AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

戦士帰す

仮面ライダークウガ

EPISODE19「霊石」

感想レビュー

 

※本レビュー記事は投稿後に文章が途中までしか書かれていないのを発見し再投稿したものとなります。念のため

 

 

  • 絶命

前回から引き続いてギノガの毒に侵された五代さんの絶対絶命の状態から始まり、椿さん達の処置も虚しく息絶えてしまうという衝撃的なスタート。これが開始約5分の展開なの容赦がなさすぎますね...
この一連のシーンで目を惹くのはやはり五代さんを救おうと必死になる椿さんの姿だなと感じます。EPISODE14では椿さんの死への向き合い方やそこから転じたグロンギに対する憤りが描かれてグッとキャラの魅力が深まったけど、今回の描写は五代さんの蘇生のために語気強めに忙しなく動く様や、五代さんの死を一条さん達に伝える際のやるせなさや無念さが滲み出た表情など、まさしく「医師」としての椿さんの持つ一面が垣間見えたという感じでまたいっそう深みが出たなぁと。また「いつもみたいに笑顔で大丈夫って言えよ!!」の台詞や1人心臓マッサージを続ける姿など五代さんに対する1人の人間としての思い入れなんかを伺わせる下りもあって、医者という立場故の成熟した価値観や視点を持ちつつ濃い人間味を感じるキャラというバランスになっているのがまた椿さんの好きなところなんですよね。今回の話の中心でこそないけど良い存在感でした。

 

  • 直面

五代さんの死を椿さんから聞かされ愕然とする一条さんのシーン、周囲のサイレン音とかが強く響き一条さんの喋る声が聞こえないようになっているという演出によって、声が聞こえない分一条さんの表情の変化が逆に際立つようになっているのが辛い...突然の通告に感情がない混ぜになり、それでもなんとか必死に自分の中で整理させようとしているかのような沈痛な面持ちがさ...

五代さんの戦いを止めることはできないからこそそれを支える道を選んだ一条さんだけど、それでも彼を戦いに巻き込むことへの後ろめたさはこの頃からあっただろうし、それでこのようなことになってしまったことには後悔とも無念さともつかない色んな心境が渦巻いていたんだろうな...そんな一条さんの五代さんへの感情というものは終盤においてより強調されるわけだけど、今こうして改めて観てるとその感情をより強く印象付けるシーンは序盤中盤でも多かったなと

 

  • 信じてる

五代さんの死を知らされ最初は衝撃を受けつつも、「それでも戻ってくると信じてる」と言える桜子さんとみのり、本編が始まるよりずっと前から五代さんという人物と深く関わってきたヒロイン2人だからこその、信頼をも超えた強い繋がりを感じられて良いですよね。

桜子さんは戦いに身を投じ傷付きながらも何度も笑顔でそれを乗り越えてきた五代さんを見てきているし、みのりもかつてクウガとなって変わっていくかのような兄のことで不安に駆られながらも今までと同じ変わらぬ優しさを持ってそこに在り戻ってきてくれる兄を見ているし、と五代さんがクウガになって以降についても、彼の決して変わることにない強く優しく人を決して裏切らない人となりを見てきたわけだし、だからこそ五代さんがきっと戻ってくると信じられるんだろうなと思いますね。

彼女達のシーンについては、みのりが「それに、兄はクウガだし」と語るところが特にグッときたところで、以前のEPISODE9、10ではクウガのことを兄の変貌していく象徴として捉えていたみのりが、今では兄が変わらずいてくれることの象徴のように捉え支えにしているというところで以前のエピソードもしっかり踏まえた彼女の精神的な変化が描かれているのが好きなんですよ クウガのヒロイン達は強いなぁ

 

  • 眠り妨げるなかれ

桜子さんが解読し椿さんへと伝えた碑文に書かれていた記述、それはクウガの復活を示唆するかのような内容、そして

戦士の 瞼の 下
大いなる 瞳に なりし 時
何人も その眠りを 妨げる なかれ

という意味深な内容のものであった...
劇中の椿さんのリアクションから、この碑文の内容はこの時点では「復活するはずの五代さんに対し行った蘇生の措置はやってはいけないことだったのか?」という不安要素的な描かれ方がなされているのだけど、クウガの物語を知る方々ならご存知の通り、その措置は後にもっと重要な意味を持ってくるわけで

それを知った上で見てみるとこのシーンは伏線であると同時にある種のミスリード的な意味合いにもなっているのが分かって、また新しい面白さがあるなぁと思いましたね。

 

クウガの死を定かなものではないと疑念を抱いて警戒し、「クウガの相手は、このガリマ以外にない筈だ」とクウガに対し敵としてその強さを認めてるかのように語るなど、ある種の武人気質なところを感じるガリマ姐さん、敵ながらカッコいい。改めて見てみると猟奇的な気質の濃く出てたギャリドとはまた別ベクトルでグロンギの中だと異質と言えるよね。

あと姐さんこの時(たしか)初めて人間語で喋ったけどめちゃくちゃ声がカッコええのよな 良い声してらっしゃるわ木戸さん

 

一条さんにしこたま撃たれて苦しんでいたギノガ...しかし、しばしの休息の後再び現れた彼は

・普通に歩くだけで周囲の人間がバタバタ倒れていく

・ガスマスクを貫通して警官を次々に仕留めていく胞子

・一度自分を苦しめたガス弾(しかも直前に榎田さんが強化を施したばかりのもの)を完全克服

とえげつないパワーアップを果たしていた...!なんだこのキノコ!!ガスマスクの警官隊が倒されていく様は初見時も凄いインパクトで、そこそこに高い絶望感を味わわされましたが、今見ても強烈でした。戦うたび強化される敵、というのは特撮シリーズの強敵という概念における一種のロマンで個人的にとても好きで(分かる?)、ギノガはその点においてもお気に入りな1人です

あとあんま関係ないけどギノガが被ってる白い帽子、強化によって頭部が赤くなったのに伴い赤い帽子になってましたね オサレ野郎が...!

  • 颯爽-4号-

絶体絶命に陥った一条さん達、その時颯爽と駆けつけギノガに飛びかかったのは、白いクウガ-グローイングフォームだった!

この時杉田さんが「第2号!」と言ったのに対し一条さんが「白い4号です!」と返す下りは、各キャラのクウガの対する情報量の差を示した台詞回しなわけだけど、視聴者視点だとズバリ「4号=クウガの復活」を示す熱い台詞にもなってるなぁなどと思ったりしました

 

  • 点滴石を穿つ

ギノガと激しい格闘を繰り広げた後、クウガは必殺のキックをギノガへ叩き込むも、弱体化したグローイングフォームでは決め手とならず...
しかしクウガ、諦めず。

続け様にもう1発のキックをギノガへお見舞い。しかしそれでもギノガは立ち上がり...
しかしそれでも、クウガは諦めず。

そしてその時、その闘志に応えるがごとく、脚の霊石が赤く輝く。

そして繰り出した3発目のキックにより、遂にギノガは粉砕されたのだった。

 

いやぁ、ここのグローイングvsギノガ戦はやっぱり、クウガのバトルの中でも屈指の名バウトですね。

弱体化形態という印象の強さ故にイマイチ頼りない印象の方が先行してたグローイングフォームだけど、病み上がりの状態でその姿にしかなれないながらも駆けつけたというところで登場の時点で既に胸が高鳴るし、一度でダメなら何度でも、と不屈の闘志でキックを打ち込み続ける泥臭くも力強い戦いが問答無用に熱い!脚の霊石がマイティフォームの赤に輝きBGMが逆転の際のものへ転じるあの演出で上がらない者はいませんよ 最高

単なる弱体化形態に留まらない魅力がグローイングフォームに生まれるという意味でもここのバトルは素晴らしいんですよ。いつ見ても好きだ...

  • 相棒

戦いを終え、サムズアップと共に変身を解きいつもの笑顔を見せる五代さん。

一条さんはそんな五代さんへ「遅いぞ五代!!」と叫び踵を返しつつ、後ろ手にサムズアップを返すと、静かに微笑むのだった。

皆が信頼する通りちゃんと戻ってきてくれた五代さんへの信頼がよりグッと深まったことが感じられ、ここのシーンも凄く好きだなぁ...
ちなみに聞いたところだと一条さん、今まで五代さんのことはフルネーム呼びが多かったけどこのシーンを境に「五代」呼びが増えていく、という形になってるそうな。これも信頼の高まり故かな 名前の呼び方の変化というのはプリキュアシリーズではメンバーの絆の深まりを示す重要なイベントだけど、これもある種その系譜と言えるよね

つまり一条さんは実質プリキュア(??????)

 

  • 日常へ

五代さんが無事戻ってきたことに伴い、それを知らされた桜子さんやみのりに笑顔が戻っていき、五代さんと一条さんも肩を並べ笑顔で歩いていく、という今までと同じ日常が五代さんの帰還に伴い戻ってくる、というシーンで締めというのが、殺伐とした緊張感に満ちてた前回今回の2エピソードの締め括りとして凄く気持ち良くて良かったです。このシーンも台詞が入らない演出がとられているけど、前述の一条さんのシーンとはまた違う意味でキャラ達の表情が際立つ演出として効いてるのが上手いなぁと。良いなぁ

 

 

以上クウガ第19話、五代さんの死を受けた周囲のキャラ達の人間模様を描く濃い人間ドラマで前半を引っ張り、後半では復活したクウガの熱いファイトで物語をグッと盛り上げ、最後は気持ち良く締める、前回とも併せてメリハリの効いた作劇が心に沁みる神回でした。この濃さがやっぱり好きなんだよクウガ 良い

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

舞台の幕が上がる

からくりサーカス

第1幕「開幕ベル」

振り返り感想レビュー

 

 ※本記事は以前アップしたものの記述抜けを発見したことで改めて書き直し再アップしたものです。念のため


「あきらめるな!おまえはまちがっちゃねえんだよ。キツい時には「助けて」とどなれ!ハラが立ったら悪態をついてやれ!おとなしくかっこつけてあきらめんな。あがいてあがいてダメだったらそん時ゃ...にっこり、笑うしかねぇけどよ。」

からくりサーカス」第1巻 勝 第1幕『開幕ベル』より

 

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 第1話「開幕ベル」、話の盛り上げ方といいキャラの動かし方といい、控えめに言って想像していた100倍最高で、こんなクオリティで作ってくれてありがとうと感謝するばかり!OPEDも素晴らしすぎて初回から超面白かったぜ...毎週楽しみになるぜこりゃあ"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 序盤における鳴海にいちゃんの頼もしさが存分に描かれてたのが最高だった!カッコ良すぎて燃えた 今後描かれるけど波乱万丈な人生送った分人間的にも強いからなぁ にっこり笑うしかねぇけどよの流れにおける劇伴の合わせ方が神がかり過ぎてて、原作既読勢のワイも感動したぜ..."

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime しかし今見てみると序盤から随所随所に物語を構成する色んな要素が散りばめられてて改めて本作の世界観の奥深さを実感する 初視聴勢のみんなは是非この第1話で出た要素の1つ1つに注目していって欲しい 今後も巧みな演出でこの物語を綺麗に鮮烈に描きあげていって欲しいね 期待!!"

 

この度BS朝日にてアニメ「からくりサーカス」の再放送がスタートしました。週間少年サンデーで1997年から2006年まで連載された原作漫画の方を単行本で数年前に読んで以来、キャラ一人一人に生き様が光る心揺さぶる人間ドラマ、緻密に伏線が張られた重厚なストーリー構成、それらが熱量となって魅せる熱いバトルといった様々な要素に惹かれてファンになった身として、約2年前のアニメ放送に際し作品の魅力をTwitter上で狂ったように語り毎週の放送の際に熱く感想を述べていたのは良い思い出です。改めて見返すと自分でもちょっとビビった(

故に今回の再放送は改めて多くの方が作品に触れる機会ができたということで非常に嬉しいです。というわけでこの機会に当時の感想ツイートなんかを引っ張り出しながら簡単な振り返り感想なんかをしようかなと。これでまた魅力が伝わって触れる人がいたりすると嬉しいぞ

 

しかし第1幕に触れるのはだいぶ久しぶりだったんだけど、初回にしてめちゃくちゃ熱いよなぁ、と改めて。で何が良いかと言うと、主人公の1人鳴海兄ちゃんこと加藤鳴海のカッコ良さがしっかり1話のドラマの中に詰め込まれてることにある訳で。

