AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

筋肉バキバキマン 胴体ねじねじマン

ウルトラマンブレーザー

第6話「侵略のオーロラ」

感想レビュー

 

 

田口清隆、現る!!担当回じゃないのに何やってんすか() 突然すぎてわろたで

デアボリックに他の監督と一緒に潰されてたりバロッサ星人の声やってはしゃいでたりしてた時と比べるとより一瞬の出番で控えめな感じだったけど、ドン引きして硬直した表情のまま後退していく演技が面白すぎて妙に印象に残りました。w まぁあんなの見たらそうなるが(

 

今回のエピソードはカナン星人の恐るべき侵略との戦いを描くヤスノブメイン回。カナン星人が原典ウルトラセブンでの初登場以来実に約55年ぶりという年月を経てTVシリーズ再登場、しかもウルトラマンブレーザー本編では初となる侵略宇宙人として登板というインパクトで放送前から注目を集めていましたが、その他にもヤスノブ隊員周りを中心として見所多しな内容となっており、見応えあるとても面白いエピソードでしたね。しかしカナン星人、ニュージェネお馴染みの復刻過去作怪獣シリーズの中でも意外も意外なチョイスすぎて改めて驚くね...ムーヴや設定自体は原典のセブン第24話での時と概ね同じだけど、原典での出番の少なさへのリベンジと言わんばかりに濃ゆいキャラ性や壮大な計画で良い印象を刻み付けてきて良きであった 今回のエピ観るにあたってセブン第24話をしっかり予習したんだけどマジでカナン星人の映ってる時間少なすぎるんだよな...w(話自体はフルハシ隊員のドラマ周りが凄く良くて良質なんだけどさ!!)

 

そんな今回のエピソードの主役たるヤスノブ隊員でしたが、真面目すぎるくらいに一途で仕事熱心、というキャラ性がコミカルテイストを交えながらしっかり深掘りされていました。これまでのエピソードでもいつの間にか良い仕事してたり絶妙な活躍で活路を開いたりと、大きく表に出ることこそないけど縁の下の力持ちに頼りになる男になると思ってたヤスノブ隊員だけど、実際に劇中の他のみんなからもそういう印象だったようで、ゲント隊長含めみんなから細々と色んなこと任されるわ、本人も仕事大好きなのも相まって断れなくて疲労溜め込むわと微妙に苦労人気質もあるというのは面白かったですね。w テルアキ副隊長が気付いて諌めてくれるお母さんで良かった() この辺、みんなしてヤスノブ隊員が仕事できて頼り甲斐あるからとなんかついつい頼っちゃってたというのがブレーザーの作風らしいちょっとリアルな感じで人間味感じられるの良いですよね。ゲント隊長も上司としてヤスノブ隊員の実力をちゃんと信頼してたからこそではあるんだろうけど、うっかり細々と押し付けてしまってた、っていう抜けがあるのが良い 最序盤のエピソードの中でもゲント隊長を出来る上司でありつつ完璧超人にしすぎない塩梅みたいなのは感じてたけど、今回はコミカル描写に乗せて割と大胆にゲント隊長を崩しつつここのゲント隊長の味をより深めた感じあって面白かった 後半でクルル殿!みたくギャグテイストマシマシで頼み込む辺りは盛大に崩し過ぎじゃない!?とも思ったので若干ギリギリだった感もあるけどまぁトータルで言えば面白かったしOK

またそんな真面目すぎるくらいに真面目なとこはありつつも、プライベートでは機械好きが転じて機械に名前を付けて話しかけたりしてる、というちょっと変わり者なとこを見せたのもヤスノブ隊員の良い愛嬌ポイントであった  ちょうど同期の特撮作品にもっふもふのぬいぐるみ大好きでオーバーワークの合間に話しかけたりしてメンタルリセットしてる極寒の国の王がいるので解像度が割と高い  自分だけのパーソナルな時間の中ではこういうところを垣間見せるという“隙”みたいな部分もなんかリアルで面白かったすね ゲント隊長に見られてドン引きされてしまったが...(

 

てかヤスノブ隊員、肩書きがメカニックとは思えないほどに冗談抜きで筋肉バキバキなの、絵面としてあまりにも面白すぎるんだよな() どんな仕事も鍛えてて体力あるに越したことはないとはいえバキバキすぎて笑うのよ  いや演じる梶原さんが肉体派の方でめっちゃ鍛えてるのは知ってたからヤスノブも身体がああなのは分かってはいたけど、改めて劇中で映像にされるとインパクトがあまりにもデカかったですね...w これから肉体見せますよ!!と言わんばかりにヤスノブ隊員に服脱がせる流れが入れ込まれてたりと凄くシュールだった。w 銃抜かずに殴り掛かっていればカナン星人倒せてたとか言われててダメだった  今後もまた披露することはあるのだろうか めっちゃインパクトあって好きだからたまにやって欲しいな...(

