つの象徴だった、という凄くオイシイ要素までちゃっかり貰ったし、彼女の描いた漫画がタロウとの「縁」を結び直す架け橋として最終盤の最重要ファクターになったしと、やっぱ本作のヒロインなんやなって 最後の方にイカれドライバーというとんでもない属性まで貰っちゃったが(

 

◯犬塚くん・ソノニ・雉野さん・夏美/みほ

正直言ってこの辺は細かく語ると文字数があまりにクソデカになるのでかなり掻い摘ませていただくのですが、端的に言えば「よくあのこんがらがりをこんな奇妙ながらも綺麗な着地に導いたな!!??」とめちゃくちゃ感心したというのがこの4人(5人?)を取り巻く描写への最終的な所感。嘘と本当の気持ちの狭間で迷走しながら最終的に自分を救い落命したソノニを救いながらも許すことはできず遠ざけ、やがて夏美を救い出した犬塚くん、一方雉野さんは獣人を取り巻く混迷の中で自分の愛する存在でありアイデンティティそのものであったみほを失い惑うようになってしまう、という終盤の彼らの構図は側から見ててこれ本当にまとまるのか???と若干ハラハラ気味に見てた(こんなんどう足掻いてもどこかしらに必ず幸せになりきらない皺寄せがいくと思ってたので)のですが、結果最終的には、凄いことに巻き込まれてるのに何も話してくれない犬塚くんを信じきれなくなりゆるりと別れる形となった夏美が、そんな中出会ったみほの喪失による傷心中の雉野さんに対し、彼へのふとした気遣いから転じてみほ(自分の理想の姿)として惹かれ身を寄せるようになり、一方過酷な犬塚くんの運命に対しては「たとえ振り向いてくれなくとも」とソノニが献身を捧げるようになり、犬塚くんもそんな危なっかしいソノニを自ずと無視できなくなり、いつしか共に手を取り合いながらの逃避行に身を投じていく仲になっていく、という感じで彼らを取り巻いていた因果がそれぞれ別の者の心に寄り添いその穴を埋め合うような奇妙な縁となって綺麗に嵌め直されていく形で描かれ締め括られることとなったので、こ、こんな着地があったのか...!と良い意味で裏切られた感嘆にめちゃくちゃ唸ったんですよね。犬塚くんと夏美の別れは決して悲壮な喧嘩別れではなく、互いに長く付き合ってきて通じ合ったものがある中で「それでも無条件で捧げ切れないこともあるからこそこれ以上はついていけない」と気付けたというところでのある種爽やかな別れだったし、その上での夏美の雉野さんの寄り添いも都合の良い擦り寄りなどではなく、獣人が演じていたみほ=理想の自分としての雉野さんとの幸せな時間の記憶が夢として仄かに夏美の頭の中にあったという上で、直に触れ合った雉野さんに惹かれるものがあったからこそのものであったし、という感じでぱっと見ただけだとちょっとどうなのと思ってしまいそうなところにも憂いや感情的な矛盾のない、それでいて見てて気持ちの良い筋の通った導線が丁寧に用意されていたというところも全部含めて、ちゃんとここに本作なりのハッピーエンドを漏れなくあてがったのはほんとに見事であったなと思います。頑張った人間への頑張った分のささやかな見返り不幸になるだけではない幸せの皺寄せ、みたいな希望がほろりと感じられるのがこう、良いよね...

しかし犬塚くんと雉野さん、こんな拗れ暴れまくったトレンディドラマの中でもしっかり「人間」であり「ヒーロー」である存在として最後まで描かれたのが良き味わいあるキャラクターであったよなぁと。時にとんでもない暴走しでかしたり、カッコいい方向に振り切れないような俗すぎる思考をしてしまったりと、良くも悪くも人間臭く泥臭く描かれながらも、ここぞで誰かを救うことは外さないというドンブラザーズとしてのヒーロー性もきっちり描かれたからこそ、賛否両論ありながらもしっかり愛された(特に雉野さん)と思うし、この辺も井上大先生らしい絶妙なバランスだったなと改めて感心しますね 「『ドンブラザーズというヒーローとして戦うこと』が、夏美を取り戻すという自分の目的のために必死に駆け回った先での、『他者への献身』という大勢の誰かを慮る新たな生きる指針になった犬塚くん」「『ドンブラザーズというヒーローとして戦うこと』が、みほを守るという他者に自分の全てを賭けるような生き方の先での、『自分自身の誇り』という他の誰でもない自分のための新たな指針になった雉野さん」という対象的な着地を経つつも、その両方が肯定され、その上で紆余曲折経た2人が腐れ縁のような奇妙な絆を築いた、てのもあったかくて好きなんだ 人間ドラマだね...

 

◯ソノイ

「人と交わり、色んなものを知り、変わり進んでいく」という脳人周りのドラマを包括するもう1人の主人公とも言うべき存在、月並みながらもこれがソノイへの最終的な印象だなと感じますね。宿敵であったタロウ、引いてはドンブラザーズの人間達と関わっていくうちにコミカルすぎるくらいに人間臭くめんどくさく()感情的になっていき、たとえ気に入らない相手や掟を犯した者であろうとも仲間だからと手心を加えたり、自身の立場に固執せず新たな道を切り開く選択をしていったり、誰かを信じ想いを託すようになったりしていく様は、オーソドックスながらも熱く時に面白い人間ドラマとして、1年のドンブラザーズの物語を通して目を惹いたところであったなと。最初のうちは芸術がてんで分からなかったのにいつしか画が描けるようになってた、という、人間の成長ってそういうもんよと言わんばかりのさり気なくもドラマチックな変化、良いよね 記憶がなくなり自分のことも忘れたタロウに対し、出会いをもう一度為していこうとするかのように敢えて初めて会った時のような口調で語りかけるとこも好きなんだ

 

◯タロウ

忘れてはならぬ、本作の主人公にして大将。嘘のつけない唯我独尊の変人としてドンブラザーズの物語を突っ走り周囲を引っ張り回し続けながらも、その中でお供達─仲間達と過ごす時間の中で強い絆を築き、そうして結ばれた無二の「縁」に今まで知らなかった幸せを見出す様は非常にグッときたところであったし、その先に待ち受ける「ヒーローとしての終焉」で全てを忘れてしまおうとも結んだ絆と縁に導かれまた出会い共に戦う流れも大いに心打たれたしと、完全無欠のヒーローでありながらも人間として学び変わっていくドラマも熱いという、頼もしく眩しく温かな、色んな魅力に溢れた最高のキャラクターであったなと感じますね。先のソノイよろしく、本作の諸々のテーマを包括する存在でもあるからこそ色々まとめてみると却ってオーソドックスであり逆に端的にまとまる感じになったけど、だからこそストレートに胸打つものがあったなと改めて。素晴らしい漢だったよ...あとここにまとめる形にはなっちゃうけど、彼の父こと桃井陣も終盤はタロウとの絡みで良い味出してたキャラであったよなぁと。直接の触れ合いの回数も絡みも僅かではあったんだけど、今までのエピソードの中でも仄かに描かれていた「タロウとの父子としての信頼」みたいなものが多くは語らずとも距離感や空気感でしっかり滲んでて、良かった

 

 

 

 

 

◯マスター(黒介人)

...アンタ結局なんだったんだ!?私は...只者ではない(のらりくらり)

