AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ブレーザー怪獣語り㉒

ヴァラロン

 

別名:宇宙爆弾怪獣

身長:55m(第1形態) / 60m(第2形態)

体重:6万6000t(第1形態) / 6万9000t(第2形態)

登場話:ウルトラマンブレーザー第23・24・25話「ヴィジター99/第3波接近襲来/地球を抱くものたち」

 

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↑第1形態

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↑第2形態

 

ファースト・ウェイブ=バザンガセカンド・ウェイブ=ゲバルガに続く、V99により送り込まれた「サード・ウェイブ」たる宇宙怪獣ミミズのような蛇腹状の胴体キャノピーを思わせる透明なカプセル状の部位に覆われた不気味な頭部が特徴。小惑星「ミッチー27(アマチュア天文家・追川光宙により命名)」に張り付いた状態でバザンガ・ゲバルガと同一の軌道に乗り地球へと接近してきていた。

尻尾の先に繭のような球状有機爆弾を生成する特性を持っており、これを尻尾から切り離し任意のポイントへと配置した後、頭部の器官発光をトリガーとして思うままに起爆させる能力が最大の特徴。この有機爆弾の爆発は数と配置によっては星の軌道影響を与えるほどの凄まじい威力を有しており、ヴァラロンはこれにより星の軌道を変化させ他の星ぶつけることで移動する習性を持っているとされている。またこの有機爆弾は単発の爆発でも至近距離の敵性存在致命的なダメージを与え、周囲の物体衝撃波揺るがし吹き飛ばすなど強力な武器にもなるため、尻尾を振り回しながら爆弾を切り離すことで遠距離の敵目掛けて投擲・起爆させたり、爆弾の付いた尻尾を振り回し敵に受け止めさせた上で爆弾を切り離して敵の懐で起爆させたりといった様々な形で戦闘時にも活用され恐るべき力を発揮する。その他にも有機爆弾が付随した状態の尻尾をハンマーのように叩きつける一撃や、電動ノコギリのように回転する腹部鰭状の部位での近接攻撃頭部の器官腕の爪状の突起身体に位置する棘から発する赤い稲妻状の光線集中/拡散発射といった様々な攻撃能力全身に有しており、総じて恐るべき力を備えた脅威となっている。

またウルトラマンブレーザーとの戦闘の際、ブレーザー噛み付きエネルギーを吸収したことによって第2形態へと変化頭部複数の突起が増えた上に全身の棘歪に伸び腕の爪状の突起前方反転、尻尾の有機爆弾もより凶悪な形状に変わるなど形態的に大きく変容した上、有機爆弾の爆発の威力をはじめとした戦闘能力・破壊力第1形態の時から大幅にパワーアップした。

 

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↑第2形態の前面図および側面図。記事冒頭の第1形態の画像と比べると、頭部の突起や肩の巨大で歪な棘の付与といった形態的変容が生じているのが窺える。

 

V99の差し金により小惑星・ミッチー27に張り付いた状態で宇宙空間を移動し地球へ向けじわじわと接近、遂に付近にまで到達し地球へ飛来せんとしていた。しかしその存在を野性的な感覚により察知したタガヌラーが発射した光線直撃を見舞われてしまったことでミッチー27から引き剥がされてしまい、そのまま近くの月面へと墜落させられることとなった。

しかしタガヌラーの攻撃とそれによる月面への墜落を経てなお健在で、月面にて目を覚ますと月の軌道変化させて月と地球を衝突させるべく活動を開始、月の裏面の一角に無数の有機爆弾を渦巻き状に敷設した上で一度に起爆大爆発を巻き起こし、そのクレーター内で更に有機爆弾を爆発させるという行動を繰り返し始める。そうして着々と月の軌道へ影響を与えていっていたが、そこへヴァラロンの行動を阻止するべく出動したSKaRDの隊員達が搭乗したアースガロンMod.4到来、アースガロンが自らを妨害しに現れた外敵であると判断すると即座に攻撃を開始、遠距離からの撃ち合い・月面上での近接戦闘といった一進一退の攻防を繰り広げた末、有機爆弾の至近距離での爆破によってアースガロンをダウンへと追い込んだ。更に続け様に現れたウルトラマンブレーザーとの戦闘でも、変身者であるヒルマ ゲント肉体の限界も相まって既に疲弊した状態であったブレーザーを容赦ない攻撃により圧倒、瞬く間にノックアウトしてしまうと、最早用はないとばかりに地中へ姿を消し、そのまま有機爆弾を一斉に爆破、遂に月の軌道を変えてしまう。その後アースガロン/SKaRDを連れ命からがら月面の爆発から離脱したブレーザー決死の突撃によって月の軌道は元通りに修正されてしまうものの、その行動を先読みしていたかのようにブレーザーの前へと直ちに出現すると、月の軌道を変えるのに精一杯なブレーザーの身体に噛み付いてネルギーを吸収第2形態へと変化、そのままブレーザーと強大な技のぶつかり合いを演じた末ブレーザーを完全に下してしまうと、爆発で月面から剥がれた巨大な破片に張り付く形で再び地球へ向けて飛来を開始した...

 

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↑尻尾から球状の有機爆弾(画像下)を生成、切り離した上で思うままに起爆させることができる。

 

月から離脱後、地球防衛隊一斉攻撃を物ともせず大気圏突破し遂に地球へと侵入東京ビッグサイト破壊しながら飛来すると、そのまま逃げ惑う人々蹂躙しながら東品川へと上陸、月面の時同様に有機爆弾を敷設しながら品川方面へと進行していく。

そんな中傷付きながらも再起したブレーザーとアースガロンが再び出現、1vs2の激しい戦闘へともつれ込んでいく。一時はV99との対話・和解のため不闘の意思を見せるべく武装解除丸腰となったブレーザーとアースガロンを一方的に嬲るなど圧倒したが、対話の末V99が人類の意思を受け入れて撤退しヴァラロンが“取り残された純然たる脅威”となったことでブレーザー達は再び奮起レインボー光輪尻尾切断されて有機爆弾の生成能力を奪われた上で反撃を見舞われることとなった。しかしそれでも一切怯まず、遅い来る攻撃を光線で蹴散らし、ブレーザースパイラルバレード顔面への抉り込みという手痛い一撃にさえも勢いを衰えさせないままブレーザーを吹き飛ばす恐るべき生命力を見せつける。そしてそのままに敷設した無数の有機爆弾を起爆させようと─

 



付近の怪獣が爆弾敷設地帯に現出...

爆弾を....食っています!

連鎖爆発は起こりません...!!

 

 

 

地球怪獣

 

・デマーガ

別名:熔鉄怪獣

身体:50m(親) / 1.92m(ベビー)

体重:5万5000t(親) / 900kg(ベビー)

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

初登場:ウルトラマンブレーザー第10話「親と子」

 

・ズグガン(幼体)

別名:地底甲獣

身長:167cm

体重:1t

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

初登場:ウルトラマンブレーザー第20話「虫の音の夜」

 

・デルタンダル(デルタンダルF)

別名:月光怪獣

身長:45m

体重:1万4000t

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

初登場:ウルトラマンブレーザー第14話「月下の記憶」

 

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ヴァラロンの有機爆弾爆発せんとする危機的状況の中、一斉に姿を現した地球の怪獣達。デマーガの親子はかつて涌谷ブレーザーにより眠りに就かせられたもの同一と思われる。

デマーガズグガンといった地底棲の怪獣達は爆弾を地底に引き摺り込んで捕食デルタンダル大群空中を取り巻く中地上に降りた個体が爆弾を捕食、とそれぞれが各地点でヴァラロンの有機爆弾の捕食行動を実行。これによりヴァラロンの爆弾は不発となり、結果大爆発による都市壊滅地球軌道への影響という最大の危機を回避させるに至った。

 

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↑ヴァラロンの有機爆弾が彼らにとって高い嗜好性を示したのか、それとも彼ら自身その物体が地球という自分達のテリトリーを脅かす脅威と分かっていたのか、真実は不明だが、彼らの行動が地球を危機から救ったことは確かである。

 

地球怪獣達の行動により爆弾の起爆失敗、ヴァラロンは地球の軌道を変えることも叶わなくなってしまうが、それでもヴァラロンはなおも暴走ブレーザー圧倒し、援護のため割って入ったアースガロンをも戦闘不能にさせてしまう。だがその時、ブレーザーの戦いを報道で見守っていたゲントの妻・サトコ息子・ジュン想いが、ゲントの身に付けていた指輪と腕輪を通じてブレーザーへと伝播、それにより図らずもブレーザーの新たな必殺技「ブレーザー光線」が土壇場で発動した。その凄まじいエネルギーの奔流直撃を見舞われ、さしものヴァラロンも悶絶、最期は耐え切れずに爆散することとなり、地球を脅かした最大の脅威はここに敗れ去ることとなった。

 

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ブレーザー光線により打ち倒されたヴァラロン。星を砕く厄災は、地球に息づく多くの生命達の繋がりにより打ち果たされたのだった。

 

 

本編の感想と並行して長らく続いたブレーザー怪獣語りも遂にラスボス怪獣ヴァラロンのところにまでやって来ました。まだゴンギルガンが控えてるし、そうでなくてもどうしても書いておかなきゃならないまだ大事なやつが残ってたりするのでまだお終いではない(多分捏造怪獣語りも個人的に勝手に続けるだろうし...w)のだけど、TV本編に登場した怪獣を扱う記事としてはここが一区切りということで、自分なりに熱量込めて書いてきたのもあって感慨深いですね...