明日の我が身も知れない境遇にありながら他人に真っ直ぐに向き合い真摯に支えようとする超が付くほどのお人好し、という彼の人柄が、勝との出会いや挫けそうになる勝の心を記事冒頭の台詞で激励するシーンなどの熱いドラマへと昇華され描き出される流れが凄く最高なんですよね。自分のためにもなりからこその行いであることを自認しそれを自分から語りつつも、その実一度関わった他者に必死に寄り添おうとする温かで情に厚い人間味溢れる精神性が好きなんですよ鳴海兄ちゃん。

からくりサーカス原作者の藤田和日郎先生の作品においてカッコいい主人公というのは多々いるわけだけど、その人柄で初回から物語に強いドラマ性を与えグッと盛り上げた主人公という点では鳴海兄ちゃんが秀でてるなぁと感じます。そんな鳴海兄ちゃんの魅力を約30分の映像の中にしっかり落とし込んでいるという点でもうアニメ第1幕は最高だったなぁと。いやぁやっぱり良い

それ以外にも、バトルシーンをはじめとした物語全体を盛り上げる林ゆうきさんの時に優しくしっとりとしていて、時に迫力のある繊細な曲調が美しい劇伴などなど目を惹く部分は多く、ぜひぜひ注目して欲しいですね。ぜひ...ぜひ...(

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

ボンヌレクチュ〜ル振り返り

タッセルのボンヌレクチュ〜ル(Bonne lecture)はフランス語で「良い読者を」を意味する言葉だそうで

 

今まで物語の外から飛羽真達の物語および「仮面ライダーセイバー」の物語を見つめる観測者・読者的な立ち位置に在ったタッセル、今回の第10章にて「私もそろそろ、『彼』に会わなければ」と意味深な台詞を話し、その観測者の立ち位置を外れて物語に介入してくるかのような素振りを見せ始めましたね。闇黒剣月闇の出自にまつわる情報を語ったりと物語を動かす者としての存在感も醸されており今セイバーの中で一番ホットな登場人物といっても過言ではないのではないでしょうか ない?異論は認めないよ(

というわけで今回、タッセルのこれまでのエピソードのアバンおよびラストでの語りの内容を列挙し、彼が知ること・関心のあることをまとめてみようかと思います。そこくらいしか彼について知り得る情報はないですものね それではどうぞ

 

 

第1章

アバン:「皆さん ボンヌレクチューーーーール

僕はタッセル...突然ですが、本って、本ッッッ当にすごいですよネェ!!知らない知識や、未知の体験が何ッッッでも書かれてるんデス!

遥か昔、我々の住んでるこの世界は、力を持ったある一冊の本からできたんだ...その本には、神話、物語、生き物や科学技術なんかの源、そして、人間の歴史が全て詰まっていた...聖剣に選ばれた剣士達が、その本を守ることで世界の平和を守ってきたのさ

だけどある時、その本を奪おうとする悪い奴らが現れて、本はバラバラになってしまった!両者の戦いは何年も何年も続いて、今!終わっていないんだ...

ラスト:「街が突然無くなって別の世界に行くなんて、とんでもないことが起きてしまいましたネェ〜〜〜でも、偶然巻き込まれた飛羽真が変身して、街は元に戻った...ンンこれはァ、運命デス☆  そしてェ、ライオンに乗った少年は、一体...何者なんだろォ〜〜?ウッフ♡」

 

第2章

アバン:「皆さん ボンヌレクチューーーーーーーー〜〜〜〜〜〜〜〜ル(ビブラート)

僕は今、作家の神山飛羽真の活躍に大チュ-モクチュ- 本の怪人が、街を不思議な世界に飛ばしたんだ

でも飛羽真が、手に入れた凄い本と剣で仮面ライダーセイバーに変身!怪人を倒して街を元の世界に戻して救ったんだぁ」

ラスト:「飛羽真は倫太郎達と一緒に戦うことを決めたようですねェェ...今度は絨毯に乗った青年が現れたァ...♡彼との再会は、飛羽真の運命を大きく動かす...

 

第3章

アバン:「ボンヌレクチュール(控えめ) 僕はタッセル 僕は今小説家の神山飛羽真がとッッッても心配なんです なぜって?世界を創った一冊の凄い本を巡る戦いで、世界が入れ替わる事件が起こったんです。不思議な異世界...その世界はワンダーワールドっていうんです。その事件に巻き込まれた飛羽真は聖剣と出会い、戦いの真っ只中へ、更に更に、本を守ってきた組織と一緒に戦うことにしたんですエエ〜〜ッ(興奮) そんな飛羽真の前に(冷静)、謎の青年が現れた。」

ラスト:「イケメンが登場したと思ったらどでかい剣と子供を背負った豪快な剣士...アッ、最強の子育て王が現れた...よりにもよってその子育て王の子供そらくんが、消えてしまった...本の魔物は倒したけれど、そらくんは戻ってこない...どうする子育て王?どうする?飛羽真ァァァーッ!!!(絶叫)」

 

第4章

アバン:「ボンヌレクチュール 僕はタッセル

僕は今、2人の剣士にドキドキハラハラですヨォ!!飛羽真の前に現れた尾上は豪快で最強で剣士で、子育て王だった!濃いキャラきたぁぁぁぁぁぁ(せき)(おまいう)

その子育て王の子供が消えてしまって大騒ぎ!飛羽真達の活躍で人々を救ったかに見えたけどォォウ...♡」

ラスト:「あぁ遂に闇の剣士が動き出したね...ワンダフルな強さ...飛羽真を中心に、運命の歯車が今動き出す...」

 

第5章

アバン:「ボンヌレクチュール 世界を創った一冊の凄い本を巡る戦いで、世界がワンダーワールドと入れ替わる事件が起こったんです。そして、カリバーの出現に、飛羽真と賢人、剣士達の運命の歯車が動き出すッ」

ラスト:「2人(飛羽真と賢人)の絆が深まってよかったよかった...おや?こっちは一触即発のヨカァンン...」

 

第6章

アバン:「ボンヌレクチュール 僕はタッセル ッア僕は今、小説家の神山飛羽真がどんどん強くなってることに興味津々なんです。ん?おやおや、新たな剣士が現れる予感が...シマス」

ラスト:「ウ-ン...飛羽真はアヴァロンに行って、剣の封印を解くことができるのでしょうか?」

 

第7章

アバン:「僕はタッセルゥ!!(ごきげん) 僕は今、不安と期待で胸がドキドキサァ!!ッヘ なぜって?剣を封印されてセイバーに変身できなくなった飛羽真は、遂にアヴァロンを見つけるヒントをゲットした。もし、アヴァロンに辿り着いたら...彼(カリバー)が待っている...!ア“ァ”...」

ラスト:「飛羽真も倫太郎も遂に大きな目的を果たした...!ッフゥ しかし、彼(アヴァロンの謎の男)が言っていた試練の始まりとは...?気になるねェェェェェェッェエェッェェェ〜⤴︎エヘ」

 

第8章

アバン:「僕はタッセル!僕は今、神山飛羽真に大注目だ!飛羽真がアヴァロンでゲットしたのは、キングオブアーサーのライドブック。でも、試練の始まりだって言ってたよね うーん...アーサーには、更なる秘密がありそうですねェ...」

ラスト:「(落下)

ヒィ...キ、キングオブアーサーの秘められた力、それって、巨大な剣士のことだったんですねぇそれに、飛羽真と仲間達の絆はァ深まったしィ...うーんこれからどんな物語を見せてくれるのか〜ナァ〜?タノシミダァ〜」

 

第9章

アバン:「ボンヌレクチューホイッ!!(変化球) 僕はタッセル 興奮が止まらないヨッなんてなんてなんて凄いんだッ神山飛羽真!アーサーの力をあんなにもあんなにも使いこなしてしまうなんて、小説家にしておくには勿体ないくらいの才能だ...そして、彼(アヴァロンの謎の男)にも会った。おや?更に新しい剣士が現れる予感がするよ!」

ラスト:「実に興味深い。カリバーは一体誰?何か秘密がありそうだねェ...一体どんな秘密が隠されているんだろう!?オア...」

 

第10章

アバン:「ボンヌレクチュゥゥゥル(澄) 僕はタッセル

...ワンダーコンボの力、予想を上回るペースで彼らは強くなっている...でも身体の負担も心配だ。そして、闇の剣はとても強力だ

なんせ、最初に生まれた2本の聖剣の、一つだからね...
ラスト:「なんだか凄いことになってしまいましたねェェェ〜賢人はどうなってしまうんだろう!?そして...
僕もそろそろ、『彼』に会わなければ

 

 

 

以上、第1〜10章のタッセルの語りまとめでした。一つ一つじっくり続けて見てみると、タッセルについては

  • 世界を創った本や過去に起きた剣士とメギドの戦いの歴史についてはよく知っているらしい(闇黒剣月闇にまつわる『最初に生まれた2本の聖剣』なる、核心にも近い要素についても...)
  • 現代の戦いのことに関しては観測者として何が起きるかを物語を読むがごとく見つめている(この辺はポジションとしては元々予想していた通りなのだろうか) カリバーの正体については知らなかったらしい言い方もしており、現代における情報はどこからどこまで把握してるのか...
  • しかし一方で飛羽真に関しては、「運命」というワードを頻繁に用い、その成長を喜んでいるかのような素振りを見せる(小説家にしておくには勿体ない、負担も心配、など純粋に第3者的評価というより彼を戦力として評価しているかのように...)
  • 今回放送の第10章で会いに行こうとしていた『彼』は他の回の語り(第7、9章)から察するにやはりアヴァロンの謎の男か(一体どのような関係なのかは依然として謎極まりないが...)

といった点が見えてきたような気がします

・剣士とメギドの戦いに一枚噛んでいる(噛んでくる?)存在であるようで

・その鍵として飛羽真に(もしかしたらかなり前から...かも)目をつけているらしく

・アヴァロンの謎の男と何かしらの接点があるみたい

といった感じですかね まだまだ推測の域は出ませんが...

現段階で推察された情報からあえてひねくり出すならば、剣士達やメギド達とも違う第3勢力、という見方が濃厚でしょうか。彼らの戦いを監視し世界の趨勢を見つめ介入の時を狙う更なる敵...もしかしたら、ゲキレンのロンよろしく、この長きに渡る戦いのそもそもの元凶たる勢力だったり...とか。故に戦いの歴史について詳しく(聖剣のルーツにまつわる存在だったりして...)、今は世界を手にする機会を狙って潜伏中、その中で飛羽真の力に目を付け自分達が戦いに介入するにあたり利用しようと画策していて...これ以上は妄想爆発しそうなので打ち止めにしときましょう。

ただあと一点、アヴァロンの謎の男とタッセルの関係に関しては分からないことが多いですね。目的を同じくする同勢力の存在かとも思ったけど、タッセルは男が管理してるらしいアヴァロンの力のことには詳しくないらしかったから同一勢力と見ると不自然な描写だなとも感じるし...或いは袂を分かった存在とか...?これもまぁまだ推測もいいとこなのでこの辺にしときます。

 

 

と、タッセルの語りをまとめ、その正体・目的について考察してみました。やっぱり謎だらけ極まりないなぁと改めて。しかしまとめてみたことで見えてきたものも多かったように思うので、今後のセイバーの物語の展開を見つめる上で気にしていこうと思います

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

 

 

ツラ見せな、闇の剣士

仮面ライダーセイバー

第10章「交わる剣と、交差する想い。」

感想レビュー

 

 

  • 観測者動く

本日も胡散臭いウォズことタッセルの楽しそうな語りで始まる〜...と思っていたら、タッセルが明らかに雰囲気や声色を変えて凄く意味深な台詞を吐くというスタートになり、タッセルのあの気が抜けるようなマイペースなテンションでのアバンはなんだかんだで安定感あっただけにこれは地味に驚いた

タッセルはアバンにてカリバーの闇黒剣月闇が最初に作られた2本の聖剣のうちの一つであるという地味に重要そうな事実をさらっと語っており、これまで「神山飛羽真達の物語面白〜い!」みたいなテンションで我々視聴者と同じく物語を楽しむ観測者的なポジションをとっていただけに、物語の核心に迫るかのようなこの台詞はとても気になるなぁ...でもよく考えたらタッセルは第1話のアバンの語りの時点で剣士達とメギドの本を巡る戦いの歴史について語ってたわけなので、そもそもそういうルーツに詳しいのは当然か 彼が今関心があるのは神山飛羽真達が交わってきた現代の剣士達が織り成す物語といったところなんだろうか...?

 

  • 3本の剣

父・隼人が変身するカリバーが飛羽真を襲っていることへの疑念に苛まれ、再び1人迷いを抱え込み始める賢人。しかし今回はその賢人の異変に気付いた飛羽真や倫太郎が仲間として真っ直ぐに向かい合ったことで賢人は近くで支え合う仲間の存在を噛み締め再起、それを受け飛羽真は「俺達3人、お互いを信じ、助け合う!仲間として」と約束を交わし、3人でそれぞれの剣を重ね合わせ(近くにいた芽衣も一緒に)絆を誓い合うのだった

ここの流れはメインとなる飛羽真、倫太郎、賢人の3人ライダー達の友情がぐっと強まり、全体でチーム感の既に強い剣士達の中でも一際強固な繋がりを持つチーム的な雰囲気が出来上がるという意味でもストレートに熱い流れだったし、約束・物語といった象徴的なワードを用いた台詞で飛羽真がそれを印象深く仕上げる様や、賢人を仲間として信じてる旨を真っ直ぐに伝える倫太郎の真面目な部分が良い方向で光る台詞回しなど作劇も綺麗で良かったね

正直言うと、賢人の迷いに関しては展開の雰囲気から第5章で振り切った面が大きかったように思ったのでここでまた蒸し返されることに若干のくどさを感じたり、尾上さん達他のライダー達も込みで剣士達の絆が深まっていく描写がこれまでメインになってたので「飛羽真・倫太郎・賢人の3人」という部分にピントを当てた絆の描写としてはまだ積み上げが弱くもう一つ盛り上がりに欠ける部分はあったり、と手放しに激アツだったと言うには勿体ない部分もあったのだけど、今後彼らが共に支え合い困難に立ち向かう姿を劇的に描き上げる土台が作られた、という意味でも流れとしては素直にグッときたところでした

...と、ここやそれを踏まえたこの後の戦闘のシーンに関しては単体では非常に熱い評価高めな部分だったんですよね。 ただラストの描写も込みで今回の話全体の流れの中で見ると...という想いもあり...これに関してはまた後述。

 

  • 坂本流バトル演出全開ッッッ

街に現れたアヒルメギド改めてハクチョウメギドとセイバー達3人のライダーの戦闘にはカリバーが乱入、メギドを相手取りサポートするために駆け付けたスラッシュも交えた大乱戦が展開されたけど、今回の戦闘は坂本監督の演出がキレにキレまくっててとても楽しかったですね

セイバー達の斬撃をこなしながらのカリバーの3連リードからの必殺技発動、セイバー達も負けじと繰り出す色んなワンダーライドブックを用いた習得技のテンポ良い連発、などなど、玩具のギミックを戦闘の動きの中にスムーズに織り込んでスタイリッシュに技を放つ演出や、アイテムをスピーディかつ印象的に使用し特徴的な技を繰り出すことでコレクションアイテムの多さを戦闘の多彩さに昇華する魅せといった坂本監督が得意とする演出がセイバーの戦闘と凄まじく相性が良く、今回の戦闘は絆を深めた3人ライダーとカリバーとの大一番というシチュエーションなのもあって、これまでのセイバーの中でも一番燃えて一番楽しかった戦闘でした。西遊ジャーニーの筋斗雲とかランプドアラジーナの魔神、ブレイズの本物の水飛沫舞う豪快な攻撃(これが迫力あって凄く良かった!)などCG等を駆使した技の演出で個性も際立って目立ってたし、坂本監督には今後もセイバーにちょいちょい登板して欲しいなぁ 戦闘シーンが引き締まる

 

  • や べ ー や つ

助っ人にやってきたスラッシュ、今回もブレーメンでハイテンションになっていたけど、壁際に追い詰めたメギドを「フォォォフォホホホホwww」とか言いながらポーズ決めて撃ちまくってたり、撃破後に盛大にキメたような絶叫あげたりと..もうこれ戦闘狂だろ!!!めちゃくちゃ楽しいから是非とも毎回出て欲しいなブレーメンスラッシュ(無理だ)

 

  • 俺達が決める

相手に攻撃を吸収する能力やワンダーライドブックの巧みな使いこなし、そして熟練の剣術で3人ライダー相手にも優勢以上に立ち回るカリバー。しかしセイバー達も連携によってカリバーの隙を生み出して攻撃を次々に打ち込み、取り返したライドブックで遂にお披露目となったエスパーダ・ゴールデンアランジーナも交え、遂に3人のワンダーコンボが揃い踏みとなる!

カリバーの強者感を複数人相手の大立ち回りでしっかり演出しつつ、前半の飛羽真達の描写も踏まえてより劇的となった3人ライダーの友情の連携がそれに食らい付いていく戦闘は見応え抜群で、ここのバトルシーンはまさに今回の白眉でした。色味の統一されたワンダーコンボ3人の並びも綺麗で、OPをここぞのタイミングでぶっ込みながらのカリバー圧倒の流れもストレートに盛り上がり最高でしたね

 

  • 解明・邂逅

しかし戦闘は乱入してきたストリウスの攻撃で4人が変身解除となった中断。そして舞い上がる煙の中から現れたカリバーの変身者は...
幼い頃の飛羽真や世界を救った先代炎の剣士、上條大地だった。

と、ここはやはり大方の予想する通りのところとなりましたね。

ならば父・隼人はどこへ行った!?と問う賢人を「いずれ分かる」「裏切ったのは紛れもなくお前の父親」とはぐらかし、彼は姿を消した...
彼が正体であった際に生じる謎の数々やそれに関する推察に関しては前回の記事(下のリンク参照)で語ったけど、まさにそれが今後の話を引っ張る要素となっていきそうですね。盛り上がってきたな、セイバーの物語...

大秦寺フェスティボォ開幕 - AnDrew’s小生意気レビュー記

  • 亀裂

カリバーの本来の正体が隼人のはずで会ったことが飛羽真の知るところとなり、数々の事実に困惑する飛羽真は賢人に詰め寄るが、同じく困惑する賢人は飛羽真の手を払いどこかへ行ってしまう...更に飛羽真は幼い頃に遊んだ少年が賢人であったことを思い出し...と、突きつけられた事実に惑う飛羽真と賢人の間に亀裂が生じ...という展開に

絆を深めた仲間との間にふとしたきっかけなどから軋轢が生まれてしまう、という展開はこのセイバーの物語の中でも十分にあり得る(むしろ絆を深めることを主軸とする中でそういう展開が必要になることもあるであろう)と思っていたためこれ自体に関しては特におかしなことはないのですが、主観としてはこれをわざわざ前半の3人の絆が深まった展開やそれを踏まえた戦闘と序盤も序盤の同じ回の中でやらなくても...という想いが強いんですよね。

勿論これを経た上で2人がまた対話等を経て絆を結び直しより強く繋がっていく展開が今後あると思うので無駄な描写ということは全く無いと思っているのですけど、せっかく「3人の団結」が主軸となって熱い盛り上がりの多く盛り込まれたこの話の最後にこれ、というのはいささか風情がないんじゃないかとか思うわけで...3人が剣を重ね合わせるあのシーンに連なる描写は、

カリバーにまつわる事実を知って賢人と飛羽真の間に軋轢が生じる

→戦いの中で再び互いに向き合い(倫太郎も込みで)絆を深める

という流れでやって欲しかったなぁ、というのが現時点での僕の印象かなぁ。うーむ

 

  • サウザンベース

前回顔見せとなり、今回ノーザンベースに並ぶソードオブロゴスの本拠地「サウザンベース」の使者として登場した「神代玲花」。賢人にトライケルベロスを渡したりと味方してくれてはいるけれど、セイバー達の戦いの顛末を隠れて見ている怪しげな動きもあり...本当に純粋に味方なのか?色々怪しいなぁと

 

  • 「彼」

ラスト、いつものように現れたタッセルの語りとなるのだけど、こちらでも不穏な雰囲気を纏い「僕もそろそろ、に会わなければ...」と言い...彼ってだれさああまた謎が増える...
しかしこれまで観測者の立場を貫いてきたタッセルが早速その枠を飛び越える宣言をしてきたも同然の発言を繰り出したのは驚きだな...あるとしてももっと先になるかと

彼、は順当に言えば遂に現代にその姿を見せた上條のことかなと思いつつ、接点と言える接点が思いつかないし(これは他のキャラもそうではあるが)、ならば未だ謎の多い「アヴァロンで飛羽真に語りかけてきた謎の男」か?とも...謎多き存在として接点がある可能性は大きいし 気になる

 

 

以上セイバー第10話、飛羽真達3人が友情を深め強敵カリバーを圧倒する展開が目を惹き戦闘も凄く楽しかったものの、最後の最後で全体の流れとして引っかかる部分が生じてしまったのは勿体ないなぁというのが正直なところ やっぱりちょっと早足気味な展開って感じはあるなぁセイバー

とはいえカリバーの正体も明らかになり、タッセルが怪しげな雰囲気を纏い動き出したりと物語に動きが見られ、次回も波乱の展開になりそうなのでここからの物語が楽しみにはなってきましたね 観測者たるタッセルがどう介入してくるか...ここが一番の注目どこですね

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

戦士倒る

仮面ライダークウガ

EPISODE18「喪失」

感想レビュー

 

 

記事投稿を配信に間に合わせたかったがプライベートが忙しすぎて大遅刻になったことを本当に申し訳無いと思っているゥ...(ジャックバウアー)

ブログ更新って大変だなぁ(痛感)

 

  • 日常

みのりの幼稚園の子供達に披露するストンプのリハーサルに励み、EPISODE10にてみのりを通じ子供達から渡されたお守りを見ながら「あいつらも喜んでくれるといいんだけど...」と笑顔を漏らす五代さん、そんな五代さんの姿をいつも通りの雰囲気で見つめるおやっさんや奈々、そして五代さんの来訪を楽しみに待つ園児達やみのり

と温かな日常の描写から始まる今回の話。五代さんを取り巻く皆の笑顔で溢れる情景はここ最近がシリアスなテイストで進む話も多かっただけに今までにも増して心に沁みる

...沁みるのだけどこれがある分この後が余計に衝撃的になるんだよなぁ...

  • 一 変

一条さんからのグロンギ出現の報せを受けて現場へ赴いた五代さんはメ・ギノガ・デと対峙。クウガに変身し立ち向かいギノガを圧倒するが、一瞬の隙を突かれて組み付かれ、ギノガの胞子を吸わされ苦しみ始め...
ここからのクウガの苦悶の描写は、本当今見ても演出のパワーが圧倒的。足取りのおぼつかないレベルの痙攣、本当に過呼吸起こしてるかのような絶え絶えの息遣い、変身が解除され露わになった五代さんの焦点の合ってない目や蒼白の唇といった絶命寸前の表情...とどれ一つ取っても演出がリアルでトラウマ必至ものすぎるんですよねこれ...その昔、自分はリアルで人が痙攣で倒れ運ばれていく場面というものに遭遇することになったことがあったのですが、その時の痙攣の様や表情といった自分が記憶してるものにこのシーンの描写はかなり近いんですよ...自分としてはその分余計に怖かったです(※運ばれていった人はその後無事に回復しました。念のため。)

なまじ描写の迫真さが凄まじい分、敵の豪快な攻撃食らって絶叫、みたいな特撮ヒーロー作品お馴染みの描写を目にした時のようなヒーローが負ける!というベクトルの絶望感以上に、命が果てる...という嫌なベクトルの絶望感がじわりと押し寄せてくる描写になっており心穏やかに見られるシーンではないですが、特撮ヒーロー史に残る強烈な演出の一つだと思いますね。スーアクの富永さんもオダジョーさんも演技が凄すぎですよこれ...

この一連のシーンは本編開始からなんとまだ8〜9分辺りのシーンであり、前述した日常の中に当たり前にいた五代さんの喪失を予感させる不安さを一気に突き付け、前半の日常描写とのギャップで空気を一転を際立たせ緊張感を生じさせる流れが凶悪なんですよ...こんなストーリーライン組んだ奴は誰だ...(井上

 

  • ギノガ

そんな衝撃展開の張本人たるギノガ、ターゲットに近づき「こちらこそよろしく...」なんて声をかけるちょっとスカしたような立ち振る舞いで接吻を通じた胞子の送り込みで相手を静かに仕留めていく姿など、井上脚本回のキャラだと分かるとなんか納得な感じではあるよね(褒めてる) こういうキャラ好きだな井上敏樹!今までどんな屈強なグロンギにも立ち上がり勝利してきたクウガが、直接対決では容易くボコされてしまうような相手に致命的な一手を打たれてしまうという展開は多くの視聴者にとっても衝撃だったろうなぁと思うけど、それに相応しいだけの濃いキャラクター性があってなかなか敵としてシンプルに魅力あるキャラだとも感じますね

 

  • ゴオマ

満身創痍のギノガに俺が(ゲゲルを)やるとしゃしゃり出て胞子をしこたま吸わされ酷い目にあってました 残当

もはや伝統芸だね!

 

  • 衝撃

五代さんが倒れたことが最初に駆けつけ発見した一条さんから桜子さん、みのり、椿さんと彼を取り巻く多くの人々に伝わっていく様もまた衝撃が大きく、驚きを隠せない皆の様子にこちらも不安が大きくなっていくんですよね。これまでのエピソードからも伝わるように彼らは皆五代さんは強い人であると知っていて、いつも通りに日常に戻ってくることを信じていたはずであり、それ故に彼らの驚きが強く伝わるところで...

けれどその分、五代さんを信じ自分の場所で頑張ろうと決意を固める桜子さんにみのり、五代さんを「子供達を悲しませるような奴じゃない」と理解しみのりを励ます椿さんなど、そんな中でも五代さんのことを心から信じている皆の姿もまたグッとくるところで。

しかし椿さん、今回ばかりは致し方ないも致し方ないとはいえまた彼女とのデート中に呼び出しくらうとはかわいそすぎる...() 椿さんが彼女連れてオサレにデートしてる描写は前回も井上さん登板回の描写だったけど、いかにも井上さん的な描写よな...w 椿さんの人間味が増してけっこう好きな描写だけどね

 

  • 犠牲

今回榎田さんの下を訪れた杉田さんが、第5号/メビオにやられた同僚・鏑木の墓参りに行っていた、という描写、さりげなく描かれたポイントだったけど、これを通じこれまでの戦いで警察も多く犠牲になったことが強調されると共に、結婚を前にした彼が死に一方の自分は命を拾ったことに杉田さんが複雑な心境を見せる様子も描かれ、グロンギという凶悪な存在との戦いの中で奪われていく命の重さやそれに間近で対面することになる人々の想いなどに細かくスポットが当てられており、個人的にとても好きなポイントです。こういうところを欠かさず作中で示してくるところが良いんですよクウガ

 

  • 奮戦

五代さん/クウガが倒れ、ギノガの追跡と撃退は警察に委ねられることとなった...

と、クウガなき状態で強いられるグロンギとの戦いというシチュエーションにより視聴者の緊張感をより煽ってきてるのが上手いところ。貧弱さの強調されたギノガが相手とはいえ今までにない状況なだけに否が応にも惹きつけられるよね

そんな中でもヒーローさながらに颯爽と現れ立ち向かっていく一条さんはもう流石としか言えんよ この超人が...(

 

 

以上クウガ第18話、戦士クウガ/五代雄介の絶体絶命という危機を様々なアプローチから劇中人物だけでなく我々視聴者にまで絶望たっぷりに叩きつけてくる演出が凄く凶悪で、トラウマ回として今なお語り継がれる強烈な演出のパワーを改めて感じさせられましたね...随所に入れ込まれた人物描写も味わい深いものが多く目が離せない回でした 果たして五代さんの安否は如何に、という緊迫のラストといい総集編明けで激動すぎるでほんま 負けるなクウガ!五代雄介!

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

 

次からは投稿遅れないようにしたい!(願望)

 

 

手を合せて見つめるだけで

ウルトラマンG(グレート)

第11話「第47格納庫」

感想レビュー

 

 

今回の事件の発端の人物である過激な自然保護主義者ノルバーグは自然保護を絶対としその為に人類を支配しようと考えている危険人物で、劇中で描かれた所業や過去の経歴からして洗脳・武力行使・反抗勢力の抹殺までなんでもアリととにかくやべーやつの一言に限る男 リュグロー回でワンクッション置いてまたヤバい奴が出て来ちゃったなぁグレート世界(

しかしノルバーグ、嬉々とした声色の捲し立てるような喋り方とか絶妙にネジが飛んでる感じのある表情といい、演者さんの頭のイカれた人物的な演技もレベルが本当に高くそれがキャラクター性をグッと押し上げてますよね。これまでのグレートキャラの中でもかなりの名演だったと思います。物語中の雰囲気についても、ノルバーグの施設のいかにもな感じやノルバーグに扇動され一斉に躊躇なく過激な行動に動く洗脳された人々など随所に散りばめられたノルバーグの狂気を裏付ける描写の数々によって今までの話とはまた違ったサイコホラー的テイストが醸し出されており、それが今回の話をより印象深いものにしてたなぁと いやぁ濃いキャラだった

 

  • 卓球

お前何をやってるんだアーサー・グラントーッ

ゲームはともかく訳を言えーッ

なんで隊長今にも基地が襲われてようというタイミングで急に呑気にゲームやり出してたんだろうか...w

 

  • 所詮は人類よ

UF-0に乗り込みUMA基地の襲撃に訪れたノルバーグ相手に隊長は対話を開始、対話の中でノルバーグが「強い者が生き残る お前は進化の落伍者だ」と隊長を揶揄し、隊長がそれに「進化は力ではなく調和の産物だ 人間は独りでは生きられん」と反論した直後、円盤の姿からその正体を現したUF-0にノルバーグは取り込まれてしまう...と、ノルバーグが自分が直前に言ったことを自分で体現してしまうのは皮肉ね

自分自身が人類を支配すると驕り、一人類としての他の者達への歩み寄りを忘れたことで隊長の言う進化に取り残された男は、身に余る力での進化によりその力の化身に飲み込まれたった独り消えてしまうという...

 

  • 円盤生物

今回の怪獣UF-0は個人的にグレートの中でもかなり好きな怪獣 特異なフォルムの怪獣が多いグレート怪獣の中でも、あの生物感高めの甲殻類的なデザインやその中で一際目立つ人間的なぎょろりとした目、というビジュアルが強烈だし、何より無機質な雰囲気の強い円盤形態から腕や尻尾を生やし変形する時のやたらぬるっとした動きがいい感じにナマモノ感あって好きなんですよ

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "お前そんな盛大なフリしておいて...って言われそうですがゴーデスではなくUF-0です() 飛行物体型というグレート怪獣の中だと異質なデザイン性と、人間味を感じる目が逆に不気味という見た目が面白くてけっこう好きなやつなんです 円盤型から手や尻尾が生える演出が生々しくてお気に入りです… https://t.co/eyPrHP0Wr2"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "UF-0の変身プロセスの妙にぬるぬるした動きで腕や尻尾が生える映像すごく生物感あって好きなの(伝われ) #ウルトラマンG #ウルトラマングレート https://t.co/WrXPyB36tx… "

それにしてもウルトラシリーズファンとしては円盤生物という肩書きは気になりますよね 多分関係はないんだろうけど、やっぱ同じような生命体を送り込んでくるどっかの星からすっ飛んできたの?とか想像はしちゃう

 

  • グレートvs UF-0

グレートとUF-0の戦闘は地上に立つグレートとそれを舞うUF-0の光線の応酬、という形になってたけど、ゲルカドンの時と同じくやっぱり怪獣と同じ画面内で直接激突する場面が無いとちょっと物足りないかなぁとも。せっかくだから空を飛んでUF-0を追跡しながら戦うグレートみたいなのも見てみたかったなぁ

グレートはあくまでUF-0を追い返しただけ、という決着は昔一度視聴した時意外で驚いた記憶がありますが、話を追って観てみるとUF-0はあくまで地球に立ち寄って休んでただけみたいな感じで、そこを捕まった上にやべー人間に利用されたいわば被害者的な存在なので、大人しく帰らせられるならそれに越したことはないですわな(変身直後に基地を襲撃してたのもあくまで基地を襲おうとしてたノルバーグの意志が残っていたから、と見る人も多かったですし)

楠健吾(クスノキケンゴ) on Twitter: "#ウルトラマンG 第十一話より円盤生物UF-0。 またも日本側・オーストラリア側とも全く違うデザインで登場。書き割りの円盤形態がすごく不思議な質感。 正体現した後も元々縁もゆかりもないUMA基地を攻撃し続けたのはノルバーグ氏の思念が多少残ってたんでしょうかね。 https://t.co/Eq4PCeGcsB… https://t.co/CeqxCi6X4m"

 

  • 後で顔出せロイド

有事にゲームに興じてたことをロイドに思いきりいじられる隊長...w グレートももう終盤だけどロイドは総じてお茶目になったなぁ 好きだわ

 

 

以上グレート第10話、昔一度観たきりの記憶だとUF-0の方が濃く印象に残ってたけど、実際のところはノルバーグの人間的な狂気が物語を動かすサイコホラー的な色の強い回でしたな(むしろ子供の頃だったからそっちは記憶に残らなかったのかもしれん) こういうちょっとぞくっとするテイストの話もウルトラでは面白いなぁ

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

 

グレート残り2話!

情報整理しましょ

仮面ライダークウガ

EPISODE17「臨戦」

感想レビュー

 

...総集編だよ!!!

特撮ヒーローシリーズにおいては時たま総集編が入ること自体は珍しいことではないのですが、4クールスパンの作品のナンバリングされてる話数の中でナレーションによる登場人物の相関図や作中要素の整理・解説がメインで話が進むというスタイルはなかなか珍しいんじゃないでしょうか。クウガ初見時に、普通に話が進行すると思ってたら急にナレーションによる解説が始まって「...アレッ?」となったのは良い思い出(良い?)

とはいえ、クウガはただでさえリアルめでやや難解な作劇で話が進んでいく上、グロンギ周りの描写に関しては(初見時の視聴者視点だと)謎が多く膨大な情報量で混乱することもあったと思うので、ことクウガという作品においてはこういう総集編は情報の整理という点でかなりありがたいんじゃないかなと思ったり。特に今回、警察や社会のクウガに対する認識という視点に関して言及するパートが少し合ったけど、こういう部分は改めて言語化されることでクウガである五代さん本人やその周囲の人々を取り巻く環境および彼らの心情というものについて想像が膨らみ、より世界観のディテールが掘り下げられて作品への没入度が高まると思うので非常に重要かもしれないなと感じましたね

グロンギの情報についても、

・共通する特徴

・そもそも何を目的に活動しているのか、に関しての言及(ここでガルメが“ゲーム”という単語を用いたシーンが流され、観ている側もその目的について改めてイメージしやすくなってる)

・彼らを現代へ復活させた第0号は何者で、一体どこへ行ったのか?という大きな謎の明文化

などなど、作品を追っていく上で注目しておくべき要素が分かりやすく羅列されていて、謎多き彼らへの焦点も当てやすくなりクウガの物語をより面白く視聴するのに一役買ってるなとも

まぁ総じて非常に有益な総集編ではあったなと改めて観ていて感じました。物語の一つの大きな山を越えたという意味でも気が引き締まりますしね

 

と、総集編がメインで進む回ではあったけど、そんな中で繰り広げられるメ・ガドラ・ダとの戦闘パートは思いの外見応えがあってこちらも良かったですね。トライチェイサーの機器類を粉砕するインパクト大な初撃に始まり、クウガとの格闘の中でもチェーンを巧みに操りタイタンへの変身を封じ反撃に打って出るキレ者な一面を見せたりとなかなかの強敵ですよねガドラ。野生的なビジュアルや、パンチ主体のタフネスさが伝わる泥臭いファイトスタイルなどなど1話の中で何気に濃い存在感醸してたと思う 惜しいグロンギを亡くした...いや倒さなきゃ駄目なんだけどな!

あとガドラを倒した直後の変身を解除した五代さんと駆けつけた一条さんの描写についても、ガドラが粉砕された跡を見て明らかに勝利を噛み締めてるのとは違う神妙な表情を見せる五代さんのカットや、そこからのいつもの調子に戻って一条さんにバイクの故障を謝るシーン(ここでガドラのバイク破壊をさり気なく拾う)など、僅かな描写の中で五代さんが戦いの中で抱える想いやそこから日常へ戻ってきた際の一条さんとのなんだかほっこりするやり取りが伺えて地味に好きです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

 

次回は遂にキノコだぞ