しっかり考察できるくらいには最後の最後にそれらしい材料は投入されたし、諸々解明されなかったからといって作品的に問題という感じでもなかったけど、結局ほんとになんだったんだろうというところに着地する謎めいた男、それがドン版五色田介人でありました。それ以上は上手く語れないよ()  たまに良い活躍したりもするんだけどそれ以上に変な画や独特すぎる味わいが多すぎっからさ...w てか作中で投入された考察材料についても、他の白P作品であるディケイドやらジオウやらゼンカイやら全部包括してメタ的に掘り下げてやっと納得できるとかんなもん分からんて() まぁ何はともあれ、猿原とは全然別ベクトルで「いると面白いしなんか落ち着く」みたいなキャラであったのは違いないですね 楽しかったわよ 今度のドンゼンではゼンカイ版介人との邂逅も経つつ正体に言及しそうみたいに言われてるけど、絶対はぐらかすぞ!!(確信)

 

 

という感じで、ほぼほぼ総括みたいな感じになったドンブラザーズTV本編最後の感想レビューでした。なんかガッツリキャラ語りみたいな感じになっちゃったけど、むしろそれで色々語り尽くせるくらいに「人間」やその「縁」が肝の作品だったんだよな、と改めて感じたところでしたね。ほんと濃く魅力たっぷりなキャラ達ばかりだったね...私も忘れるなァ!!」という忍者魔法冒険星獣(未遂)王様機界(未定)おじさんの声が聞こえてくる(

さてこうして完結より2ヶ月ぶりくらいを経て改めて色々思い出したりしてみた暴太郎戦隊ドンブラザーズでしたが、やっぱり色んな意味ですげぇ作品だったなぁ...というところに落ち着くなというのが凄く大きいよなと。次々ぶっ込まれるすこぶるカオスな展開こまけぇこた良いの!と言わんばかりのパワフルすぎる縦軸展開の巻きメインメンバーの顔出しでの全員集合をド終盤まで引っ張る思い切り良すぎる構成、などなど列挙するとほんと破天荒なんだよなぁこの作品...w とはいえただただふざけてるだけではなく、一緒に戦い過ごしてきたドンブラザーズの仲間達の絆を「家族」に見立て、別軸で動いている犬塚くんにとってもそれが幸せな時間となっていたというところをオチにして綺麗にまとめ上げて終盤の物語を引き締めた「ドンびき家族」をはじめとした、カオスの中にもしっかり光る横軸の人間ドラマ描写横のドラマをつつがなく円滑に進められるよう大胆の引き算しつつも、観てる側がダレたり忘れたりしない最低限のラインを守りながら定期的に描いたり情報を整理したりと細かな配慮も行き届いた実はかなり繊細な縦軸展開出会わなかったり知らなかったりといった「焦らし」を人間関係の多軸的な広がりなどに落とし込みしっかりと作品・物語の奥行きとした全体の構成など、総じて見るとそれらのぶっ飛んだ部分にもしっかり計算されたものがあるというのがまた本作の素晴らしかったところであり。ドンブラまとめ感想のたび何度も言ってたかもだけど、やっぱりニチアサで長く慣らした井上大先生の手腕、およびそれを上手く支え回した白倉Pのプロデュースはすげぇんだな...と唸らされましたね。想像以上であった...勿論それだけではなく、共に作品を築き上げた他の製作陣の皆様、物語を彩った最高の演技を一年間送り続けてくださった演者の皆様も素晴らしいところでありました。特に演者さん達は、個人的な肌感として例年の戦隊シリーズの中でも特にハマり役・逸材揃いで1年間全く飽きなかったのがほんとに凄かったですね...更なる飛躍を期待し応援しております

とまぁ長くなりましたがそろそろこの辺で。改めて暴太郎戦隊ドンブラザーズ、およびそこに関わった多くの皆様、本当にお疲れ様でした!素晴らしい名作をありがとう!ドンゼンももしかしたら映画館には観に行けないかもだがなる早で必ず観るぞ!!!

 

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

 

 

 

ドンドン ドンブラザーズ

ドンドン ドンブラゴーイング

ドンドン ドンブラザーズ

ドンドンドンドンドンドンドン

YEAH!!