AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ブレーザー怪獣語り(初嘘)

紅蓮の炎と共に姿を現した者 その名はキリエル

救済か 背信か 人類の選択が一人の男に委ねられる

SKaRD

ブレーザー

人類

来たる運命の時に彼らが抱く想いは─

 

次回 ウルトラマンブレーザー

「悪魔の信託」

 

見据えるべきは何か 信じるべきは誰か

 

※今回の記事は昨年末に掲載した自作のウルトラマンブレーザーオリジナルエピソード小説が元になっています。読み進める場合下記リンクより先に読んでおくことをオススメします お暇があれば是非

前編:ウルトラマンブレーザー 第⚫︎×0話(1/2) - AnDrew’s小生意気レビュー記

後編:ウルトラマンブレーザー 第⚫︎×0話(2/2) - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

 

 

キリエル人

 

別名:炎魔人

身長:不明

体重:不明

登場話:ウルトラマンブレーザー第⚫︎×0話「悪魔の信託」

初登場:ウルトラマンティガ第3話「悪魔の預言」

 

人類の前に突如姿を現した未知の存在エーテルと呼ばれる特定の実体を持たない精神生命体とされ、劇中では2体がそれぞれ人間の男女の姿で現れたが、これは既に死亡した人間の肉体憑依したものとされている。

を生み出して自在に操る自らの身体を炎に変え移動するなどの超能力を有し、大規模な電波ジャックの他、一度に多数の人間を炎で包み込み瞬間移動させるといった規格外の現象も実行可能。人類に救済啓示を齎す崇高な種族を名乗り、その強大な力を見せつけた上で言葉巧みにキリエル人の救済─という名の支配を受け入れることを人類に迫り、キリエル人の群勢地球の呼び込むゲート「門」上空へと出現させた。

 

キリエロイド(シン)

 

別名:炎魔戦士

身長:53m

体重:4万2000t

登場話:ウルトラマンブレーザー第⚫︎×0話「悪魔の信託」

 

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キリエル人戦闘形態たる巨人黒い筋繊維状の肉体骨のような外骨格を纏ったアシンメトリーのボディ、身体を走るドス黒い血管のようなライン渦巻く炎のような頭部の発光体など、ウルトラマンブレーザー鏡写しで模したような姿を持つ。その表情嘲笑を模ったような凶悪なものとなっている。

卓越した身体能力技巧を有しており、これを活かした重く素早い格闘術により敵を圧倒する。加えてキリエル人の時同様を操る超能力も有しており、肉体を炎へと変えて敵を巻き込み直接焼き尽くす手のひらから無数の火炎弾を発射する、手のひらをかざし敵の周囲に灼熱の炎の檻を作り出し拘束するといった芸当が可能。中でも左の手のひらから生み出す炎の渦より引き抜く漆黒の炎の槍「獄炎槍」は特に強力で、ブレーザー光の槍・スパイラルバレードを真っ向から破るほどの威力を持つ。これらの能力を十二分に発揮し、見せつけるように敵を圧倒する陰湿な戦闘を行う。

 

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↑前面図および側面図および背面図。

 

 

レヴィーラⅡ

 

別名:軟体怪獣

身長:0〜50m

体重:0〜2万5000t

初登場:ウルトラマンブレーザー第⚫︎×0話「悪魔の信託」

 

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以前出現したレヴィーラ別個体。倒されたレヴィーラの細胞ノヴァイオのような企業回収再培養したものと思われる。

外見的には以前出現したものと同一。一方で再培養の影響か身長・体重減少しやや小柄になっている。液状化して敵の背後移動したり花弁状の器官内部から光線発射したりといった能力も健在だが、以前の個体より反応速度が増してすばしっこくなっており、弱点極低温/液体窒素の対しても機敏反応回避してしまう。

 

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ブレーザーとアースガロンを同時に相手にし互角に立ち回る。

 

