AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ブレーザー怪獣語り②

ゲードス

別名:深海怪獣

身長:50m

体重:2万t

登場話:ウルトラマンブレーザー第2話「SKaRDを作った男」

 

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深海に棲息する魚の特徴を有する怪獣。普段は棲息地の深海で大人しくしているが空腹状態になると餌の魚を求めて浅瀬へと上がってきて魚を喰らい尽くしてしまう江戸時代中期にも出現の記録があり、当時の伝記によると近海の魚を食い尽くした挙句、上陸して町の食糧も根こそぎ食らってしまったことが記録されており、これが古い漁師達の間にも「海の魔物」として伝わり恐れられている。

確認された限りでの最大泳速80ノット(約150km/h)で、口から発射するビルを切断するほどの超高圧水流ブレーザーを押し返すほどのパワーが武器。更に頭部の突起を身の丈と同じくらいの長さにまで伸ばし、触手のように相手に巻き付け拘束すると共に強力な電流を流し攻撃することも可能。この突起は非展開時は一種のセンサーのような役割も果たすらしく、遠方からの砲撃を発光と共に感知し反応する様子も見せていた。体表は魚の表皮に酷似した質感のものだが、砲撃を浴びせかけられてもびくともせず突き進むことができるほどに頑強。しかし上陸時の体温維持のための排熱器官背面に存在しておりここが一つの弱点にもなっている。

 

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・頭部の突起を伸ばした状態。

 

房総沖で魚を食べ漁りながら漁船の前に出現。その後七丈島沖30マイル南方海上民間のコンテナ船を襲撃し沈没させると積荷の食糧を捕食、撃破に向かった防衛隊潜水艦部隊の魚雷による攻撃や海上部隊の攻撃を「食事を邪魔する者」と見做し甚大な被害を与えながら先見港へと上陸した。上陸後は港のかまぼこ工場の建物を襲撃し中のかまぼこを直接食らい尽くすも防衛隊の攻撃に怒り狂い本土へ進行。現着したSKaRDによるサーモグラフィー観測で背面からの高温の気体の放出を発見され、ゲント隊長による背面排熱器官への攻撃を食らうも動きを止めず更に暴走、しかしそこへ現れたゲント隊長の変身したウルトラマンブレーザーの攻撃を受け交戦を開始する。正面からのぶつかり合いによる攻防や超高圧水流による反撃、頭部の突起を伸ばしブレーザーの首に巻き付けての放電攻撃などでブレーザーを苦しめるも、SKaRDのエミ隊員・アンリ隊員の援護で生まれた隙を突かれブレーザー突起触手を切断され戦意を喪失。そのまま海中へ逃げようとしたものの、ブレーザーがスパイラルバレードを変化させ作り出したエネルギー体の釣り竿一本釣りにされて中空へと放り出され、そのままスパイラルバレードで身体を縦一直線に串刺しにされ、スパイラルバレードのエネルギーで丸焼きにされ爆散した。

 

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・背面。背鰭の中程に位置する隆起した部分が排熱器官にあたる。

 

 

派手に暴れたバザンガに続いて登場のブレーザー新規怪獣2体目のゲードスくん。2話連続新規怪獣だぜ、へっへっへ(ご満悦)  いやほんと、ゴールデン枠での新規怪獣の2話連続登場は多分何気にコスモス以来だと思う(マックス以降は2話は過去作怪獣なのがほとんどだったし、SEVEN Xとかは深夜枠だったし)のでマジで嬉しいことですよ...今の時代にやれたのがマジで快挙ですわいね

デザイン的には見ての通り魚がガッツリとモチーフという感じになっており、鮎等の魚の表皮を思わせるザラザラとした質感の体表各部に施された鰭の意匠胸元の鰓のヒダつぶらな瞳チョウチンアンコウのような頭部の突起魚の尾鰭そのものなちょっと短めの尻尾など、魚モチーフの意匠を王道の尻尾有り二足歩行怪獣という軸に綺麗に散りばめまとめ上げたようなデザイン性が非常にユニークで面白いところでありました。魚系怪獣はこれまでにも色々いたけれど、意外にこういう感じのやつは少なかったイメージがあるのでなかなか新鮮で良かったなと 「魚をそのまま二足歩行怪獣にした」的な生物感マシマシさが実に良き良き 

そんなゲードスのデザインはキセンさん( キセン (@kisen_guy10) / Twitter )。Twitter上で前々からガッツリでこそなかったけどたまにお名前をお見かけする方だっただけに今回EDクレジットでお見かけした名前を調べた時は「あっこの方が...!」と驚いたものでした ご本人も子供の頃から大好きだったウルトラ怪獣のデザインに公式という立場で関われた喜びを綴っており、いやはやおめでとうございますの一言。夢が広がるね...
キセン on Twitter: "ウルトラマンブレーザー第2話に登場した「深海怪獣ゲードス」のデザインを担当しました。子供の頃から大好きなウルトラマンの怪獣をデザインする夢が叶い本当に嬉しい!ゲードスが多くの方に末永く愛される怪獣になりますように~! #ウルトラマンブレーザー #ゲードス (ソフビ発売中) #今夜は串焼き https://t.co/MNqFYOiu1A" / Twitter

 

続いてゲードスの劇中での活躍にフォーカスしていくわけですが、皆さん見ましたか 海底に沈めたタンカーの積荷を漁るゲードスのカットを!! 海底描写だ、へっへっへ(恍惚)  ブレーザー放送前の記事でも「怪獣の海底描写見てみたい」と言ってて実際にゲードスにその期待をかけるだけかけてみてたわけですが、しっかり叶っちゃってにへらにへらしちまいましたね...素晴らしいですよ、海底の怪獣は...!!

からの上陸してからの大暴れもまた素晴らしいこと素晴らしいこと。実写とミニチュアの超クオリティ高い合成の下、砲撃を物ともせずビルを薙ぎ倒しミサイルを尻尾で器用に弾いて進行する威容、実に最高であった...しかもかまぼこ工場のビルに首突っ込んでもぐもぐしてる可愛い姿まで見せてくれる隙の無さですよ ウルトラ怪獣はこういうちょっとあざとい可愛さもあってこそですわ

ブレーザーとの戦闘でも超高圧水流・突起伸ばし・首に巻き付けての電流と怒涛の能力披露でブレーザーを苦戦させた活躍が実に痛快(2話目にしてこの能力の多彩さは個人的にちょっとガクマβのやたら能力豊富なところを彷彿とさせられたりしたね)で、最期のカットもスパイラルバレードに縦一直線に身体を串刺しにされて熱エネルギーで一瞬で焼き魚にされるというインパクトしかない絵面でのフィニッシュで鮮烈に視聴者の記憶に刻まれたしと、全体通して実にオイシいとこづくめで最高でした。しかしこうして今一度字面にしていっそう実感するが、なかなかエゲツない最期だなって...() 中世の拷問やぞこんなん!!()  やっぱこの最後までユニークさたっぷりなところがウルトラ怪獣の魅力ですわ...これで次回も次々回もまだ新規怪獣確定してるの超最高すぎません!!??(大興奮) 早く観たいぜ次回以降ブレーザー...

 

そんなゲードスは劇中でも語られてたように「人が海への敬意を忘れた時現れる」「海が汚れればまたきっと現れる」という言い伝えで恐れられる存在でもあったわけで、この辺はけっこう分かりやすくウルトラシリーズらしい人類の環境破壊への警鐘的メッセージという感じで目を惹いたところでありましたね。普通にしてても餌を求めて人間世界へやってきて暴れ散らすようなゲードス(ないしはゲードス級の怪獣)が、環境悪化で餌となる魚が減ったとなればどうなるか...言うまでもないでしょう ゲードスをはじめとした怪獣達との適切な距離感とは、そういうことなのかもしれない

この辺のメッセージに関する私見は第2話の感想記事↓にもちょっと書いてます ついでに良かったら読んでね

精鋭集結 - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

 

というわけで今回はこの辺で。次回は...

エネルギー喰らいの大昆虫

次回も見てくれよな!!

 

 

 

※あとがき

うちのバザンガのソフビくん、買った段階でちょっと鼻が曲がっちゃってます。ツイートにも書いてる通り定番の修正方法は試したけどあまり効果なし。何か他に方法があればこちらからでも教えてください!バザンガくんのために知恵を求む!

ドン・フィナーレアンドリュー on Twitter: "うちのバザンガくん最初買った段階からちょっと鼻先曲がってるんですけどこれ直す手段って無いです?(あっためてから形固定しつつ冷やすみたいな定番のやつは何度かやったけど結局あまり効果無かった) https://t.co/FoQvC0ZwPc" / Twitter