 

と、キャラ面で面白いところやインパクトあるところ多しで進行したヤスノブ隊員周りのドラマでしたが、「機械の負の感情を引き出す」と称し全世界の機会を暴れ出させんとするカナン星人との対峙を描く本筋のストーリーにおいては、カナン星人の語った「機械の負の感情」という概念を突き付けられても尚挫けず、その一途さと機械を愛し信じる心で持って話し相手の乾燥機のクルルやSKaRDの仲間・愛機のアースガロンに全力で向き合い活路を見出す姿がとても熱かったですね。機械達は高い能力を持ちながら人間達にこき使われる怨みを抱いていて...というところへ行くと文明批判的な方向の内容に行きそうなところをそうはせず、その上でヤスノブ隊員が自分の愛する機械達に今一度体当たりでぶつかっていきカナン星人の思うがままとなる機械達の「心」を動かすかのような、ちょっとファンタジーな風味も滲ませた熱い友情や感情を感じさせる人間ドラマへ繋げたのは新鮮で良かったなと。改めて親身になって向き合おうとするヤスノブ隊員に応えるかのようなクルルや、ヤスノブ隊員の必死の呼びかけに正気を取り戻し彼の危機を自らの意思で動いて救ってみせるテクノロジーを越えたかの如き挙動を見せたアースガロンなど、これはグッとくるわいね...度重なる戦争で星の文明共々どこか心が擦れてしまい、機械・科学文明をどこか斜に構えた卑屈な視点で捉えるばかりになってしまったと言えるカナン星人との対比も上手く効いて、ヤスノブ隊員の真っ直ぐさが熱く光った良いストーリーであった

 

そんなヤスノブ隊員のドラマの中で繰り広げられたブレーザーvs暴走アースガロンの対決も良い見応えでした。カナン星人の存在が示された段階から予想されてたアースガロンの暴走&対決展開ですが、豪勢にプールセットを使って水飛沫や濡れも交えながら臨場感満点に演出されてて凄く迫力があって良きであった アースガンやアースファイアを交えてブレーザーと互角に繰り広げるバトルもとてもカッコよかったぞ

しかしこの早期にこのアースガロンの暴走というカードを切ってきたの、逆に今後は軽々しくそういうのをやらないということでもあると思うので、この先アースガロンをしっかり頼れる仲間としてよりしっかりと信頼していけるようになったのは良きところね 前作のテラフェイザーは展開上必然であったとはいえ敵に回る運びとなったし、そこの差別化という意味でも良い印象付けになったね  今後ともよろしく頼むぞアースガロン

 

という感じで色々熱い場面やかっこいいシーン多しなドラマ・戦闘パートだったけど、突然に身体をねじねじし出したブレーザーにほぼ全てのインパクトを持って行かれてしまいましたね...() あんなんやるの想像できる人間いるかよ!!!!!!流石に挙動キモすぎてビビったわ()  スパイラルバレード大喜利、本人のボディも可変となるといよいよなんでもありになってくるのでこの先が楽しみですね マジでどうなっていくんだ...(

 

そしてラストでは、今回も事件を通じてより通じ合い、お互いに色んなことも相談し合える仲間にいっそう近付いたゲント隊長とヤスノブ隊員のやり取りにて締め括りとなりました。機械達の「心」に呼びかけるべく奮闘したヤスノブ隊員の方はちょっと照れ臭そうに「機械の誤作動だったのかも」なんて言った一方で、最初はヤスノブ隊員の機械好きに困惑気味だったゲント隊長の方は「お前の声が届いた」と真剣に言ってあげるの、凄くグッときて良かったね...第4話はエミ隊員、第5話はアンリ隊員と、ここ数話にかけてゲント隊長がその回のラストに主役となったSKaRDの仲間達と個別で語らい絆の深まりを見せてくるラストが続いているのは凄く良い流れだよなと 「コミュニケーション」というテーマをしっかり地で行ってて好きだ 次回次々回は山場の前後編っぽいけどいずれはテルアキ副隊長ともこういうの見てみたいわね(第3話ラストでそういう下りはちょっとあったけどテルアキ副隊長メイン回で改めてしっかり見たいぜ)

 

 

以上、ブレーザー第6話でした。コミカルなテイストを交えて色んな要素で楽しく盛り上げつつも、根っこのドラマはヤスノブ隊員の真っ直ぐさを軸に良い感じに熱いところ多しで盛り上げてくれた面白いエピであった。コミュニケーションというテーマをしっかり貫いてる見応えもあるし、相変わらず面白くて良いわねブレーザー ヤスノブ隊員の機械との向き合いもある種の「コミュニケーション」という感想もあってなるほどとなったし、ほんとテーマに真摯で良い 過去作怪獣の取り回しもバッチリ面白いと示されたし、これからも楽しみだな

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた