AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

明日の彼方へ...

ウルトラマンデッカー 最終章 旅立ちの彼方へ…

感想レビュー

 

 

※本レビューはネタバレを多分に含みます。未鑑賞の方はご注意の上、鑑賞された後に読んでいただくことをお勧め致します。

 

ガギの能力が主人公達に最低限戦えるコンディションを担保する重要なキーとなり、(相手が戦いに慣れてなかったとはいえ)イカルス星人が戦闘でバチボコにウルトラマンや防衛チームを苦戦させる中ボス格に収まる映画 is 何() 「これを持っていってください、敵の力を防げます!」って言ってお出しされるのがガギのカード5積み無料配布なの、流石に変化球すぎて笑うんよな...ガギ好きだからピックアップされて活躍してんのは嬉しいんだけどさ!!

モンスター ザ テーマパーク - AnDrew’s小生意気レビュー記 ←今回大活躍だったティガのガギ回の感想記事はこちらです 他の回の感想も併せて是非お暇があれば読んでくだしあ

 

どうも皆さん、最近仕事疲れと執筆スランプで長らく更新が滞ってしまった私です。ご心配してないかもですがご心配おかけしました 土曜に一気に詰められて良かったぜ

去る2023年1/21にTVシリーズも無事完結を迎えたウルトラマンデッカーの劇場公開作品にして最終章となる本作、私も日付が変わった公開日にTSUBURAYA IMAGINATIONで最速鑑賞をかましつつ、同じ週の土曜に色々噛み砕いた上での2周目鑑賞をかまして参りました。TV本編最終回から正味1ヶ月くらいしか経ってないので例年に比べてお久しぶりィ!!感は少なめという不思議な感覚での鑑賞であった  正直初見時はしっかりと集中して観れてはいなかった(夜中の更新で若干眠かったしやや片手間気味の視聴だったので)こともあって「王道で面白かったけどあまり刺さる感じではなかったかな」というところに収まっちゃったのですが、その後一夜明けて鑑賞されたフォロワーさんやそのまたフォロワーさん達の感想を読んでると凄く腑に落ちる感想や解釈が沢山あってあー...!!となりまして、それを踏まえた上で臨んだ劇場での2周目鑑賞はかなり琴線に触れるぶっ刺さりっぷりとなり、良いじゃねぇか...デッカー劇場版...!とかなり評価が爆上がりしましたね 大スクリーンでしっかり集中して観たのも大きかったと思うしやっぱ映画は劇場で観るのが一番ですね...テンション感がかなり違う

ともあれ2度の鑑賞を経て非常に心揺さぶられた一作になりましたねデッカー劇場版。素晴らしい知見を与えてくださったフォロワーさんやそのまたフォロワーさん達に超感謝  てことで今回はその感想を、フォロワーさんやそのまたフォロワーさん達がくだすった知見から得た新たな発見なんかも交えたりしながらつらつらと語ろうと思います。お時間あれば是非お付き合いを。

 

 

本作で最初に目を惹くのは、やはりカナタ達GUTS-SELECTの面々のTV本編から1年後の姿を追う前半パート冒頭。世界を覆う脅威と閉塞を若き勇士であるカナタ達が力を合わせ打ち破ったデッカーTV本編の締め自体が個人的にも凄く気持ちの良い大団円だっただけに、自由と平和を取り戻した世界で今度はカナタ達が導く側に回ってる画がその後として描かれるのはシンプルに気持ち良くて良い導入でした。後輩達相手に威厳出そうとしてめっちゃ声張ってるカナタ好き  あとめちゃくちゃフォーカスされてたとこではないけど、サトウ、ノジマ、イソザキの訓練生同期組がGUTS-SELECT正式入隊の運びなんかもけっこうグッときたとこでしたね...ガッツリ頻繁に出てこそいなかったけどあの3人も要所要所で前線で負けじと頑張ってた姿が印象的だったし、入隊と聞いた時はカナタ達と一緒に良かったなぁ...という気持ちになったわよ 実質ネームドモブ的なキャラにここまでしみじみなるのもやっぱりデッカーのキャラ面の積み重ねの結実だな...ってなりましたね Zのストレイジ整備班もそうだけど、こういうレギュラーではない脇のキャラにもしっかり息の通った描かれ方がされてると作品の奥行きがグググッと増しますからね  本作のストーリーはこれまでのニュージェネウルトラシリーズの劇場作品にも増してTV本編最終回後の時系列というところをドラマ的にかなり強く意識した筋書きが一つ目を惹くポイントとなっていたわけでしたが、総じてその辺を冒頭からしっかりと印象付けた良き流れでありました。