 

というわけで今回はヴァラロンについてつらつらと。バザンガ、ゲバルガといった宇宙怪獣が本作において重要な立ち位置を占めていると示唆された時から、ラスボスもやっぱり宇宙怪獣だろうと当然の如く予想はされていましたが、その期待に相応しい存在感を持った怪獣でしたねぇ

まず目を惹いたのはやっぱりそのビジュアル。ミミズや芋虫を思わせるグロテスクで生物的なディテールが特徴的な胴体攻撃的で厳つい各部の棘や突起キャノピー状の透明な部位に覆われた深海魚さながらな頭部といった数々の不気味な特徴を有したビジュアルのインパクト自体がソフビの画像が解禁された初見時点から非常に強烈ではありましたが、V99やそれらが送り込む宇宙怪獣といった「宇宙からの未知の脅威」が重要なファクターとなっている本作において、この映画「エイリアン」のエイリアンを彷彿とさせるビジュアルはその点において「まさしく!」という感じでバチっとマッチしてて唸ったよなぁと。直接エイリアンをモチーフにしたみたいな言及はされてないけど、人間とはまるで違う意思を抱いてるかのような不気味さを携えた無機的とも有機的ともつかない頭部の辺りは特にテイストを色濃く受け継いでるように思えるし、このデザインラインが「不気味で怖い宇宙生物」みたいなイメージをガッツリと体現してるからこそなんだろうなみたいなのが感じられて良かったですね。そのビジュアル故に当初はV99その人(その怪獣化した姿なんじゃないか)とも思ってたくらいでしたよ 名前的にイニシャルは「V」になるだろうからまさにだろ!って感じで捉えてたし  しかも第2形態に変化するという嬉しいギミック付き。全体のシルエット自体は大きく変えていないながらもしっかり強化を表現した変化になっていてたまらんかったですよこりゃ ソフビでもこの形態変化がパーツ換装によって表現されているという革新的なギミックが備わってたし、パーツのスライド・回転によるビジュアルの変化をウリにしてたバザンガやニジカガチからの更なる発展を感じて痺れたというとこも併せて最高であった ウルトラ怪獣アドバンスという新ブランドへの気合を感じたね(ほんとバンバン続いて欲しいなこのシリーズ...) ちなみに聞いたところによるとソフビのヴァラロンは形態変化完全再現かと思いきや実は第2形態準拠なので第1形態は各部がけっこう違うとのこと(爆弾のデザインが違うのになってたのは分かりやすかったが) 第1形態完全再現のソフビもいずれ出て欲しいな...


そんなヴァラロンのデザインを担当されたのは、今までにもバザンガやタガヌラー、デルタンダルといった本作を代表する怪獣のデザインを担当された楠健吾さん。楠さんに始まり楠さんに終わる、と本作の怪獣デザインにおいて最後まで実に良い仕事をしてくださいました。オーブやZでも刺さりまくりの見事な怪獣デザインを沢山見せてくれたけど、新怪獣に力を入れた本作だからこそのイキイキとしたパワフルさを感じられて良かったなぁ また他の作品でも怪獣デザインに携わって欲しいわね

https://x.com/erohoshi/status/1746367989233197074?s=46

https://x.com/erohoshi/status/1749039289319694755?s=46

https://x.com/erohoshi/status/1749410747887804912?s=46

 

にしてもV99絡みのウェイブ系怪獣、少し前までは何かしらの形で赤と青の意匠が入っててブレーザーともなんか関係あるんじゃ...?なんて考察してみたりもしてたけど、ヴァラロンは別にそういうの無かったしただの気のせいだったみたいね() ブレーザー自体も別にV99絡みじゃなかったしね 赤と青の意匠というとこでサード・ウェイブ候補だったズグガンが普通に地球怪獣だった時点でもまぁそんなもんかなとなんとなく思ってはいたけども!でもまぁこういう考察も後から外れるのも込みで程々にならやっぱりスパイスになって楽しいね

 

そして本編における最後の怪獣としての大暴れ、こちらも実に痺れたところでありましたね。月の軌道を自前の爆弾の大爆発でブチ変えて地球にぶつけてやろうとするとかいうラスボスに相応しい規模感は勿論のこと、アースガロンや(既に疲弊してたとはいえ)ブレーザーを物ともせず蹴散らす火力とパワフルさ、スパイラルバレード顔面ねじ込みにさえもダメージを感じさせず暴れ続け相手を疲弊させていくタフネスという小細工抜きの強さと、星の軌道を変える効率の良い爆弾の配置・爆破方法を熟知していて、戦闘においても尻尾から爆弾を切り離すタイミングを巧妙に活かして敵を圧倒、更に月の軌道を変えんとするブレーザーの決死の特攻を先読みしたかのような迅速な立ち回りでブレーザーを下す戦略性も垣間見せるといった垣間見せる高い知性といったところで純粋な1体の怪獣としての強さを存分に見せつけてきたところも実に最高で、怪獣特撮としてのパワフルさを約半年間存分に振いまくった本作のラストを飾るに足る素晴らしい大活躍であったなと(ウェイブ系列の大トリらしく「直球の大暴れで魅せたバザンガ」「ヤラしい強さと巧妙な戦略性で苦しめてきたゲバルガ」の良いとこどりな強さなのが良かったし、そこにラスボスらしい規模感が加わるんだからそりゃ最高よ)  ストレートな大暴れとスケールで見せるニュージェネラスボス怪獣は今までにも多くいたけれど、個人的にはそれらを圧倒するほどの演出的なパワーと熱量を感じたね...スパイラルバレードによる面割れ(概念)を経ながらも立ち上がり続け最後まで戦い抜いたその勇姿は最早ヒーローと言っても過言では無かろう(過言)  タガヌラーに撃ち落とされ本来の目的と違う方向になろうとも代替となる行動に即打って出る執念それを月面という人類の手が容易くは及ばない地で淡々と実行する静かな恐怖感街や逃げ惑う人々を嘲笑うように容赦なく蹂躙しながら暴れ回る怪獣らしい圧倒的な絶望感、といった恐るべき存在感も尽く見事であったし、良い仕事してくれたよほんと 「死んだよね!?どう見ても!!!」ってくらいだいぶ直接的に人が蹴散らされてくカットは、風景の奥に実在感たっぷりに合成されたヴァラロンの威容も相まって震えた

 

でもヴァラロン、こんだけしっかりラスボスらしい存在感を発揮しつつも、それと同時に良い意味で「ラスボスしすぎてない」ところがあるのもまた良いよなぁと。「宇宙爆弾怪獣」というバザンガやゲバルガと並列した感じの飾りすぎてない肩書きといい、しっかりカッコよく恐ろしいながらも「ラスボスでござん!」って感じが出過ぎてない・ゴテゴテしすぎていないビジュアルといい、ラインとしてはブレーザーにこれまで出てきた怪獣達と並び立っても浮きすぎない感じの雰囲気も所々に備えてるところが良いアクセントで絶妙というか。いつだか誰かが「昭和ウルトラ怪獣のラスボスは『最強の敵』ではなく『最も大変な時/苦しい時に現れる敵』みたいな趣なのが特徴」みたいに言ってたけど、ヴァラロンはまさにそういう趣をしっかりこの時代に良さ・魅力として継承してる感じがあって、なんかこう、最後の敵だけど気取りすぎてない感じというか、今まで出た怪獣が前座・添え物にならない感じというか、とにかく分かる人以外に上手く伝えられる感じで言語化できないのが歯痒いんだけど凄く好きなんだなぁこういうとこ 作品の中に出た怪獣達はみな等しくユニークで魅力的なのだと、誰を落とすでもなく誰を上げすぎるでもなく良いラインで並び立たせてるところがウルトラ怪獣の良さを分かってる感じがして素敵というのか、第1話や中盤、ラスボスばかりが新怪獣になりがちだったニュージェネシリーズにおいてこういう感じのが出たからこそのあったかさみたいなのが良いというのか...やっぱり上手く言えね〜(

 

でもってそのヴァラロンに負けぬ存在感を最後にしっかり刻み込んだ地球怪獣達の大立ち回り!これも実に最高でありましたね。第23話のタガヌラーの描写に込められた「結果的に人類にも利があるようになってる本能的な行動とはいえ、人類とはぶつかり得てしまう存在である怪獣達も『自分達が生きるテリトリー』たる青き星・地球を守っているのだ」的なタッチ・テイストを引き継ぐ形で、地球を脅かすヴァラロンの脅威に立ち向かい、事実上とはいえ地球を守ってみせた地球怪獣達の姿は、「人間と同じく彼らも等しくこの星に息づき、必死に生きる生物なのだ」というところを、単純な善悪に括ったりしない中で力強くひたむきに描いていてグッときました  おそらく同一個体であろうデマーガ親子も元気そうで何より 描かれたのはデマーガ、ズグガン、デルタンダルだけだったけど、実は他にもいたゲードスが(何故かモグージョンと一緒になって)誰よりも元気にモリモリ爆弾食ってたり、今だけ目を覚ましたドルゴ様が駆け付けてくれてたりと、見えてないとこでそういうのもあったりしたら嬉しいなぁと、妄想  総じてリアルSFテイストも含ませた古き良きウルトラシリーズらしい「生物」としての怪獣の描写を、人類のそことの向き合いというところも含めてしっかり描いてきた本作だからこその要素・テーマ性の昇華として実に素晴らしかったですね。ウルトラマンブレーザーという作品の節々に直接そうとは言わないながらもそっと含ませてる感じのあったウルトラマンガイアオマージュ的な演出・遊び心の極致って感じなのも粋で好きだ(ガイアも「同じ地球に生きる生命体」としての地球怪獣達との向き合いというところを、物語の一つの軸として最後まで真摯に描き上げた作品でしたからね) この先も怪獣達は純粋な命の営みの中で人類とぶつかり合うことは続いていくだろうけれど、それでもこの戦いを通じて「同じ地球の生命体」であることを確かめられたことは大きい意味を持ったと言えよう  ここの語り、本当は本編の感想記事でやりたかったけどシンプルに書き漏らしてしまって後悔してたので、怪獣語りということでこの場でしっかり熱込めて語り直せて良かった

 

 

というわけで今回はこの辺で。改めてTVシリーズ全25話に渡る怪獣語りはこれにて一区切りです!今までご覧くださってありがとうございました。楽しかった!