都内某所レヴィーラⅡが出現しウルトラマンブレーザーSKaRD/アースガロンが戦闘を繰り広げる中、となって地面から突如吹き上げる形でキリエロイドが姿を現し、その際の炎に巻き込む形でレヴィーラⅡを一瞬の内に焼き尽くし倒してしまう。そのままキリエロイドはブレーザーに対し戦闘を仕掛け一方的圧倒、アースガロンを炎の檻拘束した上でブレーザースパイラルバレード獄炎槍で真っ向から打ち破るなど強力な力を見せつけたが、脱出したアースガロンの妨害を受け興が削がれたように再び炎をなって姿を消した

その直後、キリエル人男女テレビ局占拠局員の一人であるテラシマヅ サブロウタを残し他の局員局の外追い出す電波ジャックにより全国へと「キリエルの神託」と称した中継を開始する。そこでキリエルは、「宙(そら)から来たる脅威」による恐怖不安が渦巻く地球地球防衛隊ウルトラマンブレーザーという不安定な救済が支えていることを異常と説き、自分達が人類に救済を与える存在になると宣言。そして人類がそれを受け入れるか否かの選択を為す者として、マスコミの人間として怪獣の脅威が蔓延る世界を見てきた存在であるサブロウタを選んだことを語ると、24時間の猶予の後サブロウタ「救済を受け入れキリエルが絶対的な安寧を与える存在として君臨する世界を望むか、救済を拒み背信の象徴として粛正された上でキリエルを地球から立ち退かせるか」の選択を行わせることとし、キリエル人の群勢を呼び込む「門」上空に呼び出し、彼を実質的な人質とした上で姿を消した。

かくして24時間が経った後、キリエル人の男女は再び全国へ向けた中継を開始、サブロウタにキリエルの救済を人類が受け入れるか否かの選択を迫る。しかし結果は「人々のために今まで命懸けで戦い続けてきた地球防衛隊やブレーザーを信じる」サブロウタが自らの死をも恐れず宣言する形で決着することとなった。更に一方的な信仰脅迫同然に仰いでくるキリエルの傲慢を多くの人類が観る前でサブロウタに切って捨てられてしまったことでキリエル人の男女は激昂サブロウタ粛正しようとする。しかし、自らをに変え移動するキリエロイドの能力、およびその炎が地下空洞を潜り移動していた事実を看破したSKaRDが“粛正”のために地下空洞を炎となって移動していたキリエロイドをアースガロンのマイクロ波レーザーにより捉えたことで目論見は破綻。思わぬ攻撃を見舞われグロッキー状態で地上へ逃げ出したキリエロイドがアースガロンにより追い詰められることとなってしまった。

これに対しキリエル人の男女は自らを炎に変えキリエロイドと一体化することでキリエロイドを全快させると、人類への怒りのままに攻勢を開始するも、そこへ人々の想いを受けゲントが変身したウルトラマンブレーザーが参戦。人間の気高い意志という“光”を受けたブレーザーの前には初戦と打って変わって全く歯が立たず、その隙にアースガロンに門を閉じられた上、怒りのままに繰り出した獄炎槍の一撃もスパイラルバレードに破られダメージを負わされてしまう。そのままブレーザー投擲したスパイラルバレードを掴み取る凄まじい執念を見せるも、上空から舞い戻るアースガロンが繰り出したオールウェポン攻撃悶絶、そのまま手放したスパイラルバレードに穿たれてしまった。それでも恐るべき生命力で耐え切り、激昂しながら放った火炎弾ブレーザーを攻撃するも、ブレーザーファードランアーマーとなり炎を取り込んだことで無効化され、そこからブレーザーが繰り出したチルソファード炎雷斬で身体を十字に切り裂かれ遂に致命傷を負わされた。そして最後はブレーザーに上空へと蹴り上げられ門に激突、そのまま身体の十字のから溢れ出す光に焼かれ、十字の光の爆発に呑まれる形で門諸共に爆散した。

 