 

そんな平和な地球に襲来する侵略者ギベルス率いる異星人軍団、そしてそれを追ってやって来た少女ディナスとの邂逅、というところから今回のストーリーは本格的に展開。その中でも今回のゲストキャラのディナス/ウルトラマンディナスは、公開前の情報解禁段階から「女性のウルトラマン変身者」「デッカーそっくりのデザインのウルトラマン」ということでかなり注目されていた要素でありましたが、実際の本編でも重要なキーパーソンとしてストーリー全体を通して出ずっぱりで実に良い存在感でありました。演じる中村加弥乃さんの魅力も相まって、真面目で快活な可愛らしい仕草を随所で見せつつ、焦がれ憧れたウルトラマンのように在ろうと強くなくとも頑張る使命感の強さがカッコ良さとして光ってもいて、ニュージェネの一劇場作品のゲストキャラとしては破格な存在感でしたねディナス 中村さんビジュアル的に20代半ばくらいかと思ってたけど実際はけっこう後半くらいで驚いたし、なんなら元AKBだったのでもっと驚いた

またウルトラマンの方もディナスも、そんなディナスのキャラ性を体現したアクションが目を惹く活躍が良きでありました。見よう見まねさが溢れ出た不恰好なファイティングポーズ、よく変身して戦う割に毎度めちゃくちゃボコされるぼちぼちの強さと、本編初期のデッカーを軽々上回るくらいの泥臭さ・戦いの素人さが見ててすごくハラハラする(カラータイマーが常時赤なのも、ウルトラマンの設定の定石的に危なっかしさを視覚的に擦り込んでくる一因になってるよな)のだけど、同時にそれがディナスの強くなくてボロボロになりながらも必死に戦うがむしゃらさとマッチしてて独特のカッコ良さがあるんですよね 見てて頑張れと応援したくなるというか  戦闘の方も怪獣のカードを使った多彩な技回しは凄く楽しかったし、物語の前半〜クライマックスを通しで頑張った奮闘ぶりもあってとても良かったなと 強いて言えば専用の光線技なんかも見てみたかったが、これはそういうのがなかったからこその怪獣カードでの工夫がキャラ性にマッチしたと見るべきか

 

このディナスやGUTS-SELECTに相対する本作の敵・プロフェッサーギベルスも、名優中尾隆聖さんの重厚なお声に後押しされた風格がなかなかに良い味で、ゲストの敵としては上々でありました。全体のムーヴ自体は割とテンプレート気味な悪役のそれに収まってるので映像上の一キャラクターとしては個人的にあまり跳ねなかった印象はある(ギガロガイザとしてだけでなく「ギベルス」としてもっとグッと前に出てたらもう少し濃い印象になってたかもとは思ったり。ただ原典ダイナで同じく劇場版ゲストだったモネラ星人もあまり前に出ずここぞで自分が怪獣化という同じような感じだったし、単に好みの差かもしれない)のですが、デッカーという作品自体がスフィアの影響で宇宙から断絶された世界を描く作品であったこと本作がそんなスフィアの脅威を脱した人類が更なる宇宙進出に及ぼうとしていると描いていたことを踏まえると、「本格的なネオフロンティア時代へ入ろうとする地球人類に牙を剥く外宇宙からの脅威」という原典ダイナのカラーも織り込まれた文脈が強く上乗せされたキャラになるので、TV本編後のデッカー世界に待ち受ける敵として描く意義は凄く大きかったなとも感じられるところであり、そういう文芸的な面での存在感は抜群だったなと感じますね。原典ダイナも含め色んなウルトラシリーズだと割とザラなキャラ性ではあるけど、デッカーTV本編だとどうしても登場し得ない特性のそれではあったしそういう新鮮さも魅力と言えるかもなと

