AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ラストページのその先へ

仮面ライダーセイバー

増刊号「新たなページが、開くとき、」

感想レビュー

 

 

(ソードオブロゴスがマスター制を廃止し評議員制になりましたね...こうして私の存在は組織と世界を手にしようとした愚かなマスターとして忘れられてゆくのですね...
...まぁいいでしょう!(寛大))

?「忘れたくてもそんなキャラクターしてねぇぜ...てめーはよ」

セイバーの物語が終わってもワシは忘れんよイザク

最終決戦が終わり飛羽真も帰還したその後を描くセイバー最終回。全知全能の書に記された決められた結末を超えた最終章の先のサブタイトルを『増刊号』とするのはなかなか粋ですわね

こういう最終決戦のその先を最終回とする形式は過去にドライブやゴーストでも取られたスタイルであり、それらのように作品全体の集約を意識した感じの話になると個人的にはイメージしておりましたが、セイバー増刊号はテイスト的にはわちゃわちゃ多めの「みんなのその後とこれから」みたいなものを軸にちらほらと描くけっこう緩めのエピソードでした。なので視聴してる時は当初のイメージと違っててちと調子が狂ったって感じでしたが、今回が全知全能の書の英雄の物語は終わり、みんなが剣士として、また1人の人間としてどういう道を選んでいくのか、というところにスポットを当てる話であったことを思うと、こういうテイストの話なのはさもありなんというかこういう話で締めて正解だったなと改めて思います。

 

刀鍛冶に専念する道に戻る大秦寺さんや武者修行に出る蓮はこれからの指針として割とイメージ通りだった(蓮役の富樫くんの修行シーン中の上裸の肉体、めちゃくちゃ仕上がってておでれぇたね...)けど、尾上さんが現役を一旦退き教師目指すのはちょっと意外でしたわね なんとなくもっと先まで現役張ってくぞ的なイメージだった...と思ったけど「萬画バスターで描かれた、剣士になるきっかけになった亀巳川先生と同じ道を行ってる」というのを言われててあぁそっちねと納得 それでも教師への憧れというところに繋がってたイメージはあんまなかったのでやっぱちょっと意外

度近亭心恋 on Twitter: "尾上さんが先生になるの、よくよく考えると先代バスターの亀巳川先生と同じ道を進んでるんだな (萬画バスター読んでね) #nitiasa"

あと凌牙が芽依にほの字なのは予想できなかったな...w(助けてもらった義理を感じてる様子はあったけどそんな段階まで好感度爆上がってたようなところ見せてなかったでしょお!?)

そしてこれまでもたまに描かれてきていた倫太郎と芽依のフラグが回収され2人一緒にくっついたっぽい示唆をもって締めてきたけど、この2人が明確に進展するところは個人的な好みとしてはもうちょい真面目なムード感で見たかったな...!というのがあったのでギャグテイストな描き方だったのはちょっと惜しかったところ 相手のズレた言動にもう一方が突っ込む夫婦漫才的な絡みが面白い2人ではあったしそういうやり取りに収束するのはある種自然であったとも言えるが でも家族という概念を大事にする倫太郎がその真面目さ故に「家族になってください!」と色々すっ飛ばした告白しちゃうとこは割と上手いキャラの活かし方ではある

 

今回は飛羽真と賢人の幼馴染コンビに焦点を当てた展開運びになっており、「友人間のちょっとしたすれ違いで“約束の場所”に集うことを躊躇う幼馴染の3人」というかつての飛羽真賢人ルナと同じ関係性にある青年・少女達の間に入り、「約束を守らないと後悔する」と優しく諭し仲を取り持とうとする様は、かつて運命に翻弄されて長らく大切な幼馴染と別れることになった飛羽真達だからこそ響く深みがあってなかなか好きな展開でした。幼馴染の絆は今までもこれからもずっと変わらず繋がっている、という言葉はほんのりルナのことにも触れてる感じで良かったなぁ またかつての飛羽真達と同じ関係にある3人が飛羽真達の後押しを経て絆を確認し合い進む、という構図は、全知全能の書の運命に縛られない物語が新たに始まろうとしている、というこの先のセイバー世界の象徴的な意味合いも含んでたのかもなぁなどと思ったり。

何より、自分の使命や道行きに惑い続けながらも飛羽真達の支えで自分にやるべきことを見つけた賢人が、父・隼人の言葉を受けて改めて自分の道を見定めようとしており、幼馴染3人のうちの1人の「他の2人と違って自分の道が見つからない」ことに悩む青年に「自分のやるべきこと/目的は幼馴染の絆のようにけっこう近くにあるかもしれないし、これから見つけていけば良い」と語るのは、最後の最後に賢人というキャラの総決算が味わい深く見られたという感じで嬉しかったなと 青年に語った台詞こそが、セイバーという作品で描かれた賢人の物語の全ての答えだと思う

 

そしてバトンタッチ的な意味合いも超えてTV本編先行登場となったリバイ&バイス。短編映画で描かれた小気味良いテンポ感のはちゃめちゃさがしっかり発揮されてて初回に向け良い存在感を出していましたわね バイスの「俺っちには敵も味方もないもぉ〜ん!!」がキャラ性を端的に表していてとても好き

今回一輝やバイスと一緒にジョージ・狩崎も登場してたけど、リバイス公式サイトの狩崎の仮面ライダーシリーズが大好きで、特に、平成仮面ライダーの熱狂的ファンのようだ。」というあたかも「リバイスの世界観では仮面ライダーがTV番組の一作品」とでも言うようなキャラ説明文の内容的に、彼らがセイバー達の前に姿を見せてるのはどういうことだろう?と思ったりするんだが(今回出てきた狩崎もスマホ仮面ライダーのステッカー貼ってたりぬいぐるみ持ってたりしてたし)、この辺はリバイス本編で何かしら触れられるのかな それとも単に特別コラボ故のノリなのか

キャスト|仮面ライダーリバイス|テレビ朝日

何はともあれ来週からの活躍が今から楽しみですね、リバイス ていうか個人的に現段階でリバイスはかなり琴線に触れるものがあるのでだいぶ期待してます

↓リバイス短編映画感想記事を再掲 本編開始前に是非読めよなァ〜

悪魔自重しろ - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

 

ラストは、物語が世界や人々を繋いでいく、という想いの下、かみやまに飛羽真の仲間達や子供達が集ってくる画で締め。セイバー終盤で際立った「物語」を軸にした展開を上手く昇華し綺麗に締めた良いラストでした 物語はこれからも続くッ!!

 

 

以上、セイバー増刊号でした。当ブログ開始から間もない頃にスタートし、感想レビュー記事執筆と共に長らく続いたセイバーも遂に完結しました。てか何気に当ブログも1周年か...なんかしみじみ来るものがある 祝え!!(話題逸れてる)

剣士達のその後とこれから、を軸に平和に気持ち良く締めた良き最終回だったなと思います なんやかんやあったし自分的には手放しで褒められない部分も多いけれど、取り上げたテーマに対する筋はきちんと通し、綺麗にまとめ上げた作品、という感じでしたねセイバー 最終回を無事に迎えられたことを喜ばしく思います

総括などもまたいずれやろうと思いますが、これからもあの世界の人々が力強く生きていくことを願い、仮面ライダーセイバーという作品の感想レビューもこれにて一旦締め括りということで。長らくお付き合いいただきありがとうございました

そして仮面ライダーセイバーという作品に携わった多くの方々、お疲れ様でした そしてありがとうございました

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

 

 

「俺達は、

これからも物語を紡いでいく!!」