では次はゴンギルガンで...〜ry─nv999722!-

 

 

「仲間」

「武器」

「光の星」

「新天地」

「旅」

「青い星」

「危険」

「恐怖」

「恐怖」

「恐怖」

.
.
.

「未来」

 


おや、この信号は...?

 

光よ 明日を 導け

ウルトラマンブレーザー

第25話「地球を抱くものたち」

感想レビュー

 

 

かすみさん!!!虹ヶ咲が廃校(物理)になりました!!!!!!(クソデカせつ菜ボイス)

初っ端から「ビッグサイトーーー!!!」ってなった土曜朝。

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 - AnDrew’s小生意気レビュー記 記事リンク用

関係はないですがラブライブアニガサキの感想記事まとめリンクを置いておきます 劇場版完結編の上映も決まった名作だぞ

 

約半年間に渡り放送されたウルトラマンブレーザー、遂に最終回と相成りました。そうして迎えた一つの集大成たる今回のエピソードでしたが、「ウルトラマンブレーザー」の物語として今まで積んできたこと、その上で為すべきことをやり抜いた濃いストーリーとして実に胸が熱くなりましたね。文字通り“走り切った”という感じがあって感慨深かったわね...

 

ストーリーは前回のブレーザー敗北から引き続いて初っ端からヴァラロンの地球への到来というピンチからスタート。初手のビッグサイト爆散をはじめとして実在の街並みに合成させる形で描写される大破壊、かなり直接的に描かれるヴァラロンの攻撃で蹴散らされていく人々など、なまじ見覚えがあったり実感の湧いたりする視点越しだからこその生々しい緊迫感がクライマックスの危機感を大きく煽っており、前回のスケール大きめな演出とはまた別アプローチでヴァラロンのインパクトを強めていたのがとても魅入りましたね 今こんな直接的に描いて良いんだ...!?ってくらいガッツリ人が蹴散らされてて驚いたよヴァラロンの光線のシーン

そんな窮地にSKaRDもアースガロンの修理完了まで動けないという中、駆け付けたのはゲント隊長に恩義のある補給部隊の面々!ゲント隊長の人望が場をグッと結束させ窮地を支える展開は第1話におけるゲント隊長と戦闘機部隊のやり取りを彷彿とさせるものがあり、さり気ないポイントながらもグッときましたね。「どんだけ他部隊に貸しあるんですか?」「覚えてないや...」の天然タラシっぷりよ  先に挙げた実在の街を舞台にした怪獣の大暴れというシチュエーションと併せて、ちょっとした第1話の再演みたいな感じもあったのが良き 相手も同じく宇宙怪獣だしね

 

そうして皆が決戦を前に意気込む中で為されたゲント隊長とブレーザーの満身創痍の中でのやり取り、ここは前半のドラマのハイライトとして欠かせないポイントでありましたね。普段ずっと聞いてたであろうゲント隊長の口癖を一生懸命に真似つつ、それでいて「最後まで自分も一緒に戦いたい」という想いを不器用でも言葉として強く伝えようとしたであろうことが窺える辿々しい「オレモイク(俺も行く)」の一言、シンプルながらもブレーザーが経てきた物語の一つの総決算的な趣と奥深さを感じてただただ沁みましたねぇ 人間の言葉自体に全く馴染みのなかったブレーザーが、「1人で無茶するな/俺も一緒に戦いたい」という彼らの仲間としての自らの想いを乗せて紡いだ「も」の接続詞一文字の重さ・深みたるや そしてブレーザーのその言葉に感極まって涙ぐみながら、ブレーザーと再び手を取り「共に行く」ゲント隊長という、この変身もバチっと決まって熱かったね...少々尺に押された感もあったものの、ゲント隊長とブレーザーが同じ想いの下に在ることの再確認、そして再度繋ぐ手という画をバチっとはめてくれたのは満足。ゲント隊長とブレーザー、共に生命を守るために身体を張り戦う者として身と心を一つに支え合い共に立ち上がり進む良いバディとなったね しかしゲント隊長、ブレーザーの自己犠牲に自分とダブるものを見出して何か心境やスタンスに変化があるかもな〜なんて前回の段階では思ってたけど、むしろブレーザーも同じ気持ちなのだということを確かめ合って肩組んで立ち上がり一緒に貫いて行く方に振り切るとは。w ブレなかったなぁ最後の最後まで...!(それでこそとも言えるが)

 

からの地球の存亡を賭けたヴァラロン戦。ブレーザー&アースガロン、ヴァラロンが同じ画面内で激しくぶつかり合うストレートな怪獣プロレスをメインに、空中へ繰り出されたヴァラロンの爆弾が食い止められて巻き起こるあわや大惨事の大爆発、至近距離でヴァラロンの顔面にねじ込まれるスパイラルバレードといった外連の効いた演出もしっかり決まり、最終決戦らしい臨場感と迫力が醸し出されていてここも見応えアリでした。何気に同一のスケールの強敵相手にブレーザーとアースガロンが一緒に形を並べてぶつかり合う画というのは初めてだと思う(アースガロンが離れたとこでアシストに徹してたり、オーバースケールの相手に対し変則的な連携取ってたり、2vs2だったりで純粋に一緒に並び立ってタッグでプロレスってのは今まで無かった気がする)のでここに来て遂にという感じだったが、良い迫力で痺れたね こういうタッグ構図をロボット兵器なの活かしてもっとやって欲しかったという声が多かったのも納得なくらいにカッコ良かったが、ここまで溜めてたからこそのここぞなカッコ良さでもあったと思うし、難しいとこだ

 

そしてこの最大の決戦と並行する形で、V99の真実、およびそこにまつわるV99とドバシの因果関係について解き明かしていくドラマパートも緊迫した空気感の中で展開。V99とドバシに関しては先の記事でも取り上げた「V99へドバシが先制攻撃を与えたためにV99の敵意を買ってしまった(ドバシはその事実を隠蔽しようとしていた)」という大方の予想と概ね合っていた感じでありましたが、更に言えば実際のところは「新天地を探し宇宙を彷徨っていたV99の船団のうちの一つが地球に接近した際、それを敵を捉え攻撃したドバシ主導の防衛隊の攻撃で撃墜されてしまい、人類に恐怖を抱いたV99が宇宙怪獣をけしかけて攻撃していた」という、互いが互いを理解し切れない中で半ば本能的に抱いてしまった「恐怖」故にすれ違い攻撃的になってしまっていた、相互理解の至らなさ故のやるせない悲劇の連鎖だったのだと、これは息を呑んだところでありましたね...かたや宇宙から近づいて来た未知の存在への恐れから、かたやそこから繰り出された身に覚えのない攻撃・それを行った得体の知れない存在への恐怖から、と互いに相手を「恐ろしいもの」と認識したまま、よもや話し合いができるとは夢にも思わなかったであろうままに殴り合ってたの、コミュニケーションという本作のテーマの上ではあまりに辛すぎる文脈だった...「エミパパがV99との対話という希望を乗せたワームホール発生装置や対怪獣災害の心強い味方として生み出されたアースガロンが、実は撃ち落としたV99の宇宙船の技術を基に作られていた」という事実も、「V99本星への先制攻撃のための移動手段」「V99がもたらす脅威を撃滅するための戦力」を向こうの力を利用して作っていた、と暗に示していてクるものがあったなぁ

 

しかしそんなすれ違いから来る争いに対し待ったをかけたのが、V99との対話という希望を見出していた父の想いを背負うエミと、そんな親友の娘を助け後押ししようと力添えしてくれたハルノ参謀長。仲間達の奮闘・支えに背中を押されながらV99との「対話」に勇気を持って踏み出し、「未知の存在への恐れ故に生じてしまった闘争と悲劇の連鎖」「互いを理解し通じ合う希望ある不闘の未来」へ変えていくフェーズは、「コミュニケーション」のテーマをしっかりと踏まえた上でこの最終回、引いてはブレーザーの物語の本筋をグッと取りまとめ引き締めた熱いドラマ的ハイライトとして強く惹き込まれたところでありました。後半クールの一つの軸であった父親との繋がりという要素がしっかり昇華される形で「V99と対話したい」という父親の意思を受け継いだエミが自らの言葉と想いでもって窮地の中この役割を為し希望を紡いでいく様はこれぞなポイントをバチっと押さえたカタルシスがあって心震えたし、エミパパの手帳の件をはじめとした期待通りのアシストをここぞでしっかりやってエミを見守り支えた参謀長の活躍もいぶし銀でカッコ良かったぜ

それにここの展開、何が良かったってやっぱりドバシを「全ての元凶」ではなく「対話し理解し合うべき存在」に据え向き合い切った上でキャラクターとしての役割を全うさせたポイントだったよなぁと。全ての発端であったドバシ主導のV99への攻撃があくまで「宇宙からやって来た得体の知れない存在への半ば本能的な『恐怖』」に端を発するものであったというところに重きを置き、その軽率さ・迂闊さを指摘こそしつつも一方的に「悪」として断じることはせず、曲がりなりにも当時地球の守りを担っていたドバシが「今やるべきこと」をやった結果だったと「理解」を示し、その上で「今度は自分達に『今やるべきこと』をやらせて欲しい─ドバシの紡いでしまった悲劇を悲劇のままに終わらせないためにも自分達に託して欲しい」と「対話」し繋いでみせる、という流れとしてみせたの、そうきたか...!と良い意味で盛大に裏切られた見事な展開運びでしたね。正直最終回を観る前はV99とドバシの因果関係についての考察を踏まえて、「ドバシを『コミュニケーションを妨げる悪意の象徴』として真実を暴いてやっつけられるのがテーマに沿う上では順当かなぁ」なんて思っていたのですが、ドバシの行いだけを見て「悪」として断罪し追っ払った上で「よし!これでV99と対話できるで!」とするのは簡単な方法でこそあるもののドバシを取り巻く遺恨を残すことになってしまうわけで、それは後々何かしらの形で新たに噴出するとも重大なしこりとなって居座り続けるとも知れないので完全に正しいこととは言えないんですよね(結果論的な例えばの話ではあるけど、それでエミ達がドバシを押し退けてV99と対話できても、V99からしたら「理解ある地球人達が自分の真意を理解し受け止めた一方で当時攻撃を加えてきた地球人その人が変わらないままにそこにいるので不安は拭えない」だろうし、ドバシの方も「自分にとって恐怖でしかなかった存在が、自分の理解が及ばないまま、納得できないままに自分以外の者とだけ分かり合って溶け込んでいくので不安だし悶々とする」だろうから、肝心の当事者達の間のわだかまりは何も解消できないということになるので)  だからこそV99のことを理解しようという一歩を(おそらく後ろめたさやもう後戻りできないという意地などもあって)踏み出せないドバシの心に「理解」「対話」でもって迫ってみて、彼に「昔の自分とは違う、今本当にやるべきことをV99という未知の存在にちゃんと向き合い理解できるかもしれない者達に託してみたい・希望を賭けてみたい」と思わせられたこと、そうして今まで拓けそう/拓けたかもしれないのに拓けずにいた「未来」を拓けたことは凄く大事なことだったし、素晴らしいことだったと思うわけです 「あの青い星の生命体は怖い」という観念に囚われ抜け出せずにいた(抜け出すきっかけを見出す一歩踏み出せなかった、もあるかもしれない)V99にとっても、当時自分達を攻撃した人間の真意を明かし、それも含めて「戦うつもりはない、もう一度向き合いたい」と言ってくれる人間がいたことは現状から変われるきっかけであり救いだったろうからね  総じて「コミュニケーション」というテーマに、隙なく真摯に丁寧に向き合った、本作らしさをしっかり突き詰めた素晴らしい作劇だったなと感じ、とてもグッときたところでしたね。このフェーズがあったからこそドバシも「未知の存在への恐怖、自身の過ちに向き合う不安・後ろめたさといった奥底の『恐れ』」という今まで見えなかった人間的な一面が描かれて、上記の「託す」流れへ移る様も込みで一気にキャラとしての深みが増したように思うし、良かったよ ドバシ、V99との向き合い方が早計・迂闊であったことは確かだし、何よりそこから保身のための隠蔽・掻き回しに走ったこと(それによって大勢の人間を巻き込んだこと)は紛れもなく悪ではあったけど、その根幹は自分の身可愛さ故の身勝手ではなく「自分が間違ってたかもと認めるのが怖かった(それでいてどんな形であれその重積から解放されたかった)」だったんだろうなぁと。エミ達の糾弾に後ろめたさのような感情を窺わせたり、「託す」瞬間に安心したような観念したような色んなものを感じさせるスッと気迫が抜け落ちたような表情を見せたりといった寺田農さんの素晴らしい演技も合わさってこの最終回で一気に良い味が出たね ED後は責任を追求され失墜するだろうけど、しっかり自分のことに向き合っていって欲しいね...

 

かくしてV99との対話・相互理解が為された裏で繰り広げられた、悲しき因縁の最後の象徴・ヴァラロンとの決着、ここもクライマックス凄く熱かった...!やっぱりあれですよ、ブレーザー光線!!溜めて溜めてもったいぶっていずれどこかでやるだろうとなんとなく思ってはいたブレーザースペシウム光線でしたが、TVの向こうでブレーザー...実は父ゲントでもある、の勝利を願うヒルマ母子の願いが、ゲント隊長の左腕に付いていたジュンくんの腕輪とサトコさんの指輪を通じて彼と一体化するブレーザーの左腕にも伝播し、そこから迸るエネルギーを押し出し繰り出した必殺光線、という文脈モリモリのシチュエーションと構図でぶっ込んできたのは超最高でしたね...愛・繋がりから生まれた力が悲しきすれ違いの象徴たる災厄を討ち果たし戦いを終わらせる腕輪と指輪というゲント隊長の帰るべき場所の証がヒルマ母子─ゲント隊長─ブレーザーをひと繋ぎにしてゲント隊長やブレーザーを「生きて帰す」力となるウルトラマンの象徴たるおなじみのポーズで繰り出す技にてブレーザーを「ウルトラマン」として一つ完成させる、とあまりにも文脈の重ねがけすぎてこりゃもう、燃えますわな 素晴らしかった...

 

そして全てが決着した後は、ゲント隊長達がV99が新天地を目指す先─遠い銀河の“ブレーザー”、眩い光の向こう側に想いを馳せるEDパート、そしてその更に後の、約束を守り我が家へ戻ってきたゲント隊長とヒルマ母子の「ただいま」「おかえり」で締め、と綺麗に着地する形と相成りました。第2話でゲント隊長がブレーザーについて言い表す時に用いた表現がここで用いられたの、本編内では明かさずじまいになったブレーザーの背景についてV99の行く先の遠い宇宙の先の壮大さ・神秘さに準える形で想像の余地を委ねたって感じの浪漫あるまとめ方になってて、自分好みで凄い良かったですね そんな遠い彼方からやって来たブレーザーと地球人達が言葉は分からずとも心を一つに通じ合わせたの、とても素敵なことだったなと改めて  そいで最後の最後にゲント隊長の我が家への帰還を温かなタッチでしっかり描き切ったところ、ここが何より嬉しかったね...記事冒頭でも言った「走り切った」という万感の想いはこのラストによるところも凄く大きかったなぁ ほんとブレーザーの物語として締めるべきところはしっかりまとめ切ってくれたなと、非常に満足です 凄く良かった

 

 

以上、ブレーザー第25話、最終回でした。語りたいこと多すぎて分量も多くなったし書くのも色々あって遅くなってしまったが、ちゃんとまとめ切れて良かったです 重ね重ね言うがほんと作品として今まで描いてきたことをしっかりまとめ上げやり切って終わったなという想いに浸れる素晴らしい最終回でしたよ ちと駆け足気味ではあったけど、なんか聞いたところによると本来は映画一本になるくらいの尺だったのをだいぶ巻いたとのことで...納得。w 是非DC版も観たいなぁ...

 

というわけで約半年間の放送となったウルトラマンブレーザーTV放送、これにて締めと相成りました。キャッチーな要素や作風で推すところが定番になっていたニュージェネシリーズにおいて、往年のウルトラシリーズに通ずる硬派なSF特撮テイストを押し出していたことで特報段階から一気に引き込まれ、玩具展示やプレミア発表会での情報解禁によって明かされたかつてない新怪獣の勢揃いという特大のインパクトに怪獣オタクとして完全に虜になり、と放送が始まる前から神作となることを確信しどっぷりになってた本作でしたが、ウルトラシリーズらしい絶妙なリアリティラインで表現されるSF特撮タッチとエンタメ性溢れる画で織り成される奥深いドラマ、その中で次々繰り出される個性豊かな怪獣達の大暴れとそれに並び紡がれるバラエティ豊かなエピソード群、それらに負けないメインどころのキャラクター達やウルトラマンブレーザーの大活躍、これらが非常に満足度高しなバランスで詰め込まれた期待通りの最高の一作でしたね。今の時代にこのような作品が観られたの、私としては本当に奇跡のようでとてもとても嬉しい気持ちでいっぱいです 所々にもっと頑張れたポイントや課題なんかも多少なりとあったりこそしたものの、それらを踏まえても余裕で「最高」と言い切れるだけの熱量と面白さに満ちていて...僕はもう、うっ、最高...!!(語彙死) 制作上の特殊な事情やそれを踏まえた監督達の思い切りもあってこそできた作風であり、今後同じ感じのはそうそうできないだろうなぁとは思うけど、今の時代にここまでやれるというのを示せたこと、その上で作品としてもしっかり結果を出せたことは凄く大きかったと思うし、一つの転換点というか、エポックメイキング的な立ち位置になるだろうなぁと。怪獣周りの勢いとか、これを機に少しでも変わってくと良いなぁ 1話怪獣とかボス格とかだけに集中しない、個性豊かな新怪獣が各作品で少しでも増えて欲しいね...せめてウルトラ怪獣アドバンスは続いて欲しいぜ しかしこんなもの味わって脳焼かれたとなった今、今後の作品にのめり込めるかが良くも悪くも心配だぜ...楽しみこそするだろうけど「お、俺もうアレじゃねぇと満足できねぇよ」みたいにならないかと(

ともあれ演者の皆様、制作陣の皆様、素晴らしい作品をありがとうございました!お疲れ様です 田口監督、最高の監督 かつてXにウルトラ熱を呼び起こされた時のように、ブレーザーにも古き良きウルトラファンの血を湧き上がらさせられたので、私はもう田口監督の信者どす 今後もどんどん素晴らしい作品をば...

まだまだ2月に映画も控えてますが、ひとまずこれにて。ありがとうブレーザー!!

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

 

 

強く手を伸ばせ 眩い未来の方へ

それは誰もが描いた願い

遠く続いてく 僕らの世界のために

どこまでも行こう ブレーザー

TAKE ME ブレーザー

光よ

明日を

導け

 

V99とドバシ ユウって、何?(DYNAZENONサブタイ)

Visitor 99

 

ウルトラマンブレーザー最終回を数日後に控えた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。遂にブレーザーも最終回、最終回ですよ皆さん!もうここまで来たんだなぁ...となんだか感慨深い気持ちですね  まぁこれ自体はニュージェネシリーズではいつものことなんだけど、今作はここ最近でも一際どハマりしただけあってより感じ入るものがありますよほんま 「CODENAME:ULTRAMAN」や放送前の特報PV、プレミア発表会の怪獣登壇パート見て凄まじくブチ上がってた放送前の期間がとても懐かしい

CODE NAME:ULTRAMAN - YouTube

【特報】新テレビシリーズ『ウルトラマンブレーザー』テレビ東京系 2023年7月8日(土)あさ9時放送スタート! - YouTube

【メインキャスト集結!!】新番組『ウルトラマンブレーザー』プレミア発表会 - YouTube

ブレーザー放送前の最高映像セット ブレーザーファンは今でもこの3本でアドレナリンドバドバになれるという研究結果が出ています(サンプルはワイ)

 

そんなブレーザーの物語は現在、ゲント隊長とブレーザーの関係性の着地などをはじめとして様々なドラマ的導線が引かれており、それらが最終的にどうなるのかというところが気になっているところでありますが、中でも特に気になるのはやはり物語後半の縦軸を成していた「謎の存在・V99の正体」「そこに付き纏ってくる元地球防衛隊長官・ドバシ ユウの真意」の2点。第1話から今に至るまで幾度にも渡り宇宙怪獣という規格外の脅威を送り込んできているとされるさながら「侵略者」のような様相を呈していながら、エミパパの手記にはワームホール発生装置を“空からの贈り物”よろしく贈ってきたとされる記述やエミパパ自身の「彼らと対話してみたい」という“コミュニケーション”の可能性を示すような言及があったりと、必ずしも分かり合えないとも思えない一面も垣間見せるV99そんなV99について調べることをエミに敢えて促し泳がせながらも、彼女がエミパパの手記を見つけたりとその真実に肉薄しようとするとすぐさま立ちはだかり「深入りはするな」と有無を言わせない圧力をかけ「地球の平和を守るため」と言いながら奪い去っていく謎めいた行動を見せるドバシ、この2点が残すところ最終回のみとなった今でもまだまだ謎だらけなんですよねぇ  V99に関しては残り話数に対し殆ど情報が開示されないままなことから、その上での着地も考えると「目的や意思についてある程度明かすなど物語上一応の着地は設けつつも、V99の全容については明かさず、『謎めいていて底の見えない存在』として締め括るのでは?(ガイアにおける根源的破滅招来体のまとめ方と同じイメージ)」と一時考えたこともありましたが、何にせよ物語においては未だ「ほぼ何も分からない」ままで来たというのが実情であり...はたしてここから何が紐解かれどう着地するのか、これに関しては観測範囲内で見る限りでも賛否両論伴いながらかなり盛り上がってて、私も見ていて一緒にのめり込んでおります  この何とも言えないもどかしさとミステリアスさ、底知れなさこそがブレーザーの物語の良いスパイスだが

 

という感じで沸き立っているV99とドバシにまつわる考察・予想ですが、最終回を前にした今現在一つ有力な説として多くの視聴者が挙げており強く注目されているのが、

ドバシ(を筆頭とした者達)の不用意な刺激によって元々敵意の無かったV99が人類に敵意を向け攻撃を始めるようになった

ドバシはそれら一連の事象を自身の失態に伴う不祥事として抹消しようとしている

というもの。最終回一個前となる第24話の中で登場した、エミが見つけたV99にまつわる文書の内容などを踏まえ、最終回でこの2要素をバチっとまとめるとなったらこれが最も有力なのではと言われている、という感じなんですよね。

ちなみにその件のV99にまつわる文書の内容は、有志による英訳を基に凄く簡単に要約すると、

「1999年に未確認飛行物体が飛来、同じ頃謎の音波が地球に向け発信、この音波への不快感から人類はこれらを宇宙人の侵略と見做し飛行物体に攻撃を加え墜落させた」

というもので、これと今までのエピソードに登場した情報の数々を組み立てて、上記の説を順序立ててまとめると、

V99の方は人類に対する友好的(少なくとも敵意は無い)なアプローチとして、飛行物体や通信のためと思われる音波を贈った(飛行物体はエミパパの手記にも綴られていた「V99がもたらしたワームホール発生装置」が入ったものと思われる。自分達に並ぶ知的文明を発見し試すためか?)

これに対しエミパパをはじめとした一部の人間達は地球外生命体とのコミュニケーションの可能性を見出し希望を持っていた

しかしドバシをはじめとした一部の防衛隊の人間達が先走ってV99の接触「侵略」と決めつけ攻撃・刺激してしまう(上述の音波への不快感に端を発する飛行物体への攻撃も含む)

V99、これを人類の敵対行動と認識。人類を敵意ある存在と見做し殲滅のための戦力─バザンガ・ゲバルガ・ヴァラロンといった宇宙怪獣達を送り込む攻撃を開始(一部では「人類の攻撃を『友好を示す行動』と解釈したV99がおうむ返しのように友好を示しているつもりで攻撃を仕掛けているのでは?」という意見も)

ドバシはこれを自分達の不用意な先制攻撃が原因で巻き起こった戦火、すなわち人類に不要な脅威を齎した大きな失態と捉え、その事実を抹消・隠蔽するべく行動している(エミにエミパパの手記を探させ、見つかった途端に奪い去り中身を確認した後処分したのは、「『V99が友好的だったかもしれない』こと、すなわち『そんな存在に自分達が攻撃を加えた』という不都合な事実の裏付けになるかもしれないこと」が記載されているであろうエミパパの手記を見つけ出し、多くが知られる前に自ら処理する必要があったから)

という感じになり、これならV99は本作の大きなテーマである「コミュニケーション」に強く掛かった存在に、尚且つドバシはそのV99との対話を自分勝手に阻害し続けていた「ディスコミュニケーション」の象徴として本作の敵に相応しい存在に、とあと1話の中でも綺麗にまとまるのではないか、というところで支持されている、というのが大まかなところ。

実を言うと自分も第24話の放送前の時点で、残り話数の中でV99とドバシを上手くまとめるとなったらどういうのがしっくり来るだろう?ってとこから大体同じような予想を捻くり出していたので、これは個人的にもかなり支持したいなという感じ。正確には自分の場合は「3年前研究者達がV99とのコミュニケーションのための実験を行っていたところ、当時現場にいたドバシが功を焦って手を出してしまい、そのせいで例の3年前の爆発事故が発生、更にその際の何かを次元の向こうのV99が人類の敵意を勘違いし攻撃を開始してしまった」と3年前の爆発事故に重きを置いて考える形だったのだけど、第24話の文書の内容的には飛行物体への攻撃の方が要因かもな...とも思いますが、ともあれV99とドバシの因果関係はこれが一番堅そうだなぁと(V99やドバシ周りの展開の進行がドバシのちょっかいのせいで鈍足気味だったのも、ドバシのディスコミュニケーションの象徴としてのタチの悪さ・邪悪さを、それによって色んな人々、引いては人類そのものが巻き込まれた事実も込みで引き立てる意図的な作劇だったとしてまとまるだろうし。その見せ方自体が退屈だったという人達の純粋な所感は致し方ないけれど)  最終回ではその辺がエミ(や密かに手を打ってそうなハルノ参謀長)によって明かされてドバシは失脚、V99とは対話の余地有りとされてエミパパの「V99との対話」が近い未来の可能性・希望として残される形で締め、みたいな、ね  やっぱ重要そうな感じで示されたエミパパの「彼らと対話してみたい」が綺麗に希望ある形で昇華されて欲しいしね

https://x.com/555_sonv3/status/1743923350458818944?s=46

https://x.com/555_sonv3/status/1743924145120055551?s=46

https://x.com/555_sonv3/status/1743928681435967859?s=46

↑第24話放送前にふと書き連ねたV99とドバシの因果関係にまつわる予想の掲載。あくまで予想のつもりだったが当たりそうでびっくりだ

 

 

てな感じで、ブレーザー最終回を前にした一番の謎、V99とドバシについての予想・考察について今一度まとめてみたというお話でした。なかなか良いとこ行ってそうとはいえまだまだどうなるか全然読めないとこではあるので、何はともあれ座して最終回を待とう、ということで、改めてワクワクが高まったんじゃないかなと。さぁどうなるか、楽しみにしていよう

3年前の爆発事故がドバシとV99の因果関係に強くまつわる出来事だったとしたら、あの時あの場にいたブレーザーに関してはほんとにただただ偶然ワームホール発生装置の暴走に巻き込まれて時空を越え地球に満身創痍で来てしまったとかだったのかもなぁと(そこをゲント隊長の助けられて今に至る、ファードランはそこに残ってたゲートを使って後追いでやって来た、みたいな) ブレーザーの出自とかはやっぱり多くは語られないだろうけど、こういうので少しでも仄めかすものがあると良いね

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

「生きて帰る」

ウルトラマンブレーザー

第24話「第3波接近襲来」

感想レビュー

 

 

ハルノ参謀長、前半と後半の境目前後だとちょっと無茶言う人な雰囲気もあったけど、親友の娘であるエミに深入りするなと忠告しつつも止めきれなかったり、イルーゴの一件でSKaRDに圧力をかけつつも彼らの意思に気まずそうな雰囲気も見せたりと人間味のある一面も色々感じさせたし、先にも述べた通りSKaRDの独断の責任を多くは言わず背負う筋の通し方であの立場の大人としての責任感も見せてたしと、後半は渋い佇まいと苦労人的な一面が人間的な魅力として静かに輝く良いキャラになってたなぁ...と、SKaRDの独断の責任取っての謹慎から帰ってきたであろうタイミングでSKaRDの独断の責任取って解任されてた今回を見て思い返すなどしてました 踏んだり蹴ったりすぎるいくらなんでも!!! 自宅の軒先のシーンの参謀長、普段のピシッとしたスーツ姿と違ったラフな作務衣姿だったのもあってか、ちょっと疲れてくたびれたような哀愁を感じてしまったね...(無茶振りもあの立場の責任として言わなきゃだったんだろうなと今なら思う)

とはいえエミのことをきっかけにゲント隊長とさり気なくもしっかり通じ合ったことを窺わせたやり取りがドラマ的に良い味出してたのはとても良きであったね 最終回も何かで輝いて欲しいな参謀長 そう思ってたところ他の方の言及で気付いたのですが、軒先のラストシーンで取り出してた手帳がその前にドバシが燃やしてたエミパパの手帳を回収したものだったようだとのこと。やってくれるぜ!!(一応軒先で取り出した手帳の存在には気付いてたしエミパパと関係ありそうだなとも思ってたんだけど、ドバシがエミから取り上げたやつとは別でエミパパが親友の参謀長に渡してたもんだったのかなぁって思ってたんですよ よく見たら表紙が燃えてささくれてたんで同じものなのは窺えたんだけどね) これが最後に活きると良いな...

 

今回はタガメに叩き落とされて月面で年を越させられながら2週間近く待たされたのでブチ切れた(違)サード・ウェイブ─ヴァラロンの恐るべき脅威を食い止めるべく命懸けの戦いに身を投じるSKaRDの面々、そして巻き起こる地球の命運を賭けた戦いの幕開けを描く最終章前編。様々な要素が交錯しながら大詰めへともつれ込んで密度感が目を惹くエピソードとしてかなり引き込んできた年明け一発目でしたね しかしゲント隊長、ネバダで変身解除してそのままバレると思ってたのにしれっと戻ってきてたな...ここの流れちょっと期待してたので個人的には惜しいところ

 

そんな今回の見所の一つは、生きて帰れるかも分からない命懸けの戦いを前にしたSKaRDの面々の姿を叙情的に描いた前半のドラマパート。「必ず生きて帰れ」というゲント隊長の「隊長」としての、そして「仲間」としての言葉を胸に、各々が「生きて帰る理由」を強く刻むように自身に縁深い場所・人を巡る様は、後半の決戦の重みや緊張感をグッと引き立てると共に、メインキャラたるSKaRDの面々への没入を改めてグッと高めてくれていて非常に良かったところでありましたね。アンリはツクシ率いる楽団が演奏していたのを昔よく見かけていた場所で今一度ランニングをヤスノブは自分の想いを打ち明けられる相手の一人たる洗濯機・クルルの置いてあるコインランドリーへテルアキ副隊長は実家の父親の身を気遣う電話を入れて家族としての語らいを、とそれぞれちゃんと今までのエピソードで描かれた各人に所縁あるこれぞな要素のチョイスになってたのが魅入ったなと。アンリはツクシ達の回想や名前を出さずともロケーションやランニングという行動で彼らにまつわる場所なのをきちんと彷彿とさせてたのが粋だったし、ヤスノブは今でもクルルが自分の不安とかを見せられる存在であるんだなぁというのを見つめ合う構図だけでしっかり感じさせられてグッときたし、テルアキ副隊長も前のエピソードで色々あって少しすれ違いながらもちゃんとまたお父さんと互いを想い合う関係でいられてることが副隊長視点の電話の会話の画だけでちゃんと感じ取れて沁みたしと、その所縁ある人の姿や超えを直接交えずとも彼らにまつわるドラマを今一度深めて印象付け、このクライマックスの盛り上がりにできてたのが実に素晴らしかったね...特にアンリパートはオトノホシ自体が個人的にも印象的なエピソードなのもあって、ここで改めてアンリと彼らの紡いだ繋がりを感じさせるものとして入れ込んでくれたのが嬉しかった。BGMも東儀さんのやつだったし  ツクシ達は遠い星の人だけど、それでも彼らの存在が、彼らの残した思い出がアンリの「帰る理由」になってたの良いなぁ あとヤスノブパートの後ろの方で田口監督そっくりおじさん(ヤスノブの筋肉に困惑し真顔でゆっくりと帰っていったおじさん)がいたのも良い小ネタで良かった。w ヤスノブ気まずくなかったのだろうか(

あとここの流れの中の一環として、前述したハルノ参謀長とゲント隊長のやり取りだったり、V99への真実に迫りたいエミとその想いにそっと応えたEGOISSもといアーくんの絆を感じるやり取りだったりがあったのも良かったところ。今まで社交的で物腰柔らかだけで機械的で淡々とした喋りの多かったアーくんがエミの想いに押されてちょっと動揺したり気を利かせあげたりしてたの、なんだかんだでSKaRDの仲間の一員として築いてきた絆や信頼が彼にAIとしての壁を一つ越えさせた感じがあってこう、良い感じにグッときたわね  参謀長もアーくんもこのラインで最終盤にドラマが引かれるなら、今までのエピソードでもっと分かりやすくフォーカスするエピソードがせめてそれぞれ1話ずつでもあれば良かったなぁとは思うのでそこは惜しいところ(この点で言えば「もっと縦しっかり引いて欲しかった」という不満の声も納得)だが、それでも最低限の蓄積は活かせてたと思うし、なんにせよ良い見せ場だった

 

そしてこの流れのままに繰り広げられますは、満を辞しての月面を舞台としたヴァラロンとの決戦。宇宙空間という敗北が死へ直結しかねないフィールドで一進一退の攻防を繰り広げるというただでさえ緊張感溢れるシチュエーションの中、尋常ならざる威力のヴァラロンの爆弾に下されるアースガロン疲弊する身体を押して変身したがために登場したハナからカラータイマー点滅状態のブレーザー軌道が変わり地球へ衝突しようとするという月、という大ピンチが矢継ぎ早に次々ぶっ込まれてくる展開は最終回一個前らしいスリリングさで実に魅入りましたね。ヴァラロン自体がバザンガ・ゲバルガに連なるウェイブ系列の宇宙怪獣の大トリ(恐らく)に相応しい強さと知性、ラスボスらしい強大なスケールを併せ持った強敵っぷりを隙間なく見せつけ続けてくるのも相まってしっかりひしひしと危機感が伝わってきたんだよな...疲弊を押して月の軌道を戻さんとするブレーザー、それを先読みし妨害してくるヴァラロン、その攻防の中目を輝きを失い力無く宇宙空間に漂うブレーザー、一方健在のヴァラロン...という一連の流れあまりにも容赦が無さすぎる

 

そんな展開の中、ヴァラロン戦で力尽き無情にも離れ離れとなってしまうゲント隊長とブレーザーの姿が描かれる形で今回は締め、次回の最終回へと渡されることになりました。ジュンくんの作ってくれた腕輪を手に、家族の見送りも受けようとしないまま命懸けの戦いへ赴き(実際にはサトコさんはなんとなく分かってたとばかりに見送りに出てきたが)、「今しかないんだ」と連呼し身体の限界にも構わず仲間達のために戦おうとするゲント隊長の自己犠牲に対し、そんな彼の身体や彼を取り巻く人々を気遣ってか最初は彼の意思に応えずにブレーザーブレスを出そうとせず、ようやく応えてからもなおゆっくりとブレーザーブレスを出現させる逡巡を見せ、そしてその命が危ないとなったら自らの命を投げ打ってでも自分自身との一体化を切り離し彼を救ったブレーザーの自己犠牲が更に燃え尽きんとばかりに眩く輝いて応えるという、二人の意思の交錯が熱くも胸を抉るものとなっていて惹き込まれましたね。この感じだとブレーザーのこのゲント隊長への自己犠牲、およびそれにより彼と離れ離れにさせられてしまった無情さが、ゲント隊長に「自分の身を顧みず突っ走り自身を犠牲にすることの意味の大きさ」「失ってしまうことになる者」の立場でもって分からせることになるかもなぁ、なんて思ったりもして、ますます最終回のドラマに注目させられるところでありましたね。「お前も生きて帰るんだゲント!」と言わんばかりのブレーザーの自己犠牲、それによりもたらされた離別や悲しみが、鏡写しのようにゲント隊長自身に自分のやろうとしてきていた自己犠牲の重さを感じさせるものとなるみたいな、もどかしく、切なく、だけど熱い、魂のコミュニケーション...という感じ。まぁまだどうなるかは分からないけど、ゲント隊長の内面にはこれらを受けての大きな変化が一つ起きて欲しいところですねぇ

あとやっぱりどういうドラマが紡がれるにしても、ゲント隊長には「掴み損ねたブレーザーの手」を再び掴み、今一度一つになって欲しいよなぁ、とは強く願いたいところ。3年前の事故における2人が手を取り合い繋がり合ったあの出会いの構図の対比としての今回の「手を取り損ねる」離れ離れの構図だったんだと思うし、それをやるからには最終回では「繋ぎ直し/今一度手を取り共に立ち上がる」という再会の構図をバンとやって欲しいですね。ブレーザーが「お前も生きて帰るんだゲント!」で自己犠牲して救ったならば、ゲント隊長もそれに「お前も一緒じゃなきゃダメだブレーザー!!」で返して、文字通りにみんなで「生きて帰る」しなきゃなんですよ...!他にも色々押さえるべきとこはあるけど、ここはバチっと決めて欲しいなぁ 期待や

 

 

以上、ブレーザー第24話でした。最終章前編ということでメインキャラへの改めての細かなフォーカスや強敵の出現によるピンチがしっかりと手堅く押されており、次回の最終回が待ち遠しくなる一本でありました。V99やドバシの動向といった数々の謎もまだ保留、ゲント隊長やブレーザーを取り巻くドラマの着地も未知数と如何なるものとなるかはまだ読めませんが、個人的には期待値バッチリ 最後の大きな盛り上がりを期待したいですねぇ V99周りがどうなるかは特に目が離せんね この辺は最終回来る前に考察を整理した記事を個別で挙げてみても良いかもな

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

あけおめ総集編

ウルトラマンブレーザー

特別総集編③「パグのウルトラ談義」

感想レビュー

 

 

仕事初めに入った人達がほとんどであろう皆さん、2024年初ブレーザーだよ まだ総集編だけどな!!

というわけで今回は特別総集編の第3弾。去年もそうではあったんだけどやはり3度も総集編挟まると焦らされてる感じがあってそわそわしてしまいますね 特にこのタイミングはクライマックスでボルテージ上がってるタイミングに年末年始の休みと合わさって2週休みになるからなぁ

 

今回は前回の特別総集編と同じくPALもどきパグが進行役のゆる〜いスタイルでの振り返り。一番最初の特別総集編のマスコミトリオもまた見たかったなぁとは常々思っちゃうところなので個人的には惜しいところなのだが、まぁ本来総集編なんてこのくらい緩い感じが普通ではあるので、その上で言えばブレーザーやアースガロンを分かりやすい構成でそつなくまとめた良いダイジェストだったと言えよう サプレッシブ・スプライトの名前がちゃんと映像上で出たの初めてだと思うし、スパイラルバレード・エンブレイスやハウリング・ブレイクも多分ここが初出しの名称だったと思うので、それが知れたのは貴重だったし

 

あとクライマックスに向けた総集編という括りの中で言えば、結局ブレーザーはどこから来たの?にフォーカスしたのは何気に重要なポイントっぽかったなと。わざわざ言ったからにはここが終盤の展開の一つの軸になるんじゃないかとも思うのだけど、ブレーザーがM421出身なのは放送前から設定として語られてはいるし、色々波乱が起きてるこの終盤の劇中にてそこをわざわざ言語化して説明しても大して意味はないと思うので、そうなると「ブレーザーがどこからどうやって来たのか」がV99と何かしら絡んで一つドラマが展開される感じになるのかなぁ、なんて思ったりするわけで  自分含む大方の予想はブレーザーもV99に直接由来してる存在だったんじゃないかというものだけど、ファードランの設定とか見てるとそれもあんまピンと来なさそうだし、読めないっすねこの辺...

まぁ言うてV99がどう着地するのかさえ未知数だし、そもそも今回触れたからってブレーザーの出身に触れるかどうかも分からんので、結局現状は分からんという他ないんですけどね まぁモヤっとする終わり方にはさせないだろうからその点では心配してない なんにせよ見守ろう 早く来い来週!!

 

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

ブレーザー怪獣語り(初嘘)

紅蓮の炎と共に姿を現した者 その名はキリエル

救済か 背信か 人類の選択が一人の男に委ねられる

SKaRD

ブレーザー

人類

来たる運命の時に彼らが抱く想いは─

 

次回 ウルトラマンブレーザー

「悪魔の信託」

 

見据えるべきは何か 信じるべきは誰か

 

※今回の記事は昨年末に掲載した自作のウルトラマンブレーザーオリジナルエピソード小説が元になっています。読み進める場合下記リンクより先に読んでおくことをオススメします お暇があれば是非

前編:ウルトラマンブレーザー 第⚫︎×0話(1/2) - AnDrew’s小生意気レビュー記

後編:ウルトラマンブレーザー 第⚫︎×0話(2/2) - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

 

 

キリエル人

 

別名:炎魔人

身長:不明

体重:不明

登場話:ウルトラマンブレーザー第⚫︎×0話「悪魔の信託」

初登場:ウルトラマンティガ第3話「悪魔の預言」

 

人類の前に突如姿を現した未知の存在エーテルと呼ばれる特定の実体を持たない精神生命体とされ、劇中では2体がそれぞれ人間の男女の姿で現れたが、これは既に死亡した人間の肉体憑依したものとされている。

を生み出して自在に操る自らの身体を炎に変え移動するなどの超能力を有し、大規模な電波ジャックの他、一度に多数の人間を炎で包み込み瞬間移動させるといった規格外の現象も実行可能。人類に救済啓示を齎す崇高な種族を名乗り、その強大な力を見せつけた上で言葉巧みにキリエル人の救済─という名の支配を受け入れることを人類に迫り、キリエル人の群勢地球の呼び込むゲート「門」上空へと出現させた。

 

キリエロイド(シン)

 

別名:炎魔戦士

身長:53m

体重:4万2000t

登場話:ウルトラマンブレーザー第⚫︎×0話「悪魔の信託」

 

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キリエル人戦闘形態たる巨人黒い筋繊維状の肉体骨のような外骨格を纏ったアシンメトリーのボディ、身体を走るドス黒い血管のようなライン渦巻く炎のような頭部の発光体など、ウルトラマンブレーザー鏡写しで模したような姿を持つ。その表情嘲笑を模ったような凶悪なものとなっている。

卓越した身体能力技巧を有しており、これを活かした重く素早い格闘術により敵を圧倒する。加えてキリエル人の時同様を操る超能力も有しており、肉体を炎へと変えて敵を巻き込み直接焼き尽くす手のひらから無数の火炎弾を発射する、手のひらをかざし敵の周囲に灼熱の炎の檻を作り出し拘束するといった芸当が可能。中でも左の手のひらから生み出す炎の渦より引き抜く漆黒の炎の槍「獄炎槍」は特に強力で、ブレーザー光の槍・スパイラルバレードを真っ向から破るほどの威力を持つ。これらの能力を十二分に発揮し、見せつけるように敵を圧倒する陰湿な戦闘を行う。

 

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↑前面図および側面図および背面図。

 

 

レヴィーラⅡ

 

別名:軟体怪獣

身長:0〜50m

体重:0〜2万5000t

初登場:ウルトラマンブレーザー第⚫︎×0話「悪魔の信託」

 

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以前出現したレヴィーラ別個体。倒されたレヴィーラの細胞ノヴァイオのような企業回収再培養したものと思われる。

外見的には以前出現したものと同一。一方で再培養の影響か身長・体重減少しやや小柄になっている。液状化して敵の背後移動したり花弁状の器官内部から光線発射したりといった能力も健在だが、以前の個体より反応速度が増してすばしっこくなっており、弱点極低温/液体窒素の対しても機敏反応回避してしまう。

 

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ブレーザーとアースガロンを同時に相手にし互角に立ち回る。

 

都内某所レヴィーラⅡが出現しウルトラマンブレーザーSKaRD/アースガロンが戦闘を繰り広げる中、となって地面から突如吹き上げる形でキリエロイドが姿を現し、その際の炎に巻き込む形でレヴィーラⅡを一瞬の内に焼き尽くし倒してしまう。そのままキリエロイドはブレーザーに対し戦闘を仕掛け一方的圧倒、アースガロンを炎の檻拘束した上でブレーザースパイラルバレード獄炎槍で真っ向から打ち破るなど強力な力を見せつけたが、脱出したアースガロンの妨害を受け興が削がれたように再び炎をなって姿を消した

その直後、キリエル人男女テレビ局占拠局員の一人であるテラシマヅ サブロウタを残し他の局員局の外追い出す電波ジャックにより全国へと「キリエルの神託」と称した中継を開始する。そこでキリエルは、「宙(そら)から来たる脅威」による恐怖不安が渦巻く地球地球防衛隊ウルトラマンブレーザーという不安定な救済が支えていることを異常と説き、自分達が人類に救済を与える存在になると宣言。そして人類がそれを受け入れるか否かの選択を為す者として、マスコミの人間として怪獣の脅威が蔓延る世界を見てきた存在であるサブロウタを選んだことを語ると、24時間の猶予の後サブロウタ「救済を受け入れキリエルが絶対的な安寧を与える存在として君臨する世界を望むか、救済を拒み背信の象徴として粛正された上でキリエルを地球から立ち退かせるか」の選択を行わせることとし、キリエル人の群勢を呼び込む「門」上空に呼び出し、彼を実質的な人質とした上で姿を消した。

かくして24時間が経った後、キリエル人の男女は再び全国へ向けた中継を開始、サブロウタにキリエルの救済を人類が受け入れるか否かの選択を迫る。しかし結果は「人々のために今まで命懸けで戦い続けてきた地球防衛隊やブレーザーを信じる」サブロウタが自らの死をも恐れず宣言する形で決着することとなった。更に一方的な信仰脅迫同然に仰いでくるキリエルの傲慢を多くの人類が観る前でサブロウタに切って捨てられてしまったことでキリエル人の男女は激昂サブロウタ粛正しようとする。しかし、自らをに変え移動するキリエロイドの能力、およびその炎が地下空洞を潜り移動していた事実を看破したSKaRDが“粛正”のために地下空洞を炎となって移動していたキリエロイドをアースガロンのマイクロ波レーザーにより捉えたことで目論見は破綻。思わぬ攻撃を見舞われグロッキー状態で地上へ逃げ出したキリエロイドがアースガロンにより追い詰められることとなってしまった。

これに対しキリエル人の男女は自らを炎に変えキリエロイドと一体化することでキリエロイドを全快させると、人類への怒りのままに攻勢を開始するも、そこへ人々の想いを受けゲントが変身したウルトラマンブレーザーが参戦。人間の気高い意志という“光”を受けたブレーザーの前には初戦と打って変わって全く歯が立たず、その隙にアースガロンに門を閉じられた上、怒りのままに繰り出した獄炎槍の一撃もスパイラルバレードに破られダメージを負わされてしまう。そのままブレーザー投擲したスパイラルバレードを掴み取る凄まじい執念を見せるも、上空から舞い戻るアースガロンが繰り出したオールウェポン攻撃悶絶、そのまま手放したスパイラルバレードに穿たれてしまった。それでも恐るべき生命力で耐え切り、激昂しながら放った火炎弾ブレーザーを攻撃するも、ブレーザーファードランアーマーとなり炎を取り込んだことで無効化され、そこからブレーザーが繰り出したチルソファード炎雷斬で身体を十字に切り裂かれ遂に致命傷を負わされた。そして最後はブレーザーに上空へと蹴り上げられ門に激突、そのまま身体の十字のから溢れ出す光に焼かれ、十字の光の爆発に呑まれる形で門諸共に爆散した。

 

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↑最後に勝ったのは、守りたいと願い戦う者達を信じる人間の気高い意志という“光”であった。

 

 

 

あけましておめでとうございます 2024年もよろしくお願いします(遅

というわけで年明け一発目の記事は新年早々から捏造ブレーザー怪獣語りからです。と言っても記事冒頭で触れた通り今回は元となるエピソードが「自作のウルトラマンブレーザーオリジナルエピソード小説」という形で存在してる、というか本ブログに直近で掲載してあるので、お暇さえあれば読んでみてください。テーマは「平成ウルトラシリーズオマージュ」「特別総集編のマスコミトリオピックアップ」です 今度の特別総集編もマスコミトリオ出ないの寂しかったから前々より妄想してたオリエピを頭の中から引っ張り出してきました

 

というわけで前回のジラフ星人に続いて今回もオリジナル怪獣ではなく過去シリーズからの再登場という形で、ウルトラマンティガよりキリエル人/キリエロイドを投入致しました。キリエル人といえば、人間の心の隙間に最小限の立ち回り・話術で入り込み支配するカリスマティガをも圧倒し得る純然たる強さを持ったカルト的な不気味な存在感を放つ強敵にして、その実自己顕示欲を拗らせたクソボケで何より肝心な時一切責任を持たず言うだけ言って逃げるゴミカスであるという、格の高さと不気味で謎めいた雰囲気、そしてそれらを台無しにする根っこのカスっぷりを備えた絶妙なキャラ性が魅力な名宇宙人(とりあえず便宜上宇宙人としておく)で、その存在感と精神性がティガ、引いては人間の意志─そこに宿る“光”との対比となってウルトラマンティガという作品に根付く大きなテーマ性をグッと深めてもいるという、ティガに欠かせないキャラにして平成ウルトラシリーズにおける印象深い敵の1体、かく言う私も大好きなウルトラ怪獣です

しかし最近の公式のティガアニバーサリーにおける満を辞してのTVシリーズ再登場時の扱いが「カルト的な雰囲気だけをなんとなく抽出した、なんか怪しげなだけのふわっとした雑なキャラ付け」にしか思えなかったこと、尚且つ戦闘の方ももう一つの目玉になってたティガ客演を引き立てる客寄せパンダ的なものにしかなってなかった(ぶっちゃけそれによって立てられたティガの客演も雑にしか見えなかった)こと、これが私としてはとても残念だった!!!(クソデカ声)  加えてたまに暇つぶしを兼ねて色んなとこで漁ってる二次創作のオリジナルウルトラマン小説で出てくるキリエルも、傲慢さや小物感だけピックアップしたような感じの、最近のコミカルなキャラ付けのウルトラ宇宙人に毛が生えたようなしょっぱい描かれ方がされてることがほとんどだったりしてて、TDGを筆頭とした平成ウルトラシリーズの当時ファンにして今も傾倒し続ける民の私としては、贔屓目の入りまくった一ファンが烏滸がましいこと言ってるというのを承知で言えば、なんか違うというか勿体無い捉えられ方しかされてないというか、ともかくちょっとなんとも言えない気持ちになってしまったわけなのです

キリエルが承認欲求拗らせた肥大自己肯定感のしょうもないクソボケゴミカス野郎なのは事実です

しかしインチキ教祖的な成分や小物じみた部分だけを切り取って評したりするのは正確ではないと思うんです!!

やたらめったらに格の高いクソボケゴミカス野郎ですキリエルは!!!(擁護になってない擁護)

キリエルはバレたらあっという間に崩れる砂の城のようなでっち上げや単なる嘘で誑かすのではなく、人間達が色んな形で感じてる不安や心の隙間を自分達に都合の良い偏向を織り交ぜた話術によって的確に突くことでその心を引き込むという、ただのペテンに止まらない人身掌握に長けたカリスマ性(根っこが傲慢なゴミというのがある上で)こそが重要なんです(そうして人間の心を確かに引き込むからこそティガ第25話のEDにあのカットが存在するわけですし)

 

という感じで最近ティガ第25話を観たのも相まってキリエルへの強すぎる拘りと捻れに捻れた愛情が焼けるほどに再燃した私は、自分なりのキリエルを形にしたストーリーを一つ形にしてみたいと思い、かくして今回のキリエル絡みの話を作ったわけです。相応にスケール大きめに見てるものを不安にさせる不気味さと不思議な雰囲気を放たせるだが根っこにはしっかり自分勝手な傲慢さが込められててそれが語り口や言い分に滲ませて人類が気高い“光”を見せた時に牙城は崩れ必ず敗れる、この4つの柱をキリエルを描く上での肝要な部分として据え、そこを掘り下げる形で「怪獣の脅威が蔓延る世界、そこに生きる人々を取り巻く雰囲気」「それをマスコミとして見つめ何かを伝える立場にあるサブさん達マスコミ組の信念」「それらと並行する形でのゲント隊長/ブレーザーの心情」といったブレーザーという作品ならではの要素を深めることを意識したストーリーにしてあります。キリエルはウルトラマンより強くても人間の抱く気高い意志や光には遠く及ばないので、それが輝く時一転してボコボコにされる運命にある存在なのです

ともあれこの辺を意識する感じで原典のキリエルのタッチを自分なりに表現しつつ、その上で「人々の想いを受けてヒーローが戦う」という王道ヒロイックな逆転とカタルシスブレーザーというリアルSFタッチな世界観/作品観の上にこそという意気込みでぶっ込めたので、細部の文章表現の粗さはあっただろうけど個人的には概ね満足であった 思い切ってみたがけっこう楽しいすね、ストーリー考えて文章に起こすの

 

ちなみに画像を見ればもうお分かりかと思いますが、今回出したキリエロイドは原典通りのビジュアルではなく、無印キリエロイドのソフビにちょっとパテ盛って造形して「ブレーザー登場のキリエロイド」である「キリエロイド(シン)」というオリジナルのビジュアルにしてあります。作中では一貫して「キリエロイド」呼びだけど、商品記載上とかでは通常キリエロイドとの区別として「キリエロイド(シン)」となってる、みたいなイメージ  原典キリエロイドの悲しみ・笑顔みたいな表情の意匠を「嘲笑を模した吊り上がった目と口」という形で引き継ぎつつ、キリエロイドⅡのタイプチェンジによるティガのコピー的なイメージのオマージュとして胴体や右腕辺りに血管みたいな造形をちょっと盛ったり頭部に発光体の造形を足したりすることでブレーザーの鏡写しみたいなビジュアルを表現したのが拘りポイントです。ここだけの話ですが、嘲笑モチーフの表情は丸尾ろコミさんという方がTwitter等で連載してる「妖しいね☆わたしの弟ギョーメイくん」のギョーメイくんの邪悪フェイスを造形の際の参考にさせていただいています(というかだいぶ意識しちゃってかなりダイレクトに意匠として出ちゃった気がする)。ギョーメイくんは顔が邪悪なだけの良い子なんですがあまりにサンプルとして優秀すぎたので、悪しからず()

https://x.com/heisei_i/status/1736967919857524937?s=46

↑ギョーメイくんリンク

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ブレーザーと比較。似てはない そんなに

 

 

というわけで今回はこの辺で。新年一発目から平成ウルトラ過激派としての主張をやたらやかましく熱弁しちゃってお恥ずかしい限りですが、まぁ今年も変わらずこれが私ですということで() 俺はこういうモンや、俺はこういうモン  捏造ブレーザー怪獣語りも当初の目標通り無事(?)本編の最終回までに半クール分の6個作れましたが、今後も楽しかったら最終回後も普通にしれっと続けるかもしれません その時は生温かい目で変わらずお付き合いをどうぞ また余裕あったらオリエピ小説とかも書こうか

ともかく今年もどうぞよろしくお願いします。何卒何卒

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

ね ん ま つ(2023)

2023年も遂にあと1時間を切りました。本年も当ブログをぼちぼちとご愛顧いただき誠にありがとうございました。

2023年は執筆スランプ的な症状を発症したこともあり例年以上にだいぶペースが落ち込みましたが、ウルトラマンブレーザーという怪獣バチ推しの最高の一作がやってきた下半期はブレーザー感想でコンスタントな執筆が持ち直し、なんとムラのある一年でした。本編感想記事と各話登場怪獣語り記事の2部構成をほぼ毎週続けられたの、我ながら恐ろしいバイタリティだった バイタリティありすぎて架空のブレーザー怪獣を立体物と捏造エピ(プロップのみ)とセットで作りまくり、しまいにゃオリジナルのエピソードの小説まで年末にぶっ込んだのどうかしてたわね ブレーザーオリエピ小説、直近で前後編に分けて投稿してるのでもし暇なら読んでくらはい

1月に終盤戦、2月に映画が控えてはいるもののそれ以降は流石に自分の中のブレーザーフィーバーもやや落ち着くと思うので、執筆ペースも今まで以上に鈍足、というかマジで自分の書きたい時くらいにしか書かなくなる気がしますが、まぁ気が向いたら是非立ち寄ったりして、過去の記事も読んだりしてみてください。

というわけで2023年もお世話になりました。2024年も引き続き、何卒よろしくお願いします。