そしてこのギベルスが変身する本作の実質的なラスボス怪獣ギガロガイザ/ゾルギガロガイザもなかなかに良き。予告映像とかで見た初見時の印象は「ちょっと強そうげなレッドキング」って感じで、怪獣らしい良いデザイン性ではあるもののラスボスっぽくはないかな?と感じたのが正直なとこだったのですが、しっかり本編の映像として見るとかなりがっしりした体格に情報量の多いデザインをしていて思ったより迫力はあったし、加えて要塞ゾルガウスとまさかの合体を果たしたゾルギガロガイザも良いサプライズ性且つデザイン的な迫力の増強になっていてなんだかんだでラスボス怪獣らしいインパクトは伴ったなというところでありましたね。強力なギガロガイザをなんとか協力して倒せそう、というところでギベルスの不敵な一声で更なる強化が繰り出されるこの絶望感ある流れはちょっとフリーザ様の絶望の多段変身に近しいものがあって良いよね。というかだからギベルスは中尾隆聖さんなのか(メタ考察)  ああいう割と実現性高めの合体方式を含んだデザインはけっこう好みなので、DXサイズのギガロガイザの立体物とそれに合体可能なゾルガウスのセットみたいなのとか出ないかなーと密かに思ってます

 

このギベルスの脅威によってジリ貧へ追い込まれたカナタ達の苦境、その中で滲むソウマやイチカの未来に対する不安、それらを経ての団結と再起が中盤のドラマの山となりました。実を言うとここの展開、ソウマとイチカの抱える葛藤や重圧みたいなところにここでフォーカスするのが意外だったというか、心構えとしては2人ともその辺を既に乗り越えたところで話が進むと思っていた(大なり小なりTV本編を経てキャラクターは完成したところにあると思ってるのでその後を描く話だとむしろ頼もしさで魅せて欲しいなというのが個人的な好みとしてあったりするので)だけに初見時はちょっとノリきれなかったところが大きかったのですが、他の方の感想等を咀嚼した上で改めて向き合ったことで、ここは「夢見ることができない世界でがむしゃらに前を向き進む若き才能達」を描いてきたデッカーの物語の延長としての「夢見ることができるようになった世界で自身の夢と未来に改めて向きあう者達」を描く、というところでちゃんと意味ある、むしろウルトラマンデッカーという作品として正しい道筋であったなという魅力を2周目にて感じることのできた部分だったんですよね。TV本編で描かれたのはあくまで夢を見ることができない世界で人類の自由を取り戻すための奮闘であったので、その先の自由が戻った「夢見る未来」を描く本作において、自分の夢に今一度向き合いそこに内包する不安や重圧を実感し苦悩する若者達の姿が描かれることはむべなるかなというか、キャラクターのメンタリティ的に自然なことだよなと思い直したというか。てか本作における、カナタがごく自然に「隊長」としての信頼をソウマに寄せた結果それがソウマに重圧としてのしかかってしまう、という構図自体が、「ソウマはここで隊長としてビシッと決めてくれるよな!」と自然と思ってしまってたが故に彼の苦悩を勝手に意外に感じてしまった自分の思考まんまだなというのを、同じような感覚を抱いてた他の方の感想を通じて気付くことができたので、ここに関してはほんとに自分の解釈不備であったな...と猛省するばかりですね...でもカナタにダブらせる形でこういう気付きができる構図になってた辺り、ある程度計算して組まれた描写だったかもなとも思うので、ここも改めてじっくり咀嚼して文芸的な味わいが滲み出た良い部分だったなと思う

ウシもり on Twitter: "デッカー劇場版の中盤のあのシーン、カナタ同様無意識のうちに「リュウモンなら何か突破口を見つけてくれるはず」と思っていた視聴者は多いはず 少なくとも俺はそうだった" / Twitter

𝙂𝙤 𝙩𝙤 𝘾𝙃𝘼𝙉𝘿𝙇𝙀 𝙍𝙍𝙍 ³² on Twitter: "これは滅茶苦茶ヘドバンするくらい分かる…… これはデッカー見てた皆なら同じ事思ったよねって思うんですよ彼処" / Twitter

ともあれ最初はイマイチという感じであったここの若者達3人+ディナスのシーンであったけれど、色々な気付きを経た上で観てみると、隊長というポジションの責任をリアルタイムの苦境の中で実感し、今までからは想像もつかないくらいに迷う弱さを覗かせたけれど、最終的にそれをしっかり受け止め皆の先頭に立つ成長を経たソウマ彼に自然と置いていた信頼が重圧になってたことを反省し改めて支え合う仲間として向き合うカナタアガムスのことを思い起こす形で人類が宇宙へ飛び出していくことへの不安に潰れそうになっていたけれど、傷付きながらも他所の星である地球のために戦おうとするディナスの手を取り支える意志を見せたことで自然とその不安を乗り越えてみせたイチカ、という感じでメインキャラ3人の更なる絆の深まりや未来への前進がディナスの存在も絡む形でしっかり深められていて、ドラマ的に凄く良いシーンであったなぁと感じられましたね。個人的な肌感としては会話のテンポや間の取り方が気持ちもう少しシュッとしてたらより見やすかったかも、というのはあるのだけど、総じて言えばとても良きかなでしたね ここはほんと他の方の感想とかで咀嚼し直してほんと良かったよ...

 

そんなカナタ達のドラマを経て繰り広げる中盤の異星人軍団との決戦。ここでピンチに陥ったカナタ達をムラホシ隊長とカイザキ副隊長、そしてまさかの再登場を果たしたグレースとナイゲル局長が救う、というサプライズが繰り出され、ここの展開はマジで予想だにしてなかっただけに初見時も大いにブチ上がりましたね...特にグレースがね、最終回辺りにもチラッとでも出てきて欲しいなぁと思ってたくらいには愛着あるキャラだっただけにここで逆転の一助になってくれたのマジで嬉しかったんですよ...公開前の情報には影も形もなかったからほんとに出るとは全く思ってなかったし、変身したペダン星人がバド星人をぶん殴った時も「あ、ムラホシ隊長がメットとか被ってんのかな!?」と思って身構えてもなかったから、殴り返されて割れた中からグレース出てきた時はヒャアアアアア!!!ってなりましたよ そういえばグレゴール人だから変身できるじゃねぇか...!!ってなったよ グレースが変身能力のことを「あまり得意ではないのですが」って言ってんの凄い良いですよね...TV本編において描かれたグレースが原典のグレゴール人とは違うキャラ性で描かれてて変身能力使わずに終わったことにも大いに納得だっただけに、そんな彼が本人としても「得意でない(ガラでない)」変身能力をここでカナタ達を救うために使ってくれたのアッツすぎるんすわ(総じてグレゴール人というキャラの再解釈・リビルドを、原典の魅力や要素を余すことなく活かす形で見事に描き上げた名キャラだったよなぁと。マジで真面目にニュージェネダイナしまくってて最高ですよデッカー)  カナタとの言葉少なながらも信頼を感じるやり取りやムラホシ隊長との大人な背中の預け合いといったTV本編で重点的に交流のあった面々とのやり取りも印象深く魅せてくれたグレースといい、以前実際に槍玉に挙げていたグレースのことを信頼し一緒に本部奪還のために戦ってくれたナイゲル局長といい、TV本編もしっかりと踏まえた魅力に溢れた活躍がオイシイ実に良い場面でした てか一度はガタがきてたとは思えないほどの暴れっぷりでホールにいた異星人軍団の半数近くを制圧してたグレースヤバいよな。w カナタ達との出会いで闘志も戻り、1年養生したことで元気になったとかだと良いな