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↑最後に勝ったのは、守りたいと願い戦う者達を信じる人間の気高い意志という“光”であった。

 

 

 

あけましておめでとうございます 2024年もよろしくお願いします(遅

というわけで年明け一発目の記事は新年早々から捏造ブレーザー怪獣語りからです。と言っても記事冒頭で触れた通り今回は元となるエピソードが「自作のウルトラマンブレーザーオリジナルエピソード小説」という形で存在してる、というか本ブログに直近で掲載してあるので、お暇さえあれば読んでみてください。テーマは「平成ウルトラシリーズオマージュ」「特別総集編のマスコミトリオピックアップ」です 今度の特別総集編もマスコミトリオ出ないの寂しかったから前々より妄想してたオリエピを頭の中から引っ張り出してきました

 

というわけで前回のジラフ星人に続いて今回もオリジナル怪獣ではなく過去シリーズからの再登場という形で、ウルトラマンティガよりキリエル人/キリエロイドを投入致しました。キリエル人といえば、人間の心の隙間に最小限の立ち回り・話術で入り込み支配するカリスマティガをも圧倒し得る純然たる強さを持ったカルト的な不気味な存在感を放つ強敵にして、その実自己顕示欲を拗らせたクソボケで何より肝心な時一切責任を持たず言うだけ言って逃げるゴミカスであるという、格の高さと不気味で謎めいた雰囲気、そしてそれらを台無しにする根っこのカスっぷりを備えた絶妙なキャラ性が魅力な名宇宙人(とりあえず便宜上宇宙人としておく)で、その存在感と精神性がティガ、引いては人間の意志─そこに宿る“光”との対比となってウルトラマンティガという作品に根付く大きなテーマ性をグッと深めてもいるという、ティガに欠かせないキャラにして平成ウルトラシリーズにおける印象深い敵の1体、かく言う私も大好きなウルトラ怪獣です

しかし最近の公式のティガアニバーサリーにおける満を辞してのTVシリーズ再登場時の扱いが「カルト的な雰囲気だけをなんとなく抽出した、なんか怪しげなだけのふわっとした雑なキャラ付け」にしか思えなかったこと、尚且つ戦闘の方ももう一つの目玉になってたティガ客演を引き立てる客寄せパンダ的なものにしかなってなかった(ぶっちゃけそれによって立てられたティガの客演も雑にしか見えなかった)こと、これが私としてはとても残念だった!!!(クソデカ声)  加えてたまに暇つぶしを兼ねて色んなとこで漁ってる二次創作のオリジナルウルトラマン小説で出てくるキリエルも、傲慢さや小物感だけピックアップしたような感じの、最近のコミカルなキャラ付けのウルトラ宇宙人に毛が生えたようなしょっぱい描かれ方がされてることがほとんどだったりしてて、TDGを筆頭とした平成ウルトラシリーズの当時ファンにして今も傾倒し続ける民の私としては、贔屓目の入りまくった一ファンが烏滸がましいこと言ってるというのを承知で言えば、なんか違うというか勿体無い捉えられ方しかされてないというか、ともかくちょっとなんとも言えない気持ちになってしまったわけなのです

キリエルが承認欲求拗らせた肥大自己肯定感のしょうもないクソボケゴミカス野郎なのは事実です

しかしインチキ教祖的な成分や小物じみた部分だけを切り取って評したりするのは正確ではないと思うんです!!

やたらめったらに格の高いクソボケゴミカス野郎ですキリエルは!!!(擁護になってない擁護)

キリエルはバレたらあっという間に崩れる砂の城のようなでっち上げや単なる嘘で誑かすのではなく、人間達が色んな形で感じてる不安や心の隙間を自分達に都合の良い偏向を織り交ぜた話術によって的確に突くことでその心を引き込むという、ただのペテンに止まらない人身掌握に長けたカリスマ性(根っこが傲慢なゴミというのがある上で)こそが重要なんです(そうして人間の心を確かに引き込むからこそティガ第25話のEDにあのカットが存在するわけですし)