 

そうして戦局は追い詰めたギベルス/ギガロガイザとの決戦に持ち込まれていくも、隠し球として繰り出されたゾルギガロガイザの猛攻によりテラフェイザーに搭乗していたカナタは落命、GUTS-SELECTの戦力も軒並み下され怒りに燃え立ち向かったディナスも敗北...と絶望的な展開へ入ってゆく終盤。ここのピンチがほんとに凄くひりつく絶望感を伴ってて一時はとても震えるのだけれど、ウルトラマンとしてカナタを救わんとする強い意志を示したディナスとそれに続きGUTS-SELECTの仲間達が差し出した手を通じ雪崩れ込んだ皆の想いと力がカナタの生命を吹き返させると共に、新たに生み出されたデッカーの力が宿りここにウルトラマンデッカーが再誕する、というその苦境に続く再起の展開がドラマ的に凄く盛り上がってクライマックスの入りとして実に熱いんですよねぇ。一緒に戦ってきた仲間達の想いが繋がって主人公を再び立ち上がらせる、の構図は古今東西熱いものだけれど、今回はGUTS-SELECTの仲間達が紡いだ絆や本作においてディナスと繋いだ想いとがしっかり積み重ねとして活きてその辺のドラマ性をグッと押し出したストレートな熱さが沁みて素晴らしかったね...

それにここのシーン、シンプルに演出周りのドラマ的なテイストが凄く良いというのもそうなんだけど、心を通わせた動物や怪獣の力をカードに宿すディナス(ラヴィー星人)の能力が、ディナスとカナタの通じ合わせた想いやGUTS-SELECTの仲間達がカナタと共に築き上げてきた絆と呼応し、ディナスの持っていたウルトラマンのカードを中心に、GUTS-SELECTのみんながそれぞれ持っていたカードに宿る形で一つに集いデッカーのカードとなり、Dフラッシャーと共にカナタへと継承される、という形で理屈としても本作で描かれた描写を伏線として重ね合わせて説得力と成してるのが鮮やかなんですよね...まっさらな無地のデッカーとでも言える姿をしていたディナスに、皆の七色の想いと力が彩りとして宿ってデッカーとなるという文脈乗りまくりなデザインの発展ダイナからディナスへと託された力がウルトラマンとしての意志と共にカナタへと継承されるという、ディナスを介したデッカーの「NEW GENERATION DYNA」としての文脈の増強など、デッカーのデザイン性そのものに強固なドラマ性を上乗せしてるのも見事 Dフラッシャーやディメンションカードの発祥も明言こそないけどちゃんと示したのが凄い  といってもこの辺のデッカー再誕周りの文脈はフォロワーさんやそのまたフォロワーさんの感想に書かれてたことを読んでアッ!!!!!!ってなったという受け売りみたいな感じなので自分の発見みたいにエラソーには言えないのがなんともお恥ずかしいところ。ほんま集中して観れてなかったのもあるとはいえニブチンすぎて自力でここに至れなかったの不覚すぎる...ともあれこの辺の知見をもって2周目鑑賞で更なるドラマ性に震えることができたのはめちゃくちゃ良かったので、知見を与えてくれたフォロワーさんとそのまたフォロワーさんには感謝するばかり...でもこういう感じで他の方の見解なんかも交えながら咀嚼してハッと気付くくらいのあまり直接的に示してない感じは文学的に凄く味あって良いな...とも思ったところであり、そういうのも含めてめちゃくちゃ良いなってなりましたね 激アツのシーン...

でもここのシーン、媒介に使われてるのがディナスのカード以外だとディナスがみんなに配ってたガギのカード5積みなんだと気付いてしまったせいで変な面白さも生まれちゃったんですよね...w 全体の半分くらいがガギで構成されてませんかデッカー!?実質ガギの力を継承したNEW GENERATION GAGIウルトラマンじゃないですかデッカー!?(実際はカードの力が上書きされただけなんだろうけど、ギベルスのトラップ対策にしれっとガギが大活躍してるのも相まって気になっちゃうんだよ!) ガギ好きだけどマジにだいぶ立役者すぎて困惑するわ(

ドン・フィナーレアンドリュー on Twitter: "でもここ、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ https://t.co/YKQZ6099WX https://t.co/SDvjwg6XTG" / Twitter

 

こうしてクライマックスにて満を辞して降臨したデッカーが繰り広げる最終決戦、これが非常に熱かった!ディナスのがむしゃらな奮闘の熱さがあったからこそここでのデッカーの頼もしさがマジで最高なんですよね 主役をここまで勿体ぶったの思い切りすぎだけど演出的には素晴らしいという他ないすわ タイプチェンジがなかったのはちょっと惜しかったかな...!せめてダイナミックは見たかった(でもこの辺も「ストロングやミラクルの力をいずれ手にしてカナタの子孫のデカおじがウルトラマンとなる未来」「巡り巡ってカナタに力が回りダイナミックが誕生する未来」(ないしはそれに近しい巡り合わせの成されるカナタ達の新たな未来)へ繋がるからこそ今はフラッシュだけなのだ、みたいなことを他の方が言っててあーなるほどとなったのでこれはこれで正解なのかもな、とも)

またここの戦闘で熱かったのが、GUTS-SELECTの面々の奮闘によるゾルガウス撃墜の流れ。ゾルギガロガイザに打ちのめされ満身創痍な中でもカナタ/デッカー1人に託さず皆が立ち上がり、気合いの奮戦でゾルガウスをぶちのめすの、これを気持ち良いと言わずしてなんと言おうかって感じでとても良きでしたね。ガッツグリフォンの一撃で目をくらましてからの、開けた煙の中から現れたナースデッセイ号のゼロ距離射で潰す、が痺れるんだわ  気合いで立ち上がり最後まで戦う、という姿がまさしくスーパーGUTSのそれなのが良すぎるし、ウルトラマンを苦しめる怪獣の端末を皆で叩くという構図が原典ダイナのグライキス戦におけるスーパーGUTSのスフィアとの対峙を彷彿とさせるものがあって図らずもアガるものがあったしと、ここはかなりストレートにダイナ/スーパーGUTSスピリッツを感じたね 新隊長リュウモンソウマの一声で動く」というさり気ない描写もグッドであった

そしてフィニッシュは「ここは一度、退かせてもらいまぁぁぁす!!」しようとしたギベルス/ギガロガイザを追って向かった宇宙で、OPテーマをバックにセルジェンド光線でギガロガイザを下すというどストレートに熱い流れ。シチュエーション的な王道の熱さや地球を背に決める構図の美しさの純粋な良さが最高だったし、カナタの台詞や宇宙空間でのフィニッシュ、そして全てを終えてデッカーが地球の仲間達の下へ降り立つという構図から滲む、ダイナ最終章におけるグランスフィア撃破の一連の流れへの捻りも含めたリスペクト・オマージュや、「宇宙空間で地球を背負いコテコテの侵略宇宙人を倒す」というTV本編を経たデッカーの物語のその先だからこそ描けた構図の感慨深さが緻密に合わさったところが何重にも沁みるしと、2周見て色んな感動を感じ入ることのできた良きフィニッシュでありました。こうして書いてて改めてしみじみ感じてるけど、カナタが戦い終わって戻ってくるの良いよな...ダイナで見たかったけど惜しくも為せなかった爽快な決着...

 

かくして全てが終わったその後を描くエピローグ。ソウマを新隊長に置いたGUTS-SELECTが守る地球を背に、まだ見ぬ誰かの大切なもののために宇宙の果てを目指すという志を胸に、カナタが仲間達と共にワープドライブで旅立ってゆく、というカットで物語は締めとなりました。ここのシーンも初見時は「おぉ気持ちの良い締め括りだ」と純粋に感慨はありつつ割とフラットに見終わった感じだったのだけど、

アスカがウルトラマン・光として宇宙の果てを行き仲間達がそれに必ず追いつくと誓う締め括りであったダイナ

に対し、

カナタが1人の人間として仲間達と共に宇宙の果てを目指す締め括りとなったデッカー

という、宇宙の果てへと進んでゆく構図こそ同じでありつつも、ある意味でダイナにおいて一番見たかった「仲間達と共に人間として未来へ向かう」という気持ちの良い希望を感じさせる締めなのが、まさしく「NEW GENERATION DYNA」としての精神性の継承と発展を込めた素晴らしい構図だ、といった旨をフォロワーさんが語ってるのを見て、あー...!!!ってなったのが凄く衝撃でありましたね...いやほんとお前なんで最初に観て気付かへんねんってレベルでめちゃくちゃダイナのラストシーンのオマージュであり、時代を越えたリベンジにしてテーマ性の発展・リスペクトがこもったシーンだよな...と改めて実感したところでしたよ  いやほんと言い訳がましくなってしまうのですが、デッカーに対してはもうTV本編でもかなりの満足度があったし劇場版は「お前はお前らしく締め括ってくれれば満足だぜ」って感じで構えてたとこもあったので、そういうのも相まってこういうダイナへの大いなるリスペクトを見逃してしまったのはひたすら不覚の至りですね...カナタの夢、というデッカーならではの要素にきっちり着地を見せつつこんなものまでぶっ込んでくれたの、ひたすら拍手しかないすわ 良い...

 

 

以上、デッカー劇場版でした。初見時でも王道の熱さのある一作ということで悪くない評価ではありましたが、フォロワー氏をはじめとした他の方の感想を通じて、2周目ではデッカーという一作品としての文学性やダイナへのリスペクトを込めたオマージュ作としての深みを存分に感じることができ、最終的には過去のニュージェネ劇場作品の中でもトップクラスに入るほどの感動が得られた作品になりましたね。ほんとフォロワーさんやそのまたフォロワーさんをはじめとした、新たな知見をくださった方々には感謝です...前作客演等のキャッチーな要素の投入や後日談の番外編的なテイストが濃いストーリーなど割と決まった型にはまりがちだったニュージェネ劇場作品の中において、TV本編にも通ずる作品のテーマ性メッセージ性を(原典ダイナの要素の一部投入はありつつ)純粋な一作品としてしっかりと突き詰めた大団円感強めのストーリーのドラマ性のスケール感で真っ当に「劇場版」作品として魅せてきたところも凄く良かったし、ほんと色んな側面から素晴らしさに満ちた作品だったなと。やはりR/B劇場版といい、ニュージェネティガとしての筋をしっかり通したトリガー劇場版といい、しっかり「劇場版」としての味をストーリー・ドラマの魅力で押し出すというところにおいては武居監督めちゃくちゃ強いなと実感する   総じてウルトラマンデッカーという作品を気持ち良く締め括ることができ大満足ですね。TV本編最終回に続き今一度にはなりますが、デッカーに関わった皆様、本当にお疲れ様でした!ありがとう!!

 

さてそんなデッカーに続くニュージェネシリーズ新作になるであろう、ツブイマ配信ラストに出てきた「あの特報のウルトラマン」ですがはたしてこちらはどうなるか。特報のテイストからしてかなりツボに刺さりそうで楽しみにしてるが、いやはや期待が高まりますね...

ドン・フィナーレアンドリュー on Twitter: "※追記欄まで激ネタバレ注意 デッカー劇場版の一番最後、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ https://t.co/RUvVXMkGbe" / Twitter

↑ラストのアレ視聴直後の興奮しまくりなツイート。是非読んで更なる続報まで一緒に興奮しましょうぞ

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

 

俺たちはずっと 夢見ていたんだ

誰も知らない フロンティアを

さぁ風になって 越えてゆくんだ

未来の地図は いつだって 白紙のままで

行こう

カナタへ