 

という感じで最近ティガ第25話を観たのも相まってキリエルへの強すぎる拘りと捻れに捻れた愛情が焼けるほどに再燃した私は、自分なりのキリエルを形にしたストーリーを一つ形にしてみたいと思い、かくして今回のキリエル絡みの話を作ったわけです。相応にスケール大きめに見てるものを不安にさせる不気味さと不思議な雰囲気を放たせるだが根っこにはしっかり自分勝手な傲慢さが込められててそれが語り口や言い分に滲ませて人類が気高い“光”を見せた時に牙城は崩れ必ず敗れる、この4つの柱をキリエルを描く上での肝要な部分として据え、そこを掘り下げる形で「怪獣の脅威が蔓延る世界、そこに生きる人々を取り巻く雰囲気」「それをマスコミとして見つめ何かを伝える立場にあるサブさん達マスコミ組の信念」「それらと並行する形でのゲント隊長/ブレーザーの心情」といったブレーザーという作品ならではの要素を深めることを意識したストーリーにしてあります。キリエルはウルトラマンより強くても人間の抱く気高い意志や光には遠く及ばないので、それが輝く時一転してボコボコにされる運命にある存在なのです

ともあれこの辺を意識する感じで原典のキリエルのタッチを自分なりに表現しつつ、その上で「人々の想いを受けてヒーローが戦う」という王道ヒロイックな逆転とカタルシスブレーザーというリアルSFタッチな世界観/作品観の上にこそという意気込みでぶっ込めたので、細部の文章表現の粗さはあっただろうけど個人的には概ね満足であった 思い切ってみたがけっこう楽しいすね、ストーリー考えて文章に起こすの

 

ちなみに画像を見ればもうお分かりかと思いますが、今回出したキリエロイドは原典通りのビジュアルではなく、無印キリエロイドのソフビにちょっとパテ盛って造形して「ブレーザー登場のキリエロイド」である「キリエロイド(シン)」というオリジナルのビジュアルにしてあります。作中では一貫して「キリエロイド」呼びだけど、商品記載上とかでは通常キリエロイドとの区別として「キリエロイド(シン)」となってる、みたいなイメージ  原典キリエロイドの悲しみ・笑顔みたいな表情の意匠を「嘲笑を模した吊り上がった目と口」という形で引き継ぎつつ、キリエロイドⅡのタイプチェンジによるティガのコピー的なイメージのオマージュとして胴体や右腕辺りに血管みたいな造形をちょっと盛ったり頭部に発光体の造形を足したりすることでブレーザーの鏡写しみたいなビジュアルを表現したのが拘りポイントです。ここだけの話ですが、嘲笑モチーフの表情は丸尾ろコミさんという方がTwitter等で連載してる「妖しいね☆わたしの弟ギョーメイくん」のギョーメイくんの邪悪フェイスを造形の際の参考にさせていただいています(というかだいぶ意識しちゃってかなりダイレクトに意匠として出ちゃった気がする)。ギョーメイくんは顔が邪悪なだけの良い子なんですがあまりにサンプルとして優秀すぎたので、悪しからず()

https://x.com/heisei_i/status/1736967919857524937?s=46

↑ギョーメイくんリンク

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ブレーザーと比較。似てはない そんなに

 

 

というわけで今回はこの辺で。新年一発目から平成ウルトラ過激派としての主張をやたらやかましく熱弁しちゃってお恥ずかしい限りですが、まぁ今年も変わらずこれが私ですということで() 俺はこういうモンや、俺はこういうモン  捏造ブレーザー怪獣語りも当初の目標通り無事(?)本編の最終回までに半クール分の6個作れましたが、今後も楽しかったら最終回後も普通にしれっと続けるかもしれません その時は生温かい目で変わらずお付き合いをどうぞ また余裕あったらオリエピ小説とかも書こうか

ともかく今年もどうぞよろしくお願いします。何卒何卒

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた